更新日: 2020.04.03 生命保険

保険は新幹線に当てはめると分かりやすい?

保険は新幹線に当てはめると分かりやすい?
私は仕事柄、新幹線に乗ることが多いです。新幹線に乗っていて、ふと考えることがあります。「新幹線の切符を買うときと生命保険を考えるときって似ているんじゃないか?」
 
これは私がお客さまに生命保険に関する話をするときに使っている例え話で、「イメージしやすい」「分かりやすい」とお客さまからも好評をいただいています。
 
生命保険の加入や見直しを考えている方、またはセールスの方にも使えるような考え方です。ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
 
大場脩

執筆者:大場脩(おおば しゅう)

ファイナンシャルプランナー。

山形をベースに全国で活動する。
本人が地方在住、そして独身のため、独身向けのマネープラン、地方ならではのマネープラン実情に精通している。
得意分野は、専門用語を使わないお金の話、資産運用、確定拠出年金、保険の見直し、地方在住者の教育資金など身近なお金に関わること全般。
お金のことは前向きにシンプルに考えることがモットー。
ブログはほぼ毎日更新、専門用語を使わないわかりやすい説明を心がけている。
地元山形の金融リテラシー向上のために日々奔走中。
https://fp-syu.com/

新幹線と保険の考え方

「どれくらい生命保険が必要ですか?」生命保険の話は専門用語も多いので、難しいと考える方が多いです。しかし、身近なものに例えて考えてみると意外とスッと入ってきます。
 
Q:「あなたは新幹線で山形から東京へ行くことになりました。グリーン車、指定席、自由席、どの席の切符を買いますか?」
 
出発地、目的地は人によって異なります。最寄駅、行きたいところを入れてみてください。

各席種の特徴

まずは各席種の特徴です。
 
<グリーン車>
(メリット)
・確実に座れる
・座席、サービスなどクオリティが高い
 
(デメリット)
・値段が高い
 
<指定席>
(メリット)
・確実に座れる
 
(デメリット)
・自由席よりも値段が高い
・基本的に決まった列車の座席にしか座れないので融通が利かない
 
<自由席>
(メリット)
・値段が安い
・空いている限り移動は自由、どの時間帯の列車に乗ってもOK、と融通が利く
 
(デメリット)
・空いてない場合は立ち乗りを余儀なくされる

生命保険の基本的な考え方

次に生命保険の基本的な考え方です。
 
(1)生命保険の役割は「万が一の事があったときの経済的な不安を埋めること」<ニーズ>
(2)「経済的な不安とは何か?」を知ること。
(3)「経済的不安」の具体的な金額は、毎月支払っている「社会保険料」の対価というか効果である「公的保障」を知ることで具体化する。
(4)「公的保障 - 万が一の時に必要な金額 = 保険でカバーする金額」となる。
 
※万が一の時に必要な金額は人によって異なります。
 
生命保険を考えるときに特に考慮すべき公的保障は、「遺族年金」(死亡保険)、「高額療養費制度」(医療保険やがん保険)、「傷病手当金」(就業不能保険)が挙げられます。それぞれ職種、家族構成等によって受けられる公的保障、金額が異なります。
 
あくまで例え話なのでこれが全てではありませんが、潜在的なお客さま自身のニーズを把握するには最適です。

保険ではこう考える!

先ほどの「あなたは新幹線で山形から東京へ行くことになりました。グリーン車、指定席、自由席、どの席の切符を買いますか?」という心理テストを保険に当てはめるとこうなります。
 
<グリーン車を選んだ方>
新幹線:確実に座ることができる、かつ質の高いサービスや環境を求める。クオリティを下げたくない
<ニーズ>
保険:万が一のことやネガティブなことがあっても、今の生活レベルは崩さないことが大切。療養する場合もクオリティも下げたくないので、必要だと思われる以上に保障は確保したい。また、クオリティを重視するのでそれに対する支出はいとわない。
 
<指定席を選んだ方>
新幹線:多少料金が高くなっても確実に座りたい
<ニーズ>
保険:必要な部分は確実に埋めたい。必要保障額は埋める必要がある。それに対する支出は妥当と判断する。
 
<自由席を選んだ方>
新幹線:座れればOK、座れないのであれば仕方ない。とりあえず目的地まで移動できればOK<ニーズ>
保険:必要な部分が埋まれば良いが、多少足りなくても仕方ない。とりあえずいくらかでも保険でカバーできれば良い。保険料はできるだけ安くしたい。
 
ちなみに、私は自由席派です。時間的な融通が利く、かつ安い自由席を選んでいます。東京から山形までは3時間弱、もし座れなくても仕方ないかなと考えています。保険も手厚すぎず、保険料を抑えて、とりあえず必要だと思われる部分を最低限満たした形で加入しています。
 
身近なものに当てはめて考えていくと、意外と簡単に考えることができるのではないでしょうか?
 
執筆者:大場脩
ファイナンシャルプランナー


 

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