更新日: 2020.05.25 生命保険
保険に入れない!? 健康なうちに保険の加入や見直しを!
入りたいときに入れない、必要なときに必要な保障を準備できなくなる前に、保険の加入や見直しは必要なのです。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。
<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)
<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定
生命保険とは
保険といっても火災や地震、自動車などの損害保険や、ケガや病気などに備える生命保険などがあります。今回は「生命保険」についてお伝えしていきます。生命保険とは病気、ケガ、介護、死亡などの備えをすることで、自分や家族を守る生活保障の仕組みです。
保険加入者は保険料を支払い、万が一のときに給付金や保険金を受け取ることができます。生命保険は「相互扶助」という助け合いの仕組みで成り立っています。
保険料は男女の別、加入時の年齢や健康状態、支払期間などにより決まります。公平に保険料を負担してもらうため、加入時には「告知」が必要となります。
生命保険の告知
生命保険に加入する際、氏名・生年月日・住所などの情報や、勤め先、業種など職業について告知書に記入していきます。健康状態については、以下のような質問がされます。
「最近3ヶ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか?」
「過去5年以内に病気やケガで7日以上の入院、または手術をしたことがありますか?」
「過去2年以内に健康診断・人間ドックを受けて、異常(要再検査、要精密検査、要治療、要経過観察を含む)を指摘されたことがありますか?」
その他、喫煙の有無や女性の場合は妊娠等の質問があります。当然、加入される保険の種類により告知内容は異なります。
加入できないケース
冒頭でお伝えしたとおり、保険に入りたいときに入れない方がいるのも事実です。自分では軽い症状だと思っていたものでも、保険の加入に際しては、病気等のリスクから加入できないケースもあります。具体的に、生命保険に入れないケースを見ていきましょう。
●過去の病歴や健康状態
例のように、最近3ヶ月、過去2年、過去5年以内の病歴や健康状態を告知する必要があるケースが多く、現在は健康でも、過去の状況によっては診査に通らないことがあります。
●肥満度
告知では身長、体重から体格指数(BMI)を指標として診査され、肥満度から生活習慣病のリスクを割り出し、保険加入の可否を判断している面もあります。
●危険職種
高所作業者やレーサーなど、危険な職業に従事している場合は保険に入れなかったり、保険料が割り増しになるケースがあります。
●刺青、タトゥー
肝炎の感染リスクが高いこと等が主な理由で、保険に入れないケースが多いです。
告知書をもとに、保険会社は以下の判断をします。
1. 無条件で引き受け → 加入できる
2. 引き受け不可 → 加入できない
3. 特別条件付き → 特定の部位を不担保(保障しない)、保険料の割り増しなど
健康なうちに
皆さん保険に入るタイミングはさまざまです。ご結婚されたとき、お子さまが生まれたときなど、ご自身やご家族の生活を支える保障として考える方が多くいらっしゃいます。
必要なとき、入りたいときに保険に入れたらベストですよね。しかし、健康状態とそのタイミングが一緒とは限りません。若い人でもストレスなどから血圧が高くなったり、生活習慣病の兆候が見られたりなど、リスクにさらされているともいえます。
年齢が上がるにつれて、健康診断で再検査の項目が増えたという方も少なくありません。持病があっても入れる保険(緩和型保険等)もありますが、保険料は通常の保険よりも高くなります。
逆に、健康体の方は保険料が安くなる商品などもありますので、やはり健康なうちに加入や見直しをされると良いと思います。
実際に、これまで保険料割り増しで加入されていたお客さまが食事や運動をするなど生活習慣を改善され、健康診断の結果が良好になり、保険料も健康体割引が適用されたケースもあります。
加入制限があった場合でも、その後の生活しだいで改善できることもあります。今後の保険の加入や見直しの参考にしてください。
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長