更新日: 2019.01.11 その他暮らし

たくさんの洋服を持っていても満足できない理由

執筆者 : 宮﨑真紀子

たくさんの洋服を持っていても満足できない理由
異常な暑さが続いています。天気予報では「外出は避けましょう」のアナウンス。一日中リビングから出られない、と嘆くそんな日にお勧めの過ごし方の提案です。
 
ワードローブを整理することは片付けだけでなく、節約にもお洒落な生活にも繋がります。
 
宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

どうしてリビングが良いのか?

少し前「フランス人は10着しか服を持たない」という本が流行りました。最近もモノを持たない“ミニマムな生活”が推奨される傾向があります。これはモノが減れば、整理整頓された居心地の良い生活が出来るのでは、という理想像です。実際は、家の中はモノで溢れています。明日着ていく服は何着もあるのです。
 
けれど、また新しい洋服やバッグを買ってしまい、結果クローゼットはパンパン状態。3年前に買った洋服は奥へ押し込められてしまうのです。5年前、10年前の洋服を捨てない限り、この奥で“タンスの肥やし”になっています。これらは「いつか何とかしたい」と誰もが思っているのです。
 
今回ご提案する“リビングでファッションショー”は、タンスの肥やしを整理する企画です。リビングで整理するメリットは2つあります。1つ目は、一旦洋服をクローゼットから出して別室に移動することにより、処分する気持ちになりやすいことです。
 
クローゼットの近くで作業をすると、「また着るかも」と元に戻してしまいがちです。戻す場所が近いので、簡単に逆戻りしてしまいます。
 
2つ目の理由は、家族に意見を聞けることです。いわゆるダメ出しをされると、決心することができます。思い出の品で、“流行が一巡したら”“痩せたら”という理由で処分を躊躇することも多いです。
 
「それ変でしょう」と言われたら、諦められると思います。“ひとりファッションショー”の場合も、せっかく涼しい場所にいるのですから、試着してみると良いと思います。見ているのと着てみるのでは、判断が変わります。断捨離を前提にしていますが、逆に意外なお宝が見つかるかもしれません。
 

たくさんの洋服を持っていても満足できない理由

「片付け」以外の効果~(2)節約 (3)お洒落な生活については、次のような流れです。
 
まずクローゼットの中が整理されることで洋服の数が減り、全体が把握できるようになります。「持っているのを忘れて、同じようなアイテムを買ってしまった」ということは無くなります。また「買い足すなら、このようなモノが欲しい」がわかりますので、必要なモノを買うことができます。衝動買い防止にもなります。
 
バーゲン時期にありがちな“衝動買い”は冷静に納得して買っていないことが多く、イマイチな結果になることも多いです。納得できない気持ちは、さらなる買い物に繋がります。これが、たくさん持っているのに、お洒落な感じが得られない原因です。
 
節約というと「買い物をしない」と考えてしまいますが、そうではありません。「無駄なモノを買わない」「納得できる買い物をする」と意識を変えることをお勧めします。
 
ヨレヨレのシャツを買い替えることで、お父さんも素敵に変身するかもしれません。「本当に欲しいものを買う」ことが、合理的でお洒落な生活に繋がるのではないでしょうか。我が家も頑張りたいと思います。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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