更新日: 2019.01.07 その他暮らし

幼稚園から高等学校まで、公立/私立でどれくらい学習費が違うの?実際の数字で徹底比較!

幼稚園から高等学校まで、公立/私立でどれくらい学習費が違うの?実際の数字で徹底比較!
年があけると、ほどなく新学期がスタートしますね。子どもの成長は早いもので、来年進学を迎えるご家庭もあると思います。
 
毎日すくすく育っていくのはうれしい反面、心配なのが学習費。
 
授業料はもちろん、”給食費”や“学校外活動費”など、子どもにかかる学習費はかなりの金額になるもの。一般的にどのくらいお金がかかっているのか、文部科学省が発表した学習費調査の結果(※)を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1年間にかかる子どもの学習費:幼稚園編

文部科学省は、公立または私立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校(全日制)に子どもを通学させている保護者が、学校教育および学校外活動のために支出した1年間の経費の調査を、隔年で実施しています。
 
それぞれの環境でどれくらいお金がかかっているのか、公立/私立別にチェックしてみます。
 

【公立幼稚園における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 :12.1万円
・学校給食費 : 2.0万円
・学校外活動費: 9.3万円
    ⇒合計:23.4万円
 

【私立幼稚園における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 :31.9万円
・学校給食費 : 3.0万円
・学校外活動費:13.4万円
    ⇒合計:48.3万円
 
改めて数字にしてみると、公立と私立で倍以上も学習費が違うことに驚いてしまいますね。一番差が出るのが、”学校教育費”。公立の幼稚園は学習費の半分くらいですが、私立は7割弱が”学校教育費”という結果に。
 
また、おもしろいのが”学校外活動費”の違いです。
 
“学校外活動費”とは、学習塾や習い事などへの支出のこと。公立も私立も関係ないと思いきや、私立のほうが4万円ほど高くなっています。これは保護者の意識の違いが現れている、ということなのでしょうか……?
 

1年間にかかる子どもの学習費:小学校編

【公立小学校における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 : 6.0万円
・学校給食費 : 4.4万円
・学校外活動費:21.8万円
    ⇒合計:32.2万円
 

【私立小学校における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 : 87.0万円
・学校給食費 : 4.5万円
・学校外活動費: 61.3万円
    ⇒合計:152.8万円
 
幼稚園に比べ、こちらはもっと驚きの結果に! 公立と私立で桁が違ってしまっていますね。そもそも、私立の”学校教育費”は、公立の14.5倍。
 
私立はお金がかかる、と漠然と知っていたものの、改めて数字を突きつけられるとかかる費用に驚きを隠せませんね。
 

1年間にかかる子どもの学習費:中学校編

【公立中学校における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 :13.4万円
・学校給食費 : 4.4万円
・学校外活動費:30.1万円
    ⇒合計:47.9万円
 

【私立中学校における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 : 99.7万円
・学校給食費 : 0.9万円
・学校外活動費: 32.1万円
    ⇒合計:132.7万円
 
小学校に比べ、差が少し縮まってきた中学校の学習費。
 
公立では”学校外活動費”が小学校より9万円ほど増えており、おそらく高校受験に向けて学習塾に通う子どもが増えたのではと推測できます。
 
一方で私立のほうは、”学校外活動費”がずいぶんと落ち着いてきた印象。
 
中高一貫校に通う生徒は受験のために学習塾に通う必要がないため、このような数字になっているかもしれません。また給食ではなくお弁当の学校が多いため、”給食費”がガクっと下がっていると予想できます。
 
いずれにせよ、”学校教育費”そのものは7倍以上の差があります。やっぱり私立はお金がかかるのですね。
 

1年間にかかる子どもの学習費:高等学校(全日制)編

【公立高等学校(全日制)における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 :27.6万円
・学校外活動費:17.5万円
    ⇒合計:45.1万円
 

【私立高等学校(全日制)における学習費(平成28年度)】

・学校教育費 : 75.5万円
・学校外活動費: 28.5万円
    ⇒合計:104.0万円
 
高等学校になると、給食がなくなります。”給食費”の負担がなくなる反面、お弁当の材料費やつくる手間がかかってしまうもの。保護者にとってはどちらがラクなのでしょうか?
 
さて、小学校では約150万もかかっていた私立ですが、高等学校になると50万円ほど低くなり、だいぶ落ち着いてきた印象ですね。いっぽう公立は、中学校のときとほぼ同じ額となりました。
 
公立/私立ともに”学校外活動費”も少し減っています。習い事を卒業し、予備校1本に絞る家庭が多いのかもしれません。
 

幼稚園から高等学校まで「すべて公立に通った場合」と「すべて私立に通った場合」の学習費はどれだけ違う?

最後に、幼稚園から高等学校まで「すべて公立に通った場合」と「すべて私立に通った場合」の学習費を調査から比較してみましょう!
 
・すべて公立に通った場合: 540万円
・すべて私立に通った場合:1770万円
 
なんと3倍以上もの違いが出てくるのですね。
 
「子どもにはいい教育を受けさせたい」「子どもが望む学校に通わせてあげたい」と思うのは、保護者として当たり前。しかしこれだけのお金がかかると考えると、家族会議が必要になりそうですね。
 
※文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部

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