【11月30日開通】相鉄・JR直通線の開業によって期待されるメリットについて解説
配信日: 2019.07.29
首都圏のお住まいの方はすでにご存じかもしれませんが、これにより神奈川県の海老名駅とJR新宿駅が武蔵小杉駅を経て直通(現在の小田急での海老名~新宿とは別ルート)になり、さらに一部列車はそのまま新宿駅から埼玉県の大宮駅まで直通となりますので、この沿線はかなり便利になるのではと期待されています。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
都心駅のあちこちと近くなる相鉄沿線の駅!
開業する「相鉄・JR直通線」の主な停車駅を見てみると、相鉄の海老名駅から二俣川駅を経て西谷駅から新駅の羽沢横浜国大駅を経て武蔵小杉駅に着き、そこから大崎駅、恵比寿駅、渋谷駅を経て新宿駅に着きます。
プレスリリースによると、二俣川駅から新宿駅まで最速44分となるようです。現在(7月20日)だと、大和駅で小田急線に乗り換え、1時間前後かかりますので、かなりの短縮です(運賃は考慮していません)。
さらにプレスリリースでは、海老名駅から武蔵小杉駅まで最速36分としています。これも現在だと45~50分程度はかかりますのでぐっと速くなります。特急列車が投入される予定で、その所要時間でしょう。ただしJRの武蔵小杉駅は東急の武蔵小杉駅はかなり離れていますので、武蔵小杉駅のどのあたりに行くかでいろいろ変わってくるとは思います。
ここで気になるのが、新駅の「羽沢横浜国大駅」です。
徒歩圏に変わるエリア、そして新横浜駅ともつながる予定
現在、この地域(横浜国立大学付近)に行こうとすると基本的にバス便を選択することが多いと思います。しかもけっこうな距離を走ります。新駅の羽沢横浜国大駅は神奈川県横浜市神奈川区羽沢南付近に設置されるようです。この新駅は武蔵小杉駅の隣駅であり、できたとたん渋谷駅や新宿駅、場合によっては大宮駅まで直通になるわけです。
羽沢横浜国大駅は利便性の高い、意外な穴場になるのではないでしょうか? ということで、大手賃貸住宅サイトを調べてみました。
・マンションであること
・60平方メートル以上であること(2LDKなど世帯で住めるイメージ)
・「神奈川県横浜市神奈川区羽沢南」であること
・管理費などは考慮しない
※令和元年7月20日現在
大手賃貸住宅サイトでは、賃貸マンションで月8万円前後(65平方メートル前後)~月11万円前後(75平方メートル前後)の空き物件が見つかりました。現在の交通アクセスは最寄り駅から徒歩15分以上とか、バス便という表記になっています。ただし、同じ条件で武蔵小杉駅徒歩10分以内の物件を調べると、軒並み金額が跳ね上がります。感覚では4~5万円アップします(マンションのクオリティによってはさらに高いです)。まあ、現時点で比較するのも乱暴ですが、武蔵小杉って高いんだなあとため息が出ます。さすが人気タウン。
また、新駅付近の住所には「賃貸の一軒家」もちらほら存在するようです。それらはさすがに月10万円以上のものが表示されていますが、広さは70平方メートル以上とかなりなゆったり目です。現在はどれも見る限り徒歩としてはかなり遠いかバス便です。
これらの物件は、新駅ができてからは徒歩圏に変わる可能性大ですね。もしかして羽沢横浜国大駅付近は狙い目なのかもしれません。もちろん、そのほか生活面のいろいろな要素が絡んでくるのでそれだけで狙い目とは断言できないかもしれませんが、とにかく今より新駅付近が便利になりそうだとは言えるでしょう。
さらに、相鉄線にはこの後(2022年下期予定)「相鉄・東急直通線」の開通という大きなイベントが待っています。これは相鉄西谷駅から、この羽沢横浜国大駅を経て新横浜駅を結び、日吉駅、田園調布駅へとつなぐもの。そうすると羽沢横浜国大駅は新幹線の駅にも近くなり、さらに便利なエリアと変貌するわけですね。
※相鉄・JR直通線の運行計画の概要について(相鉄・JR東日本)
執筆者:藤木俊明
副業評論家