気軽に使えて便利な「○○ペイ」利用のメリット・デメリット
配信日: 2021.03.17
執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)
田久保誠行政書士事務所代表
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員
行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。
モバイル決済とは
モバイル決済には現在、主に下記の2つの方法があります。
(1)QRコード決済(モバイルアプリ決済)
スマホ画面にQRコードを表示させ、店側に読み取ってもらうか、店側が提示したQRコードを読み取り、金額を入力して決済します。
(2)非接触決済(モバイルIC決済)
店舗の読取機や駅の自動改札などにスマートフォンを「かざす」だけで支払いが終了します。クレジットカードや電子マネー、駅の自動改札機を通過するのと同じ方法です。実際にどちらを利用するかは、それぞれの「○○ペイ」によって違います。
利用のメリット・デメリット、支払いのタイミングは?
モバイル決済の主なメリットをクレジットカード決済と比較してみると、スマートフォンのみで決済でき、サインや暗証番号が不要という手軽さ・利便性が挙げられます。
例えば、「数百円の決済にわざわざクレジットカードを使うのはちょっと……」と思う方でも、気軽に決済できるメリットがあります。さらに、各社独自のポイント還元を地域限定や、期間限定でポイント還元率アップなどの実質値引きもメリットといえるでしょう。
また、加盟店側でもクレジットカードに比べて手数料が安いなどのメリットがあります。デメリットは、当然といえば当然ですが、スマートフォンの充電が切れると使用できませんし、ご自身が利用しているキャッシュレス決済サービスの加盟店でなければ利用できません。
支払いのタイミングは決済手段によって異なってきます。主な決済手段として、銀行口座、クレジットカード、チャージなどがあります。まず、銀行口座からの引き落とし。
購入時に銀行口座から払われることになります。つまり、現金払いやデビットカードと同じ感覚ですので、利用状況を把握しやすいというメリットがあります。よって、「買うと同時に支払うことに安心感のある人」向けの決済方法といった感じでしょうか。
次にクレジットカード払い。基となるクレジットカードを登録しますので、普通の買い物等と同様後払いです。クレジットカードの利用同様使い過ぎには注意しなければならなりません。
また、使い過ぎ防止のために過去24時間(1日)や過去30日(1ヶ月)の上限金額が設定されているものもあります。最後にチャージ。一般的に店舗設置の端末やレジで現金をチャージする、あるいは銀行口座から入金する「プリペイド方式」が一般的です。
使用前にチャージしますので、形式上先払いとなります。当然チャージという手間が増えますが、チャージ金額を管理することによって使い過ぎを抑えることができるメリットがあります。
便利ですが、使い過ぎや事故対策も忘れずに
いくら便利で期間限定や地域限定のポイント還元等のメリットがあるといっても、無理・無駄に支出するのは本末転倒です。
上記のように各支払方法で上限額が決まっていたりしていても、もう一度ご自身なりに使用金額を決めて使ったり、利用状況が確認できる機能をもつスマートフォンアプリを利用したりするなどお金の管理をきちんとしましょう。
また、支払履歴が分かりますので不正利用があった場合などのトラブル対応窓口も、あらかじめ確認しておきましょう。上手にこのサービスを利用して、これまで以上に便利なキャッシュレス生活でメリットを享受していくようにしましょう。
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表