更新日: 2021.05.11 暮らし

ワクチン接種関連の詐欺も?新型コロナにまつわる詐欺の手口とは

執筆者 : 林智慮

ワクチン接種関連の詐欺も?新型コロナにまつわる詐欺の手口とは
突如現れた新型ウイルスに世界中が巻き込まれて、1年ほどが経過しました。当初は、どのようにこのウイルスに対策したら良いのか不明で、社会は大混乱になりましたが、少しずつ対策しつつ生活する方法が分かってきました。ワクチン接種も始まっています。
 
しかし、ウイルスに変異株が出現し、新たな拡大が始まっているといわれています。不安をあおる詐欺にも、新たな広がりが見られます。
 
新型コロナウイルス感染症に便乗する詐欺には、給付金詐欺・助成金詐欺で、手数料をだまし取るもの、個人情報を聞き出すもの、フィッシング詐欺がありますが、それ以外に新たな手口の便乗詐欺が発生しています。
 
国民生活センターが、これまでに寄せられた新型コロナウイルス関連の消費者トラブルを公表しています(※2021年4月8日現在の情報です)。
 
林智慮

執筆者:

執筆者:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

林智慮

執筆者:

執筆者:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

知らぬ間に社債を購入?

社債を買ったことにして、代金を請求する事例がありました(国民生活センター「これまでに寄せられた新型コロナウイルス関連の消費者トラブル」より)。
 
『大手製薬会社から自宅に書類が届き、関係ないと思い放置していた。後日、その社員と名乗るものから「社債を購入したことになっている」と電話があったが、買った覚えがないので「知らない」と言って電話を切った。放置してあった書類を見たら、新型コロナウイルス治療薬についての記載があった』というもの。
 
2020年3月に国民生活センターが受け付けた相談ですが、学校が休校になり、リモート勤務が始まった頃です。その後、新型コロナウイルス関連のバイオ銘柄の株価が大きく上昇して話題になりました。
 
このケースは、申し込んだ覚えがないことで断りましたが、社債取引詐欺の可能性があります。このような場合、社債の案内をしてきた会社が「金融商品取引業者」としての登録があることを確認しましょう。似たような名前を使用している場合もあります。登録がない会社との契約は絶対にやめましょう。
 
心当たりのないものについては、放置しましょう。しかし、これが民間企業からではなく各省庁や都道府県、市区町村などの行政機関をかたる、また公的機関から依頼を受けた業者からの案内の場合は、放置するのも心配になりますね。
 

心配ならば、正規のルートで直接確かめる

「市民生活センター」をかたるメールがあり、給付金手続きデータ処理費用を請求され支払ってしまった(コンビニで電子マネーを購入し、番号を伝えた)事例がありました(国民生活センター「これまでに寄せられた新型コロナウイルス感染症関連の消費者トラブル」より)。
 
放っておくと給付金がもらえないと思い支払ったそうですが、そもそも給付金受け取りに手数料は掛からないものですし、役所から突然メールで案内が来ることはありません。正しい情報を知り判断すれば、間違いは減らせるかもしれません。
 
また、通常は納付書や振込納付で、支払った後に記録が残せるようになっています。コンビニで電子マネーを購入したら、購入した人でなくてもその番号を知っている人なら誰でも使えてしまいます。わざわざコンビニで電子マネーを買って、番号を伝えるように指示するのは詐欺です。
 
公的機関をかたるものについては、お金を取られることのほか、家族構成、口座番号等の個人情報を電話やメールで聞かれる場合があります。安易に答えるのはやめましょう。心配な場合メールのリンクをたどらず、直接役所に聞きましょう。正しい手続きの方法を知っていれば、詐欺は見抜けます。
 

新型コロナウイルスのワクチン接種に関するトラブル

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっていますが、ここでも行政をかたる者からの不審な電話やSMS、メールの事例が報告されています。
 
ワクチン接種の手数料を支払うよう指示されたり、優先的に打てるとURLが記載されていたり。「ワクチン接種が無料になります。家は持ち家か借家か」と聞かれるなど、ワクチン接種と無関係な質問にも注意しましょう(国民生活センター「新型コロナウイルス感染症関連」より)。
 
被害に遭わないためには、払う前や個人情報を伝える前に、まず、落ち着いて正しい情報の確認をすることが大切です。相手から伝えられた連絡先ではなく、ホームページ等にある正しい連絡先に確認しましょう。
「変だな」と思ったら、

●消費者ホットライン188(イヤヤ)
●新型コロナワクチン詐欺消費者ホットライン0120-797-188(泣くなイヤヤ)
●警察相談専用電話#9110

へ相談しましょう。
 
(参考・引用)
国民生活センター「これまでに寄せられた新型コロナウイルス消費者トラブル」
国民生活センター「新型コロナウイルス感染症関連」
国民生活センター「「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」をご利用ください」
 
執筆者:林智慮
CFP(R)認定者