更新日: 2021.05.13 暮らし

できれば無駄に支払いたくないさまざまな銀行手数料

執筆者 : 高橋庸夫

できれば無駄に支払いたくないさまざまな銀行手数料
「急に現金が必要になったので、コンビニATMで引き出したら、なんと330円も手数料が掛かってしまった」皆さんは、このようなことが既に起こっていることをご存じでしょうか?
 
手数料を負担するのは当たり前なので、全く気にしていないという方にとっては、なんら問題はないのですが、私は「1回で330円」という金額を聞いて、こんな無駄なお金は絶対に払いたくないと強く思った次第です。
 
店舗などを有しないインターネット銀行の台頭やキャッシュレス決済の急速な普及などを通じて、既存の銀行も淘汰される時代を迎えようとしています。その流れか、われわれ一般消費者が負担する手数料などは総じて値上げの傾向となっています。昨今の傾向を確認してみましょう。
 
高橋庸夫

執筆者:

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

高橋庸夫

執筆者:

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

紙の通帳有料化

新規に口座を開設する場合に、従来どおり、紙の通帳を発行すると手数料が発生する制度が既に始まっています。みずほ銀行では2021年1月18日以降、通帳のデジタル化を推進し、紙の通帳の発行には「通帳発行手数料」を新設して、新規の通帳発行と繰り越しごとに1冊1100円の手数料が掛かることになっています。
 
みずほ銀行としては、通帳を発行しない口座である「みずほe-口座」の利用を促進して、通帳の代わりとして最大10年間分の取引明細がオンラインで確認できる「みずほダイレクト通帳」の普及を目指しています。もちろん、同様の有料化の動きは他のメガバンクなどを中心に着々と進められています。
 

口座維持管理料の徴収

さらに、有料化の方向として「2年以上入出金がない」、「残高が1万円未満」などの一定条件の口座について、年間の口座維持管理料を掛ける場合があります。
 
三菱UFJ銀行では、2021年7月1日以降に新たに開設した普通預金口座について、2年以上未利用の場合には、不正口座の作成・利用の防止や口座の維持・管理に係る費用の一部に充当するための手数料として「未利用口座管理手数料」(年間1320円)を新設するとしています。
 
ちなみに、既存の口座についても2018年1月に施行された休眠預金等活用法により、10年以上入出金などお金の異動がない預金口座を「休眠口座」として取り扱う制度が開始されており、一定の手続きの後に民間の公益活動に活用され始めています。
 
なお、前述の紙の「通帳有料化」と「口座維持管理料」については、基本的には新規で開設する口座を対象としているため、特に新社会人などの方は覚えておくとよいでしょう。
 

コンビニATMの利用手数料

お金を引き出す場合に最も身近で便利なのは、コンビニに設置されているATMかもしれません。昨今の銀行は、実際の店舗の閉鎖、統合などによって店舗数の削減が進められています。それに伴って銀行店舗のATMの設置箇所も減少し、主要な駅前などの店舗ATMには利用者の行列ができることも少なくありません。
 
大手銀行は足並みをそろえるかのように、コンビニATMでの利用手数料を実質値上げの方向としています。おおむね、平日の時間内手数料(例えば、8:45~18:00)は110円から220円に、時間外と土日祝日は220円から330円などが標準的です。つまり、1回のATM利用で最大330円の手数料が掛かる場合があるということです。
 

手数料を負担したくない場合の対策

銀行手数料をできるだけ負担したくないという場合の対策をまとめてみましょう。
 

(1)キャッシュレス決済を利用し、現金を利用しない

支払いやお買い物などの決済を可能な限りキャッシュレスに集約し、なるべく現金を使わないことでコンビニATMなどの利用回数を減らすことができます。
 

(2)銀行ごとの口座特典を利用する

給与口座の設定や光熱費の引き落とし、一定額以上の預金残高などの条件によって、ATM利用料や振込手数料などが「月〇回無料」とする特典が設けられている場合があります。
 

(3)新規口座の開設はインターネットバンキングを利用する

インターネットバンキングを利用することで、店舗に行かなくても振り込みや振り替えがいつでもできたり、履歴の管理なども容易にできるメリットがあります。
 

(4)いろいろ考えるのが面倒であれば、ゆうちょ銀行の利用か?

ゆうちょ銀行の場合は、現状で口座の入出金は時間外や土日祝日でも無料となっています。送金(振り込み)手数料なども他の銀行に比べると安価に設定されています。
 

まとめ

現在、銀行各社は利用拡大のための利便性向上と、経営効率向上のための合理化という相反する命題を抱え、淘汰の道を進んでいるのかもしれません。銀行手数料なんか微々たるもので、普段は全く気にしていないという方もいらっしゃると思います。しかし、気にしないうちに、いつの間にか徴収されているのが「手数料」というものです。
 
単に知らないことで無駄に手数料を支払ってしまったということがないように、最低限の知識は持っておくようにしましょう。
 
出典
三菱UFJ銀行 未利用口座管理手数料(2021年7月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)
みずほ銀行 ecoで便利な生活を始めよう!みずほ銀行の通帳レス
 
執筆者:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー