デビットカードってどんなカード? クレジットカードとの違いは?

配信日: 2021.06.04

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デビットカードってどんなカード? クレジットカードとの違いは?
皆さんは「クレジットカード」と「デビットカード」の違いが何か説明できるでしょうか? どちらも現金を扱わないキャッシュレス決済の方法ではありますが……。
 
今回は、この2つのカードの違いとともに、デビットカードを利用する際のメリット、デメリットなどについて確認してみたいと思います。
高橋庸夫

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

デビットカードは即時引き落とし

デビットカードの「Debit」とは、借方、負債、口座からの引き落としなどを意味します。
 
クレジットカードとデビットカードの最大の違いとして、利用料金の銀行口座からの引き落としの時期の違いが挙げられます。クレジットカードの場合、引き落としのタイミングは利用した翌月以降の指定の口座引落日となります。それに対してデビットカードの場合は、購入した時点で料金が即時に口座から引き落とされます。
 
例えば、クレジットカードは何らかの商品を購入する際に、たとえ銀行口座の残高が購入代金より不足している場合でも利用することができます。ただし、指定の引落日までにはお金を用意する必要があります。
 
一方、デビットカードの場合は即時に引き落とされるため、利用できる金額は銀行口座にある残高が上限となります。つまり、自分の預金残高以上には無駄遣いしない、できないカードといえます。
 
また、デビットカードでは利用するたびにメールで通知されるサービスがあるため、その時点でいくら口座から引き落とされ、引き落とし後の残高がいくらであるかを把握できます。
 
つまり、あといくら使えるかを常に把握しながら利用できる点がメリットといえるでしょう。逆にクレジットカードの場合は、口座残高の有無にかかわらず、ショッピング利用限度枠以内であれば利用可能であるほか、リボ払いや分割払いなどのさまざまな支払方法を選択できるという点もメリットといえるでしょう。
 
ただし、その場合は金利手数料が上乗せされるため、使い過ぎには注意が必要です。
 

デビットカードは審査不要

デビットカードを作成する場合、原則、審査は不要となります。クレジットカードの場合には、当然、金融機関ごとに審査があり、その審査を通らないとカードを作成できません。また、デビットカードは15歳以上(中学生は除く)から申し込みが可能となっており、条件がそろえば高校生でもカードを保有することができます。
 
学生の方でもインターネットショッピングなどを利用するケースは多いと思います。
 
その際の決済方法には、銀行振込や代引き、PayPayなどの決済アプリ、クレジットカードなどがありますが、学生の方でクレジットカードを保有していない場合には、銀行振込や代引きなどの方法を使うしかありません。代引きの場合には手数料、銀行振込では振込手数料が別途必要であったり、負担と手間がかかります。
 
その点、デビットカードによる決済を利用することで負担と手間が省けるとともに、自分のお小遣いや仕送り、バイト代などの預金残高(使えるお金)の範囲内で利用することができるため、使い過ぎの防止にもつながります。
 
また、最近はお小遣いやお年玉をキャッシュレスで渡すケースもあるとのことです。比較的年齢が若いうちから、お金の管理や使い方に慣れておくための勉強という意味でもデビットカードは有効かもしれません。
 

デビットカードを選ぶときの注意点

デビットカードには大きく分けて、国内の加盟店のみ利用可能な「J-Debit」と、「VISA」や「JCB」など国際ブランドと提携している「国際ブランド付きデビットカード」の2種類のサービスがあります。学生でも海外留学や海外旅行など海外で利用する場合には、国際ブランド付きのデビットカードを選択する必要があります。
 
また、デビットカードは発行する金融機関ごとにサービス内容や手数料などに違いがあります。例えば、利用金額ごとにポイントを付与するサービスの充実度やカードを利用する際の年会費の金額などについて、事前に比較検討しておくことをお勧めします。
 

まとめ

デビットカードのデメリットの1つは、クレジットカードと比べて利用できる場所やサービスが限定される点があります。事前に利用可能な店舗やサービスを確認しておきましょう。
 
時代は確実にキャッシュレスの方向へと移行しています。近い将来、お子さんのお小遣いなども全てキャッシュレスとなる時代が訪れるのかもしれません。
 
執筆者:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー
 

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