更新日: 2021.06.25 その他暮らし
音楽を聴くシーンが変化? 音楽を聴くのに月にいくら使ってる?
このように、コロナ禍で音楽を聴く手段や、環境に変化がありました。楽天インサイト株式会社(東京都世田谷区)は、全国の20歳から69歳の男女1000人を対象に「音楽に関する調査」を実施しましたので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
コロナ禍で音楽を聴くシーンが変化。電車などの移動中が減り、自宅でのながら聴取が増えた
普段音楽を聴く頻度を聞いたところ、37.7%が「ほぼ毎日」と回答しました。特に20代では、61.5%がほぼ毎日音楽を聴いていることがわかりました。
また、1日あたりの音楽を聴く平均時間は、平日が51分、休日が54分とほぼ同じとなりました。やはり20代は聴取時間が他の年代より長く、1日あたりの平均時間は平日が68分、休日が78分となりました。
普段音楽を聴く人に、1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月よりも前と比較した音楽の聴取時間の変化を聞いたところ、「増えた」人は平日で19.2%、休日で14.2%となりました。
一方、「減った」人は平日が6.4%、休日で6.7%と、全体的には「増えた」人の方が多いことがわかりました。
2020年4月以降で音楽の聴取時間が増えたシーンは、「家事をしながら」(21.9%)、「自宅での仕事・勉強中」(18.4%)となった一方で、減ったシーンは「電車やバスなど移動中」(13.8%)、「車の運転中」(9.8%)となりました。在宅時間の増加や外出の減少がうかがえます。
音楽を聴くための1ヶ月の平均金額は2,651円。20代と50代が高い
普段音楽を聴く人に、音楽を聴くためにお金を使うかどうかを聞いたところ、42.9%が「お金を使っている」と回答。また、20代は「お金を使っている」と回答した人が過半数で、59.3%を占めました。
音楽を聴くための1ヶ月の平均金額は2651円となりました。年代別では20代と50代が高い傾向にあり、それぞれ3442円、3206円でした。
1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月より前と比較して音楽を聴くために使うお金の変化を聞いたところ、85.4%が「変わらない」と回答しました。
「増えた」(5.5%)および「減った」(9.1%)割合はそれぞれ1割未満でした。ライブが中止になったりオンラインになったりで、音楽にかけるお金が減った人の方が多いのではないかと思われます。
ライブを聴くための金額が減りオンラインライブに使う金額は増加傾向
そこで、音楽の聴取方法別に金額の増減を聞きました。アーティストのコンサートやライブについて「会場での生演奏」を聴くために使う金額は「減った」と回答した人が68.5%と約7割でした。
一方、「オンラインライブ」に費やす金額が「増えた」と回答した人は61.0%となりました。生ライブの方がオンラインライブよりチケットが高いので、支出が減ったというのもうなずけます。
また、「ダウンロード型音楽配信サービス」、「ストリーミング型定額制音楽配信サービス」への支出金額が「増えた」と回答した人はそれぞれ13.7%、14.4%となっていますが、これはコロナにかかわらず増加傾向にあるようです。
コロナ禍が収束してもオンラインライブを利用したい人が8割近く
なお、オンラインライブの利用経験者は19.7%でした。
オンラインライブの利用経験者に、今後、コロナ禍以前のように従来のアーティストのコンサートやライブが行われるようになった場合、オンラインライブを利用したいか尋ねると、「今後も積極的に利用したい」(23.0%)、「会場開催と使い分けて利用したい」(18.5%)、「なるべく会場に行きたいが条件によっては利用したい」(35.6%)と、合わせて77.1%が利用したいと回答しました。
オンラインライブの魅力は、場所や時間の融通がきく点のほか、「周りを気にせず聴くことができる」、「好きなものを食べ飲みできる」など気軽に参加できることが魅力のようです。
また、「普段見られない角度からステージを見ることができる」、「アーティストの表情が近い」など、オンラインライブならではのメリットも挙げられました。
また、「見逃し配信」や「コメント機能」を活用している様子もみられ、スケジュールが合わなくても後で見ることができるのはうれしいですね。
以上のように、コロナ禍で音楽を家で聴くようになり、有料のオンラインライブを利用することが一般的になりました。
オンラインライブは普段チケットが取れないアーティストのライブを見られるなど、さまざまなメリットがあるので、コロナが一定程度収束した後も継続しそうですね。
[出典]
※楽天インサイト株式会社「音楽に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部