更新日: 2021.07.09 その他暮らし
2021年度の夏ボーナスは「支給なし」が3割。ボーナスありの場合の平均支給額は?
みんなは夏のボーナスをもらったのでしょうか。また、いくらくらいもらっているのでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
2021年度の夏ボーナスは「支給なし」が3割。ボーナスありの場合平均支給額は43.9万円
2021年度の夏ボーナスの支給有無について聞いたところ、「支給あり」が68.5%(254人)で、「支給なし」が31.5%(117人)という結果に。3割以上が支給されていないということがわかりました。
支給なしの理由として、「会社の業績が悪いため(コロナによる業績悪化含む)」が53.8%と圧倒的に多く、次いで「固定給・年俸制のため」(16.2%)、「企業規模が小さいため」(14.5%)と続きました。
2021年度の夏ボーナスが支給された人では、支給額の平均値は43.9万円、中央値は40万円という結果でした。支給額は「20万円以上~30万円未満」が11.6%と最も多く、次いで「30万円~40万円」「40万円~50万円」が同率で10.5%と、50万円未満が4割以上を占めています。
また、支給なしを含めた全対象者の平均値は30.0万円でした。
昨年と比べてボーナスが増えた、減った割合は同じ。業績好調と不調の企業と二極化
2020年度の夏ボーナスとこの夏のボーナスの支給額を比較してみました。ボーナス支給額の増減を見ると、昨年より「増額」が32.8%、「同額」が34.3%、「減額」が32.8%であり、増額と減額が同じ割合となりました。
最大増額は80万円(製造業)、最大減額は86万円(卸売・小売業)であることが明らかになりました。
医療・衛生用品や、IT、物流などコロナ禍で好調だった業種もあれば、旅行や交通、飲食業など、不調だった業種もあり、企業の業績は二極化していたと思われます。
2021年の夏ボーナス支給額に対する評価については、「納得できる」が28.6%、「やや納得できる」が33.4%で、合わせて62.0%が納得できると回答しました。
その理由を聞いたところ、「コロナ禍で不安定な中でも支給されたから」が136人と最も多く、支給されただけでもありがたいと思っている人が多いようです。
次いで「昨年の支給額よりも高いから」が44人、「査定内容・基準が明確だから」が40人と続きました。一方で、「あまり納得できない」(22.6%)、「納得できない」(15.4%)と、38.0%が納得できないと回答。
その理由としては、「自身の努力・成果に見合っていないから」が47人、次いで「査定内容・基準が曖昧だから」が34人と続き、自分の仕事の成果が評価されていないことに不満を持つ人が多いようです。
冬のボーナスに期待する人は3割。まだまだ厳しい時期が続く?
コロナ禍での会社の働き方の変化があったか聞いたところ、52%が「変化あり」と回答しました。
働き方の変化でボーナス額への影響があったか尋ねると、56.5%は「影響はない」と回答したものの、36.3%が「影響があった(減った)」と回答。
会社によっては一定期間休業したり、営業時間を短縮したりで、ボーナス額が減った人が一定数いるようです。2021年度夏のボーナスをきっかけに退職・転職を検討したか聞くと、「退職・転職を考えた」と回答した人は8.1%にとどまりました。
今の時期、条件の良い仕事がすぐ見つかる保証もないので、現在の職場にとどまる人が多いようです。
退職・転職を検討した人のコメントを見ると、「コロナの影響で、営業活動は自粛され、努力していても給料が減る一方だから」「コロナ禍でこの先が見通せず、少しでも待遇のよい環境に移りたいから」などといった意見が見られました。
それでは、2021年の冬ボーナスに対しては期待しているのでしょうか。結果は「期待できない」(25.1%)、「あまり期待できない」(40.4%)と、合わせて65.5%が期待できないと回答しました。
期待できない理由は、「会社業績が不振だから」が113人と最も多く、次いで「コロナ不況はさらに本格化すると思うから」が78人と続き、今後もさらなる業績悪化を予想する人が多いようです。
一方で、「期待できる」(10.0%)、「やや期待できる」(24.5%)と、34.5%は期待できると回答。理由については、「コロナ禍でも支給されたから」が64人、次いで「会社業績が好調だから」が44人と続きました。
ワクチン接種が進めば、もしかしたらこの冬にかけて感染が収束の方向に向かうかもしれません。コロナが収束し、景気が上向きとなれば、冬のボーナスも増えるかもしれませんね。
[出典]
※株式会社GV「【まねーぶ調べ】2021年 夏ボーナス調査! 平均支給額は43.9万円、昨対比6.3%減」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部