更新日: 2021.07.14 その他暮らし
夏と冬、どっちのほうがエアコンの電気代がかかる? 室温ストレスを感じる場所は?
自宅で家事をするにも、仕事をするにも、暑すぎたり寒すぎたりするだけで効率が落ちるものです。
そこで今回は、暑さ・寒さのストレスの実態とともに、夏と冬の光熱費についてチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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暑い! 寒い! 室温でストレスを感じる人が8割
株式会社ヒノキヤグループが発表した、室温に関する調査(※1)を見てみます。
この調査は、全国の一戸建てに住む20代から40代の男女500名を対象に行われたもの。
夏と冬で、室温に関するストレスをどのように感じているか見てみましょう。
●夏の不安・心配 ある 78.2%
●夏の不満・ストレス ある 82.4%
●冬の不安・心配 ある 80.2%
●冬の不満・ストレス ある 80.8%
夏も冬も、室温に関する心配事やストレスを感じている人がおよそ8割ということが分かりました。
具体的に、家の中のどんな場所で不満やストレスを感じているのでしょうか。
1位:トイレ 44.6%
2位:寝室 41.2%
3位:浴室 40.6%
4位:洗面所 31.4%
5位:リビング 28.6%
上位5つはこのような結果に。比較的滞在時間が長いと思われるリビングよりも、たまに行くトイレや浴室、洗面所のほうがストレスを感じやすいことが分かりました。
トイレはエアコンの風が届かないことが多く、個室で閉め切られているため、夏はモワっと暑く、冬は寒いと感じる人もが多いのではないでしょうか。浴室も同様です。
また、夫婦や家族で寝室を共にしていると「自分好みの室温」に調整するのが難しいという問題があります。暑かったり寒かったりで、睡眠がうまくとれず不満を感じている人もいるのではないでしょうか。
夏と冬、どっちの光熱費が気になる?
暑すぎるのも寒すぎるのもイヤなものですが、世間のみなさんは夏と冬、どちらの光熱費が気になっているのでしょうか。
【自宅の部屋の温度環境に関する“不安や心配”(複数回答)】
1位:光熱費 54.6%
2位:屋内での熱中症 36.2%
3位:あせも等の肌荒れ 28.4%
1位:光熱費 57.2%
2位:風邪 42.6%
3位:湯冷め 26.2%
室温に関する不安の1位は、夏冬共に「光熱費」でした。どちらも半数以上の人が気になると回答していますが、僅差で冬のほうが多いという結果に。
ダイキン工業株式会社の発表(※2)によると、夏場の電気代は以下のとおり。
●エアコン“つけっぱなし”: 157.1円
●エアコン“小まめにオン・オフ”:202.8円
同様に、冬場の電気代は以下のとおり。(※3)
●エアコン“つけっぱなし”:94.0円
●エアコン“小まめにオン・オフ”:108.5円
これを見ると、冬よりも夏のほうがエアコンの電気代が高くかかるということになります。
それにも関わらず、冬のほうが光熱費が気になるという人がわずかに多いのは、ひょっとしたら夏は「熱中症などの危険もあるからエアコンを使って電気代が上がっても仕方ない」と割り切っている人がいるから、ということも考えられそうです。
光熱費は気になってしまいますが、家で快適に過ごすためにも室温は快適な温度に保っておきたいものです。
お金をかけない室温対策は?
最後に、みなさんがやっている室温対策を見てみましょう。株式会社ヒノキヤグループの調査(※1)によると、室温に関する不安やストレスの対処方法は以下のとおり。
1位:部屋ごとの冷房機器の使用 58.2%
2位:薄着をする 41.8%
3位:冷たいものを食べる・飲む 40.6%
1位:厚着をする 60.8%
2位:部屋ごとの暖房機器の使用 56.0%
3位:掛け布団の調整 46.2%
夏は電気代よりも快適な室温を優先する人が多いのか、部屋ごとに冷房機器を使うという人が一番多い結果になりました。
原始的な方法ではありますが、お金をかけない室温対策として夏は「薄着」「冷たい飲食」、冬は「厚着」「掛け布団の調整」が人気のようです。
暑さ・寒さでストレスをためないよう、エアコンを適切に使用し、お金をかけない室温対策を並行して行うのがよさそうですね。
[出典]
※1 株式会社ヒノキヤグループ「ヒノキヤグループ、室温に関する調査を実施」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 ダイキン工業株式会社「窓開け換気時のエアコンは“つけっぱなし”が正解!」
※3 ダイキン工業株式会社「コロナ禍の冬は “換気+エアコンつけっぱなし+加湿” が正解!」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部