更新日: 2021.07.29 その他暮らし

コロナ禍での夏ボーナスはどう使う? お金に対する考え方の変化

執筆者 : 藤丸史果

コロナ禍での夏ボーナスはどう使う? お金に対する考え方の変化
コロナ禍が続く中、皆さんは今年の夏のボーナスの使い道は決まったでしょうか。
 
最近行われた調査によると、今年は「貯蓄・預金」に充てる人が増え、特に若い世代の間で「コロナ禍以後にお金に対する考え方に変化があった」という人も増えているようです。
 
そこで今回は、コロナ禍での夏のボーナスの使い方と、お金に対する考え方の変化について詳しく見ていきたいと思います。
藤丸史果

執筆者:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

今年の夏ボーナスの使い方は?

株式会社ネストエッグが運営する自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」は、2021年6月18日~6月21日に、「夏のボーナス・お金に関する調査」を実施しました。
 
その結果、ボーナスの使い道は、「貯金・預金」が74%で最多となり、次に「生活費の補填」が31.3%、「ローンや借入の返済」が22.7%、「投資」が16%と続きました。
 
また、「貯金・預金」に充てる平均金額は27万6778円で、年代別では、20代、30代が20万円台、40代以上が30万円以上となりました。
 

若い人ほどお金に関する考え方の変化を感じている

コロナ禍前(2019年以前)と比較すると、ボーナスを「貯金・預金」に充てる金額が増えた人は、40代以上と比較して20、30代の割合が高いことも分かりました。
 
さらに、「コロナ禍以後(2020年以後)、生活の中でお金(消費スタイル、貯蓄・投資などの資産形成)に対する考え方に変化があった」という人は63%でしたが、年代別では、20代が約7割と最も高く、やはり若い人ほどお金に関する考え方の変化を感じているようです。
 

コロナ禍以後に興味・関心を持った「投資」は?

考え方に変化があったと回答した人のうち、資産形成に関することでは「貯金額を増やしたい」が約7割と最多でした。次いで、「投資に興味を持つようになった」、「家計の収入と支出を把握するようになった」がそれぞれ約3割となっています。
 
また、コロナ禍以後(2020年以後)に興味・関心が高まったものは、「つみたてNISA」が40.4%と最多で、次に「ポイント投資」で25.4%、僅差で「iDeCo」が続きます。
 
一方で、実際に新たに始めた、あるいは比率を増やしたのは、「ポイント投資」が16%で最多となり、次に「つみたてNISA」が14.5%、「投資信託」が11.1%でした。
 
投資に興味や関心を持ちながら、実際に始めた人と、そうでない人がいることや、始める際には、心理的なハードルが比較的低い「ポイント投資」を選んだ人が多いことが分かります。
 

消費面では長期的なスパンで消費を考える傾向に

消費スタイルに関することでは、支払い方法の「現金よりもキャッシュレス決済を使いたいと思うようになった」という人が46.3%と最多でした。
 
また、「目先のことよりも将来のためにお金を残したいと思うようになった」が44.8%、「節約するもの、お金をかけるもののメリハリをつけたい」が42.1%、そして「価格よりも品質を重視するようになった」が29.8%と割合が高いことから、長期的なスパンで消費を考えるようになった人が多いことがうかがえます。
 

コロナ禍以後に使い始めたフィンテックサービスは?

さらに、コロナ禍以後に使い始めたフィンテックサービスについては、1位が「スマートフォンでの決済」、2位は「貯金アプリ」、3位が「個人資産管理アプリ(家計簿アプリなど)」という結果でした。
 
コロナ禍でスマートフォン決済の便利さに気づいた人も多く、貯金アプリや家計簿アプリについては、特に若い人に貯蓄や家計への関心が高まった影響があるのかもしれません。
 
今回はコロナ禍以後のお金に関する考え方の変化について見てきましたが、ご自身と比べていかがだったでしょうか。コロナ禍で大変な状況は続きますが、「お金に関してより深く考える機会」と、少しでも前向きに捉え、今後の資産形成や家計管理に生かしていけるといいですね。
 
出典
PRTIMES 「finbee夏ボーナス調査実施、コロナ禍以後、約6割のユーザーがお金に対する考え方に変化あり」
 
執筆者:藤丸史果
ファイナンシャルプランナー

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