現金派よりキャッシュレス派の方が預貯金額が多いって本当? 預貯金の目的は?
配信日: 2021.09.29
PayPay銀行株式会社(本社:東京都新宿区)は、15~59歳の男女各500名、計1000名を対象に、「コロナ禍のキャッシュレス決済利用と預貯金」に関する意識・実態調査を行いました(※)。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
普段の買い物や食事で6割がキャッシュレス派で、現金派を上回る
普段の買い物や食事でのキャッシュレス決済の利用状況を聞いたところ、80.5%が「キャッシュレス決済を行うことがある」と答えを返しました。
次に、「日常的にキャッシュレス決済を行うことがある」と回答した人に、財布を持たずにスマホやカードだけを持って出かけることがあるかを尋ねると、43.0%が「ある」と回答。2019年度の30.0%から10ポイント以上も増え、キャッシュレス化が進んでいることがわかります。
普段の買い物や食事において、主に使用する決済方法を聞いたところ、59.5%がキャッシュレス決済で、現金派は39.6%でした。キャッシュレス決済の方が現金を約20ポイントも上回り、現在ではキャッシュレスが主流となっていることがうかがえます。
実は現金よりキャッシュレスの方が浪費を抑制しやすい?キャッシュレス派の方が貯金が多い?
現金派である理由については、「現金が安心だから」が65.9%、「キャッシュレスだと使い過ぎそうだから」が28.8%と、セキュリティ面や使いすぎを懸念していることがわかります。しかし、キャッシュレス決済は、カードであれば、万が一不正使用をされた場合のために保険が付帯しています。また、使用限度額の設定や、家計簿アプリとの連携ができるなど、実は現金よりも浪費を抑制しやすいといえる面がありそうです。
現在預貯金をしていると回答した人で、現金派、キャッシュレス派の現在の預貯金額をみると、現金派では「100万円未満」が58.9%を占め、「1000万円以上」(10.9%)という結果に。
一方、キャッシュレス派では「100万円未満」は34.4%と現金派より24.5ポイントも低く、「1000万円以上」は現金派より8.8ポイント高い19.7%となり、全体にキャッシュレス派の方が預貯金額が高いことがわかりました。
また、「老後資金としての目標預貯金額」についても「1000万円以上」という人は、現金派は45.7%、キャッシュレス派は60.8%となり、キャッシュレス派の方が目標が高いことがわかりました。これらの結果から、預貯金に対して高い意識を持っている人ほど、キャッシュレス決済を利用している傾向が読み取れそうです。
「老後2000万円問題」と現実の預貯金高とのギャップが大きい
現在の預貯金状況を聞くと、「預貯金している」という人は71.0%でした。預貯金の目的は、「老後資金」(42.8%)が最も多く、「趣味」(40.0%)、「旅行」(30.3%)が続きました。
現在の預貯金額については、最も多いのは「100万円未満」(43.2%)で、「100〜200万円」(19.2%)、「1000万円以上」(16.6%)が続きました。50代では、「1000万円以上」が34.8%で、「100万円未満」が18.8%でした。「老後2000万円問題」が話題になりましたが、多くの人にとっては老後資金を2000万円用意することは難しいようです。
また、老後の預貯金の目標額は「1000万円以上」が54.4%で最も多く、「2000万円以上」は、37.2%で、現在の預貯金額からは大きくかけ離れていることがわかりました。
このような状況の中、85.8%が将来に不安を感じると答えました。特に、30~40代は90%以上が、子供の教育資金や老後資金を用意することに不安を感じているようです。
コロナ禍のような予想もしなかった事態となり、将来が不安になるでしょう。やはり早いうちから計画的に資産を作って、老後に備えることが大切ですね。
※PayPay銀行株式会社 コロナ禍のキャッシュレス決済利用と預貯金に関する意識・実態を調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部