更新日: 2021.09.29 キャッシュレス

若い世代で人気? デビットカードの魅力とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

若い世代で人気? デビットカードの魅力とは?
カードで支払うと同時に、自分の銀行口座から引き落としされるデビットカード。銀行口座から現金を引き出さずに支払いができ、銀行口座の残高を超えてお金を使ってしまう心配がないので安心感があると聞きますが、実際はどうなのでしょう?
 
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社とMMD研究所は、「コロナ禍での支払いやお金の管理に関する調査」を実施。さらにその中から日本在住の全国15~69歳のデビットカード現在利用の男女1000人、デビットカード未利用の男女1000人を抽出し、「デビットカードに関する調査」を実施しました(※)。
 
デビットカードについてみんなはどう考えているのか、その結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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デビットカード利用のきっかけはキャンペーンが多い。60代では銀行が発行している信頼感から

デビットカードを利用し始めたきっかけで最も多いのは「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」(16.2%)で、次いで「お金の管理がしやすいと思ったから」(13.1%)、「ATMで現金を引き出すのが面倒だったから」(12.5%)となりました。
 
世代別に見ると、15〜25歳のいわゆる“Z世代”は「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」(14.2%)、「ATMで現金を引き出すのが面倒だったから」(12.8%)が多く、26〜39歳の“ミレニアル世代”での1位は「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」(15.5%)でしたが、2位は「お金の管理がしやすいと思ったから」(14.0%)となりました。
 
一方、60代では「信頼できる銀行が発行しているものだったから」(24.1%)が最も多い結果となりました。
 

デビットカードの魅力は銀行口座と直結していること

デビットカード利用者とデビットカードに興味があると回答した人に、デビットカードのどのようなところに魅力を感じたかを尋ねると、25.3%が「銀行口座と直結していること」と回答。
 
以下は「現金でチャージをしなくても利用できること」(20.7%)、「ポイントが貯まりやすいこと」(20.4%)、「現金を持ち歩く必要がないこと」(20.2%)、「ATMで現金を引き出す必要がないこと」(19.7%)が続きました。
 
世代別で見ると、Z世代では「ATMで現金を引き出す必要がないこと」、ミレニアル世代では「ポイントが貯まりやすいこと」がトップとなりました。40代~60代は「銀行口座と直結していること」に最も魅力を感じていると回答しており、世代ごとに魅力を感じるポイントが異なるようです。
 

デビットカードは若い世代で利用意向が高い

デビットカード利用者に、デビットカードを継続して利用したいかどうかを聞いたところ、「積極的に継続利用したい」が21.8%、「今と同じ程度継続利用したい」が33.6%と、あわせて55.4%が継続利用したいと回答。最も継続利用意向が高いのは60代の63.9%で、次いで10代の61.7%でした。
 
お金を借りず、口座から引き出す感覚で使えるので、安心感があるのではないでしょうか。また、10代ではクレジットカードを持つことが難しいのもあり、中学生を除く15歳から申し込めるデビットカードの利用意向が高いと思われます。
 
デビットカード利用者に、デビットカードを周りの家族や友人に勧めたいかを聞いたところ、「勧めたい」が18.3%、「やや勧めたい」が47.0%と合わせて65.3%が勧めたいと回答しました。Z世代が68.3%、ミレニアル世代が67.8%と全体を上回りましたが、特に10代では87.2%と他の世代と比べて飛び抜けて高い数字となっています。年代が若いほど、推奨意向が高いことがわかりました。
 
デビットカードは、基本的に一括払いしか対応しておらず、分割払いやリボ払いはできません。また、引き落とし口座の残高以上は利用できませんし、キャッシングサービスも利用できないなどクレジットカードと比べて少し不便な点があります。
 
しかし、逆に言えば使い過ぎる心配がなく、借金を抱えることにはならないので、安心して使えるカードといえそうですね。
 
※ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社「デビットカードに関する調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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