更新日: 2021.10.13 家具・片付け
2020年末に大掃除した家庭は約半数と意外に低い? コロナ禍で掃除に注力するようになった場所は?
株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市)は、全国の20歳以上の男女計4160人を対象に、2020年末の大掃除の実態を調査しました(※1)。昨年の大掃除では、例年と比べてどうだったのでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2020年に大掃除したのは53.6%。普段から掃除をするようになったから?
2020年末の大掃除の実施率は53.6%で、2016年の調査開始以来2番目に低い数字となりました。どの家でもコロナ禍で自宅にいる時間が増え、ウイルス除去を兼ねて例年より掃除をする回数が多くなったため、あらためて年末の大掃除をする必要がなかったからなのでしょうか?
ところが実際は、コロナ禍で普段の掃除時間・頻度が増えたという人ほど大掃除実施率が71.4%と高く、平均日数が3.1日、総大掃除時間が9.8時間と、全体より長い傾向となりました。
コロナ禍で衛生意識が高まった人ほど、掃除を熱心にする傾向にあり、年末の大掃除も普段より一層熱心に行ったようです。
2020年は例年よりトイレ掃除に除菌アイテムを使うようなった
最も精力的に掃除した場所と、最も汚れが落ちにくかった場所を聞いたところ、12年連続で「レンジフード・換気扇」が1位となりました。油汚れでギトギトになって、専用の洗剤を使わないとなかなか汚れが落ちませんよね。
またコロナ禍で注力した掃除場所の1位は「トイレ」でした。2020年の大掃除では、トイレを重点的に掃除した人の94.2%が「除菌アイテムを使うようになった」と答えており、例年と異なり、衛生対策のために除菌をしたようです。
家の中のウイルスを撲滅したいと消毒や除菌をしたのが、例年の大掃除との大きな違いだったようですね。
大掃除の取り組みにおける満足度は、夫の妻への満足度が92.0%だったのに対し、妻の夫への満足度は69.0%と、23%もの差がありました。
夫が手伝わなかったり、手伝ったとしても掃除が雑だったりと、かえってイライラが募る結果になった人が多いようです。
年末の大掃除はプロの力を借りては?
お金をかけてもいいなら、年末の大掃除はプロの力を借りるという手もあります。家計調査(※2)(※3)によると、2020年の「家事代行料」の年間支出は1129円でした。
前年と比較すると、「家事代行料」は1219円から7.4%減少しました。コロナ禍の折、他人が家に入って家事をすることに抵抗がある人もいたのでしょう。年代別に見ると、家事代行業に最もお金を使っているのは60〜69歳で、1789円でした。
次いで70歳以上の1093円、30〜39歳の919円が続きます。年齢が高い方が家事代行を依頼しているようですが、小さな子どもを持つ家庭が多いと思われる30代でも家事代行を頼んでいるようです。
日頃からマメに掃除をしていれば大掃除はしなくても済みますが、レンジフードや換気扇のこびりついた汚れ等、大変な作業はプロに頼んでもいいかもしれませんね。
出典
※1:株式会社ダスキン「第17回 ダスキン 大掃除に関する意識・実態調査」
※2:総務省統計局 家計調査 2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※3:総務省統計局 家計調査 2019年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部