GoTo再開前でもおトクに旅ができる？ 特急券や乗車券の大幅割引、どんなものがある？

政府がGoToトラベルの再開を検討しているというニュースも耳に入る今日このごろ。感染対策に留意しながら、そろそろ旅行を楽しみたいと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
鉄道会社などのお知らせをチェックすると、なかなかおトクなチケットも販売されているもの。今回は、そんなおトクなチケットの利用例などをご紹介します。

GoTo再開まで待てない!? お得なチケット利用例

【35％OFF！ 首都圏近郊の旅】（※1）

10月より、JR東日本の「えきねっとトクだ値（チケットレス特急券）」の設定区間が大幅に拡大されました。
 
具体的な対象列車は、首都圏近郊の 特急「しおさい」「わかしお」「新宿わかしお」「さざなみ」「新宿さざなみ」。普通車指定席料金が、通常の35％OFFになります。
 
例えば新宿から「新宿さざなみ」に乗り君津まで行くとすると、通常1480円の特急料金が960円になるわけですね。チケットレス・キャッシュレス・車内改札不要なので人との接触も減らせますし、今の時期の旅行におすすめといえそうです。
 

【50％OFF！ 北陸新幹線の旅】（※2）

11月1日から11月30日まで、北陸新幹線に「お先にトクだ値スペシャル」が登場します。
 
具体的には、北陸新幹線線「かがやき」「はくたか」の「お先にトクだ値スペシャル」（乗車券つき）が50％OFFに！
 

＜例＞

・「かがやき」号で東京⇒金沢：通常1万4180円が7090円
・「はくたか」号で長野⇒金沢：通常 8920円が4450円

 
半額になるのはかなり大きいですよね。11月中に北陸への旅行を検討している方は、ぜひこの「お先にトクだ値スペシャル」を活用してみてはいかがでしょうか。
 
今回ご紹介した上記のチケットは、いずれもJR東日本「えきねっと」への会員登録（無料）が必要。ご興味のある方は、ぜひこの機会に登録してみてくださいね。
 

お住まいの都道府県は対象？ 年末までは「地域観光事業支援（県民割）」で割引価格に

GoToトラベルが一時中止になってからも、国は「地域観光事業支援」を実施しています。（※3）
 
この施策は、GoToトラベル再開までの間、コロナの状況がステージ2相当以下と判断した都道府県が、同一県内での旅行への割引支援を実施するというもの。1人1泊当たり5000円を上限とし、国から当該都道府県に補助金が交付されます。
 
さらに、旅行への割引支援とあわせてクーポンなどを使い、土産物屋、飲食店、公共交通機関などに支援を実施する場合、1人1泊当たり2000円を上限に補助金の追加交付が行われます。
 
つまり、この制度により私たちは同一県内であればおトクに旅行を楽しめるということ。当初は早めに終了する予定でしたが、GoToトラベルの中止が長引いたこともあり、対象となる旅行の予約・販売期限が12月31日まで延長されました。（※4）
 
来年の1月1日チェックアウト分までの旅行を検討している方は、お住まいの都道府県が地域観光事業支援の対象となっているかどうか確認してみてくださいね。
 
さて、長らく中止になっているGoToトラベルですが、国としては少しでも早く再開させたいという気持ちもあるのでしょうか。実際、コロナ禍での旅行業者への打撃は相当なもの。観光庁の発表によると、主要旅行会社の総取扱額は以下のような状況に。（※5）
 

【海外旅行・外国人旅行・国内旅行の総取扱額（8月）】

・2019年8月：4831億772万8000円
・2021年8月： 783億2864万8000円

 
コロナと無縁だった前々年の同月比は、なんと16.2％。この月だけでなくコロナ以降ずっと売り上げ低迷が続いているわけですから、一刻も早く旅行業界を不況から脱出させたいと考える政府の気持ちもわかりますよね。
 
私たちとしても、感染対策を徹底しながら我慢していた旅行を楽しみ、少しでも気分転換したいもの。
 
おトクなチケットや制度を活用し、久しぶりの旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
 
※1　東日本旅客鉄道株式会社　特急料金が 35％割引になる『トクだ値（チケットレス特急券）』の設定区間を大幅に拡大します！
※2　東日本旅客鉄道株式会社　北陸新幹線に「お先にトクだ値スペシャル」を設定します
※3　観光庁　地域観光事業支援の実施について
※4　観光庁　「地域観光事業支援」の補助対象となる旅行の予約・販売期限の延長について
※5　観光庁　主要旅行業者の旅行取扱状況速報（令和3年8月分）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部