更新日: 2021.11.05 子育て

大学生の一人暮らしにかかる費用の平均はいくら?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大学生の一人暮らしにかかる費用の平均はいくら?
大学進学とともに、一人暮らしを始めるという方も多いと思います。
 
実際、一人暮らしにはいくらくらいかかるのか、あらかじめ知っておくことで必要な費用を準備できたり、また本人がアルバイトなどの収入を充てることを想定してる場合は、目標額なども定まってきます。
 
充実した学生生活を送るためにも、勉学のために困窮するということを避けるためにも、大学生が一人暮らしを始める場合の費用の平均を把握しておきましょう。
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新生活の準備にいくら必要?

全国大学生活協同組合連合会(以下、全国大学生協連)の「2020年度保護者に聞く新入生調査」によると、大学生が新生活の準備にかかる費用は、全国平均で約56万円という結果でした。
 
調査結果は「住まい」「新生活」「家賃」にかかる費用を合計した平均額で、「住まい」は物件探しの費用(敷金など初期費用含む)、「新生活」は生活用品の購入費用、「家賃」は月の家賃平均額(管理費・共益費含む)となっています。
 
新生活の準備費用は一人暮らしをする地域によっても異なり、それぞれに特徴が表れます。例えば生活用品の購入費用では、岩手の冬はこたつが必要、富山は湿気が多いので除湿器を購入、といった学生の意見がありました。
 
また、月々の家賃の平均は東京・埼玉・千葉・神奈川の6万4300円から、北関東・甲信越の3万8400円まで幅広い結果となり、地域によって大きく差が出ています。
 

1ヶ月の生活にかかる費用は?

全国大学生協連が2020年に実施した「第56回学生生活実態調査」では、一人暮らしの大学生(下宿生)の毎月の生活費の支出は以下のとおりとなっています。
 

住居費 5万2910円
食費 2万4570円
貯金・繰り越し 1万2990円
教養娯楽費 1万990円
日常費 7120円
交通費 3370円
電話代 3370円
勉学費 1870円
書籍費 1850円
その他 2140円
支出合計 12万1180円

※全国大学生活協同組合連合会 「第56回学生生活実態調査の概要報告」より筆者作成
 

1ヶ月の仕送り額の平均は?

同調査(2020年)による一人暮らしの大学生への仕送り額は、平均で月7万410円でした。ちなみに、過去の調査結果は以下のとおりです。
 

2019年 7万2810円
2018年 7万1500円
2017年 7万2980円
2016年 7万610円
2015年 7万1440円
2014年 7万140円
2013年 7万2280円
2012年 6万9610円

※全国大学生活協同組合連合会 「第56回学生生活実態調査の概要報告」より筆者作成
 

奨学金制度を利用する

こうした調査結果を見て「うちはそんなに用意できない……」と不安に思った方もいるかもしれませんが、奨学金制度を利用するという選択もあります。
 
現状、一人暮らしをする大学生の方は生活費のうち、いくらくらいを奨学金で賄っているのでしょうか。
 
この点について日本学生支援機構の「令和2年度学生生活調査集計表」によると、学寮、アパート、下宿などで暮らす大学生の収入の内訳では、奨学金が月額平均で約3万7342円(年間44万8100円)という結果でした。
 
なお、利用されている奨学金制度の種類別の割合は、平均で以下のとおりです。
 

日本学生支援機構 84.3%
その他 7.2%
両方 8.4%

※独立行政法人日本学生支援機構 「令和2年度学生生活調査集計表 大学昼間部(速報値)」より筆者作成
 
2020年4月からは、新しい奨学金制度も始まっています。世帯収入などの基準を満たしていれば、返済不要の給付型奨学金の支給対象となり、授業料・入学金が免除または減額されるので、利用を検討する場合は詳細について日本学生支援機構のホームページで確認してみてください。
 
また、日本学生支援機構の「進学資金シミュレーター」では、給付奨学金の対象となるのか、おおよその目安をチェックできます。貸与型の奨学金や進学後の生活費などのシミュレーションもできますので、試してみてはいかがでしょうか。
 
出典
全国大学生活協同組合連合会 一人暮らしをするにはいくらかかる?
全国大学生活協同組合連合会 2020年度保護者に聞く新入生調査の概要報告
全国大学生活協同組合連合会 第56回学生生活実態調査の概要報告
独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度学生生活調査集計表 大学昼間部(速報値)
独立行政法人日本学生支援機構 給付奨学金(返済不要)
独立行政法人日本学生支援機構 進学資金シミュレーター
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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