更新日: 2021.11.25 その他暮らし
コスメへの出費や購入頻度は減少傾向‥一方で男女別では出費傾向に違いも
そこで今回は、美容・コスメ商品の消費者動向に関するアンケート調査の結果(※)をひもといてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ここ1、2年でコスメの購入頻度はどうなった?
この調査は、SBペイメントサービス株式会社が20~70代の男女4377人を対象に行ったもの。そのうち、「美容商品を購入したことがある」と回答した男性412人/女性1572人に深堀り調査をしています。
さっそく、巣ごもり生活でコスメの購入頻度がどう変化したかを見てみましょう。
【新型コロナウイルスの感染拡大により、美容関連の商品の購入頻度はどのように変化しましたか?】
●増えた 13.8%
●減った 22.0%
●それほど変わらない 64.2%
●増えた 12.4%
●減った 43.4%
●それほど変わらない 44.2%
●増えた 14.8%
●減った 40.1%
●それほど変わらない 45.1%
●増えた 14.2%
●減った 52.1%
●それほど変わらない 33.7%
●増えた 25.1%
●減った 28.2%
●それほど変わらない 46.8%
●増えた 19.5%
●減った 15.9%
●それほど変わらない 64.6%
リップメイク以外は、「それほど変わらない」という回答がもっとも多くなっています。「増えた」と「減った」については、インナーケア(サプリ、健康食品など)以外はすべて「減った」のほうが上回っていますね。
コスメを買う頻度は前と変わらないか減っている傾向があり、インナーケアについては変わらないか増えている傾向があるといえそうです。ここ1、2年で内側からのケアを意識する人が増えつつあるのかもしれません。
リップメイクに関しては、半数以上の人が購入頻度が減っていると回答。たしかにマスク生活が続いていますから、せっかくリップメイクをしてもマスクについてしまうのがイヤだという人や、マスクを外す機会が少ないためそもそもリップメイクをしない人が多いことが推測できます。
美容関連の出費は増えた?減った?男女で出費に違いも
全体的に見てコスメの購入頻度は抑え気味なことがわかりました。では、やはり出費そのものも減っているのでしょうか。
【新型コロナウイルスの感染拡大により、美容関連の商品の購入費用はどのように変化しましたか?】
●女性
●増えた 11.6%
●減った 21.3%
●それほど変わらない 67.0%
●増えた 7.4%
●減った 45.6%
●それほど変わらない 47.0%
●増えた 10.3%
●減った 43.1%
●それほど変わらない 46.6%
●増えた 13.7%
●減った 27.5%
●それほど変わらない 58.8%
●増えた 9.1%
●減った 54.9%
●それほど変わらない 35.9%
●増えた 16.2%
●減った 19.4%
●それほど変わらない 64.4%
●男性
●増えた 18.9%
●減った 26.1%
●それほど変わらない 55.0%
●増えた 42.4%
●減った 37.0%
●それほど変わらない 20.7%
●増えた 40.5%
●減った 43.0%
●それほど変わらない 16.5%
●増えた 10.7%
●減った 17.9%
●それほど変わらない 71.4%
●増えた 36.0%
●減った 31.4%
●それほど変わらない 32.6%
●増えた 21.0%
●減った 10.8%
●それほど変わらない 68.2%
女性と男性でかなり差がありますね。女性のほうを総括すると、いずれの項目も「増えた」より「減った」が上回っており、もっとも多いのは「それほど変わらない」という回答。ただし、スペシャル美容だけは「減った」が過半数に達しており、多くの女性が購入を控えていることがわかりました。
いっぽうで男性は、ベースメイク・アイメイク・スペシャル美容について、およそ7割前後の人が「増えた」「減った」のどちらかで回答しています。マスクで口元が隠れてしまうため目元をより印象的にしたり、肌トラブルを回避するためにパックや美容液などのスペシャル美容に力を入れたりする男性が少なくないことがわかります。
長引くマスク生活で、実は女性より男性のほうがベースメイク・アイメイク・スペシャル美容に気合が入っているというのも興味深い結果ですよね。
コスメは実店舗よりネットショッピングで買うほうがおトク?
最後に、コスメを実店舗よりネットショッピングで買う理由について見てみましょう。
【実店舗ではなくWebサイトやアプリ上で購入する理由について教えてください(複数回答)】
1位:ポイントを貯めたい・使いたい 51.5%
2位:お得な特典やキャンペーンがある 33.5%
3位:商品の詳細がわかりやすい 30.7%
4位:欲しい商品の在庫がすぐにわかる 21.5%
5位:使い慣れた決済手段がある 19.9%
TOP5は上記の結果に。半数以上の人がポイントの活用を理由に挙げています。ネットショッピングといえばキャッシュレス決済で簡単に買い物できることもメリットですし、ここ数年でそんなキャッシュレス決済とポイントサービスの利用が急速に広まっていることがわかりますね。
ネットショッピングは実店舗と違って気軽にサンプルが試せないというデメリットもありますが、それを解消するために事細かに商品詳細が書かれていることも。それが「商品の詳細がわかりやすい」というメリットに転換されているというところも注目です。
まだしばらくはマスクが手放せない生活が続きそうですが、そんななかでも楽しめるコスメやアレンジ法が現れれば、コスメの購入意欲も変わってくるのかもしれませんね。
※SBペイメントサービス株式会社「<調査結果>美容・コスメ商品における購買動向調査の結果を公開 新型コロナウイルス感染症拡大前後で52.1%がリップメイクの購入頻度減少」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部