更新日: 2021.12.19 子育て
中学受験を決めた理由は? 受験勉強の開始はいつから? 毎月塾にかける費用は?
東京都の令和2年3月の小学校卒業者9万6868人のうち、都内中学校進学者は9万5288人(98.4%)。
うち公立中学校進学者は7万7021人(79.5%)、国立中学校は408人(0.4%)、私立中学校は1万7859人(18.4%)となっています(※1)。前年の私立中学校進学率は17.9%であったため、前年より0.5%ほど増加しています。
株式会社クロスウェブ(本社:大阪市天王寺区)は、同社が運営する習い事のメディア「EDUSEARCH」において、300名を対象にこどもの中学校受験についてのアンケート調査を実施しました(※2)。
受験勉強はいつから始めたのか、受験の理由など聞いていますので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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受験勉強開始は小学3年生からが多い。母親主導がダントツ
塾などの受験勉強をさせたのはいつからか尋ねたところ、「小学3年」が93名で最も多く、次いで「小学4年」(85名)、「小学5年」(73名)、「小学6年」(49名)という結果になりました。
大手塾の中学受験コースは、小学3年生の2月ごろから開講することが多く、小学3年生の終わりから4年生にかけて始める人が多いことがわかりました。
中学受験をしよう(させよう)と考えたのは「母親」が115名とダントツで、次いで「両親」(75名)、その次には「本人」(65名)となりました。主に母親の意向が強いですが、本人が希望することも多いことがわかりました。
中学受験が盛んな地域では、クラスの半数が中学受験するということも珍しくなく、子どものほうから受験したいということもあるようです。
受験の理由は大学受験に有利だから
受験をしよう(させよう)と決めた理由のトップは、「中高一貫で大学受験に有利だと思うから」(147名)で、「教育内容が良さそうだから」も124名と3位に大差をつけました。
以下は「高校受験や大学受験がない環境が良いと思うから」(71名)、「学力レベルが近い生徒がいるから」(66名)といった回答が続きました。
私立中高一貫校の進学校の中には、高2までに高校までの履修範囲を終え、高3の1年間を大学受験対策にあてる学校もあります。学習面だけではなく、校風なども評価している人もいるようです。
志望校を決めた時期は「小学5年」(97名)が最も多く、「小学6年」(79名)、「小学3年」(72名)、「小学4年」(52名)となりました。また志望校を決定したのは誰か聞いたところ「子ども」が140名と最も多く、自分自身が行きたい学校を決めていることがわかりました。
毎月塾にかける費用は1〜3万円が7割
毎月塾にかける費用については、「2万円代」(76名)が最も多く、「1万円代」(69名)、「3万円代」(65名)が続きました。
中学受験をする場合、塾費用だけでなく「入学金」「交通費」「教材費」「夏・冬・特別講習費」も必要となるため、4年生から6年生までの約3年間で200万~300万円かかるのが相場といわれています。
中学受験に関する情報は何を参考にしたか聞いたところ、「インターネット」(190名)、「友人や知人」(149名)、「塾」(133名)が多く、インターネットやママ友などから情報収集する人が多いようです。
親や兄弟などが家で勉強を教えていたか尋ねると、「教えていない」(94名)、「両親で教えていた」(93名)がほぼ同数となりました。他に「母親が教えていた」(66名)、「父親が教えていた」(37名)、「兄弟が教えていた」(3名)など、家族の誰かが教えていたという人も多く見られました。
中学受験と高校受験どちらが大変だと思うか、親の経験や感覚を聞いたところ、「中学受験」(168名)、「高校受験」(132名)と、中学受験のほうが大変だと思うという意見が若干多いことがわかりました。
最後に、親は中学受験経験したか聞いたところ、211名と調査対象の7割が経験しておらず、親自身の経験はあまり関係ないことがわかりました。子どもに少しでも良い学習環境を用意したいため、塾代も授業料がかなりかかるものの、私立の中高一貫校に進学させてあげたいという気持ちの親が多いように見えます。
※1:東京都教育委員会 令和2年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和元年度)の進路状況調査編】
※2:株式会社クロスウェブ こどもに中学校受験を考えている方や、受験させた方へのアンケート結果を発表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部