一人暮らしをしている大学生の生活費の平均は? 親は毎月いくら仕送りしている?
配信日: 2022.02.18
生活費や仕送りの平均額を知ることで今後の収支計画が立てやすくなり、早めに備えることができます。
ここでは、一人暮らしをしている大学生の生活費や仕送りの平均額について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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一人暮らしをしている大学生の生活費の平均
全国大学生協連「第56回学生生活実態調査の概要報告」によると、アパートやマンション、学生会館などで生活する大学生(下宿生)の2020年における1ヶ月の収入は12万2250円、支出は12万1180円でした。
収入・支出の内訳と2019年との比較は図表1・図表2のとおりです。
図表1
収入 | 2019年 | 2020年 | 前年増減 |
---|---|---|---|
仕送り | 7万2810円 | 7万410円 | ▲2400円 |
奨学金 | 2万900円 | 2万1130円 | +230円 |
アルバイト | 3万3600円 | 2万6360円 | ▲7240円 |
定職 | 370円 | 450円 | +80円 |
その他 | 2180円 | 3900円 | +1720円 |
収入合計 | 12万9860円 | 12万2250円 | ▲7610円 |
図表2
支出 | 2019年 | 2020年 | 前年増減 |
---|---|---|---|
食費 | 2万6390円 | 2万4570円 | ▲1820円 |
住居費 | 5万3930円 | 5万2910円 | ▲1020円 |
交通費 | 4070円 | 3370円 | ▲700円 |
教養娯楽費 | 1万2870円 | 1万990円 | ▲1880円 |
書籍費 | 1860円 | 1850円 | ▲10円 |
勉学費 | 1900円 | 1870円 | ▲30円 |
日常費 | 7620円 | 7120円 | ▲500円 |
電話代 | 3550円 | 3370円 | ▲180円 |
その他 | 3430円 | 2140円 | ▲1290円 |
貯金・繰越 | 1万3470円 | 1万2990円 | ▲480円 |
支出合計 | 12万9090円 | 12万1180円 | ▲7910円 |
図表2のとおり、下宿生の2020年における1ヶ月の生活費は12万1180円です。支出で最も多いのが住居費(5万2910円)で、次に食費(2万4570円)です。2019年と比較すると、支出は全項目減少しています。
自宅生の生活費の平均
同調査報告によると、自宅から通う大学生の2020年における収入は6万2820円で支出は6万2130円でした。2019年の収入は6万7480円、支出は6万6080円です。
自宅生の生活費は6万2130円であり、下宿生の生活費と比べると5万9050円少なくなります。
親の仕送り金額の平均
同調査報告によると、2020年の下宿生への仕送り金額の平均は7万410円でした。前年から2400円減少しています。下宿生の収入12万2250円に対する仕送りの割合は57.6%となっています。
下宿生の8.6%が親の仕送りが0円です。図表3は、親の仕送り金額の推移です。
図表3
親の仕送り額 | 収入合計 | 収入に対する 仕送りの割合 |
|
---|---|---|---|
2020年 | 7万410円 | 12万2250円 | 57.6% |
2019年 | 7万2810円 | 12万9860円 | 56.1% |
2018年 | 7万1500円 | 12万7280円 | 56.2% |
2017年 | 7万2980円 | 12万3890円 | 58.9% |
2016年 | 7万610円 | 12万820円 | 58.4% |
2015年 | 7万1440円 | 12万2580円 | 58.3% |
2014年 | 7万140円 | 12万2170円 | 57.4% |
2013年 | 7万2280円 | 12万1500円 | 59.5% |
図表3のとおり、ここ数年の親の仕送り額は7万~7万3000円、収入に対する割合は56~59%前後で推移しています。
一人暮らしの生活費は12万1180円、仕送り額は7万410円
一人暮らしをしている大学生(下宿生)の生活費は平均で12万1180円、仕送り金額は7万410円です。収入に対する仕送り金額の割合は56~59%前後となります。毎月1万3000円前後を貯金できています。
ただし、大学生のアルバイト代や奨学金、各支出額、親の収入などによって生活費や仕送り額は変わります。
ここで紹介した内容を、大学生一人暮らしの収支計画や仕送り計画を立てる際の参考にしてみてください。
出典
全国大学生協連「第56回学生生活実態調査の概要報告」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員