更新日: 2022.03.03 その他暮らし

この春、値上げされるものはどんなものがある?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

この春、値上げされるものはどんなものがある?
近年、さまざまな品物やサービスの値上げがニュースで報じられることが増え、そのたびに家計のやりくりを思って頭を痛める人も多いのではないでしょうか。残念ながら2022年の春にも、さまざまなものの値上げが決まっています。
 
ここでは、2022年の春に値上げされる商品やサービスを、まとめて紹介します。今後の家計対策に、ぜひ役立ててください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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電気・ガスは春も値上げが続く

ガス料金、電気料金の値上げがじわじわと続いていますが、2022年3月分の料金に関しても、大手ガス会社、電力会社のいくつかで値上げが発表されています。
 
電力会社では、東京電力、中部電力、 関西電力の3社が2022年3月分の料金の値上げを決めています。値上げ幅と同年2月分のモデル料金との差額は、それぞれ図表1のとおりです。
 
図表1

電力会社 燃料費調整単価の値上げ幅 2月分モデル料金との差額
東京電力 1.09円/kWh 283円
中部電力 1.12円/kWh 292円
関西電力 0.21円/kWh 55円

※値上げ幅は契約プランなどにより異なります。
 
ガス会社では、東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスの大手都市ガス4社をはじめ、多くのガス会社が2022年3月分の料金の値上げを発表しています。大手都市ガス4社の値上げ状況は、図表2のとおりです。
 
図表2

ガス会社 燃料費調整単価の値上げ幅 2月分モデル料金との差額
東京ガス 7.4円/1立方メートル 222円
大阪ガス 7.31円/1立方メートル 226円
東邦ガス 7.39円/1立方メートル 229円
西部ガス 7.31円/1立方メートル 168円

 
いずれも、燃料価格の輸入額が上昇したことが、値上げの主な理由です。

 

JR3社や首都高など交通費の値上げも多い

交通関連の料金も、2022年春以降の値上げが多数発表されています。主なものは、次の2つです。
 

・JRの指定席特急料金の最繁忙期の割り増し(JR北海道、JR東日本、JR西日本)
・首都高速道路の下限額、上限料金引き上げ

 
JR3社の値上げは通年にわたるものではなく、年末年始・GW・お盆期間に限られています。利用者が集中する時期の混雑の緩和が、今回の値上げの目的です。
 
現状、JRの指定席特急料金は、1年を通常期、繁忙期、閑散期の3つに分けて、繁忙期には通常期の料金の200円増しの金額が設定されています。
 
しかし、2022年4月1日より新たに年末年始・GW・お盆期間を最繁忙期として分類し、繁忙期の200円増し、通常期の400円増しの料金が設定されることとなります。
 
首都高速道路の料金値上げの主な目的も、利用者集中の緩和です。2022年4月1日以降の値上げの内容は、図表3のとおりです。
 
図表3

区分 現行料金 値上げ後料金
軽・二輪 280~1090円 280~1590円
普通車 300~1320円 300~1950円
中型車 310~1410円 330~2310円
大型車 400~2080円 400~3110円
特大車 460~2650円 550~5080円

※現行料金は東名・北西線 連続利用以外の料金。
 
普通車では最大630円、特大車では2430円と2倍近い値上げです。ただし、同時に大口・多頻度割引の拡充も予定されており、急激な負担増の緩和が図られています。

 

原料・物流コスト高騰で食品も値上げが続出

食品についても2022年3~5月にかけて、さまざまな商品の値上げが発表されています。主な原因は、原料価格と物流コストの高騰です。
 
食卓によく上がるものでは、マヨネーズ、プロセスチーズ、みそなどの値上げを、有名メーカーが発表しています。このほか、麺類や清涼飲料水などの値上げが決まっているメーカーもあるなど、影響は多岐にわたります。
 
2022年春以前にもさまざまな食品の値上げが相次いだことも考えると、節約を意識しなければ、家計への影響を避けるのは難しいでしょう。

 

値上げに備えて家計の引き締め策を考えよう

2022年春には、光熱費や交通費、食費など、基本的な生活費に影響するさまざまな商品やサービスの値上げが予定されています。どのようなものが値上げされるのかを把握して、家計への打撃に備えましょう。
 
電気やガスの使い方を見直す、値上げが予定されている商品は前もって買っておくなどの対策をとるのもおすすめです。

 
出典
東京電力エナジーパートナー 最新の燃料費調整のお知らせ│家庭のお客さま
中部電力ミライズ 2022年3月分電気料金の燃料費調整について|プレスリリース
関西電力株式会社 「2022年3月分電気料金の燃料費調整」
大阪ガス 2022年3月ガス料金の原料費調整について
東京ガス株式会社 「原料費調整制度に基づく2022年3月検針分のガス料金について(東京地区等)」
東邦ガス 原料費調整制度に基づく2022年3月検針分のガス料金について – 2021年度(プレスリリース)
西武ガス 料金表<45メガジュール>
西部ガス プレスリリース|2022年2月分都市ガス料金の原料費調整について
北海道旅客鉄道株式会社・東日本旅客鉄道株式会社・西日本旅客鉄道株式会社 「シーズン別の指定席特急料金の改定について」
首都高ドライバーズサイト 首都高速道路の2022年4月1日からの料金について|料金・ETC・割引情報
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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