更新日: 2022.03.05 その他暮らし
首都高速道路の料金が上がるの?
本記事では、首都高速道路の値上げについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
首都高速道路の料金体系はどうなっている?
首都高速道路は東京を中心に、神奈川、千葉、埼玉方面を走る高速道路です。
現行の通行料金は、ETC(自動料金支払いシステム)を利用した場合、0.1キロメートルごとの距離に応じて10円単位が基本料金となります(以下、料金については普通車の場合のみの記載とします)。
基本料金は下限額の300円(4.3キロメートル)から上限額の1320円(35.7キロメートル)で、東名高速と首都高速横浜北西線を連続利用した場合は例外として、上限額が1800円(50.4キロメートル)となる料金体系です。
一方、ETCではなく現金支払いの場合、距離に関係なく基本料金は1320円となっています。ただし、一部の区間を利用する場合については、基本料金ではなく固定の距離料金(300円~980円)が設定されている料金所(2022年2月末時点で26カ所)もあります。
また、ETC利用時と同様に、東名高速と首都高速横浜北西線の連続利用では、横浜青葉本線料金所で480円を支払い、合計が1800円となります。
首都高速道路をETCで利用する場合、普通車であれば都心流入割引、都心流入・湾岸線誘導割引、外環道迂回利用割引などを利用することで通行料金が軽減される区間もあるため、なるべく料金を抑えたい方は走行ルートを工夫することも大事でしょう。
通行料金は、どの程度の値上げになる?
首都高速道路の値上げは、2022年4月1日から実施予定です。値上げの内容としては、基本料金の上限額が1320円(35.7キロメートル)から1950円(55キロメートル)に引き上げられます。
そのため、これまでもETCを利用して1320円以下(35.7キロメートル以下)であった区間についての料金は変わらず、35.7キロメートルを超えた距離を走った場合に、新しい料金が適用されます。
なお、東名高速から横浜北西線を連続利用した場合の上限額1800円については、今回の値上げと同時に廃止となります。
また、ETC利用時の割引制度では、交通量が比較的少ない深夜帯で、新たに深夜割引が導入されるようになり、深夜0時から4時までの間に首都高速道路を利用すると、料金が20%割引されます。
まとめ
以上、首都高速道路の通行料金の値上げについてまとめました。基本料金の上限額が上がってしまうことになりますが、35.7キロメートル以内なら、ETCを利用した場合は現行のままの距離料金となっています。
移動時間などが許せば出入り口を変えてみる、都心環状線の出口を利用する、深夜帯に利用するなど割引を駆使することで、少しでも料金を抑えることは可能です。首都高速道路を利用する場合は、事前に走行区間や割引などを確認してみてはいかがでしょうか。
出典
首都高速道路株式会社 首都高料金ガイド
首都高速道路株式会社 首都高速道路の2022年4月1日からの料金について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部