更新日: 2022.03.06 子育て

子どもと博物館や美術館に行ってる? 子どもの勉強になるなら料金は二の次?

子どもと博物館や美術館に行ってる? 子どもの勉強になるなら料金は二の次?
子どもの知的好奇心を引き出したり、本物の美術品に触れたりすることのできる博物館や科学館、美術館。教育のためにも子どもと一緒に訪問したいですよね。
 
しかし、昨今のコロナ禍で、混雑に伴う密状態を避けるためか、来場者が減っているようです。一定期間クローズする施設もありましたね。
 
総務省統計局の家計調査によると、美術館や博物館などが含まれる「文化施設入場料」の支出金額は、2019年では2417円(※1)であったのが、2020年では1080 円(※2)と55%も減少しました。2021年には1278 円(※3)まで回復しましたが、それでもコロナ前の半分程度となっています。
 
子どもを持つ親は、博物館や美術館に子どもを連れて行っているのでしょうか。アクトインディ株式会社(東京都品川区)は、小学生以下の子どもを持つ親429名を対象に、アンケートを実施しました(※4)。
FINANCIAL FIELD編集部

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未就学児では52%、小学生の82%が博物館や美術館に行ったことがある

博物館・美術館・科学館への来訪経験を聞いたところ、未就学児を持つ親では52%、小学生の親では82%が来訪経験があると回答しました。小学生なら、学校での学習や本を読んで興味が湧いたり、夏休みの自由研究のために来訪したことがあるのではないでしょうか。
 
未就学児には少し難しいかと思われましたが、半数以上の子どもを持つ親が来訪したことがあると回答しています。
 
博物館・美術館・科学館へのおでかけを決めたきっかけを聞いたところ、未就学児の親の回答で最も多かった回答は「SNS」(33.3%)でした。まず親がSNSで情報を入手し、配偶者や子どもに提案しておでかけを決めるようです。
 
一方、小学生の親で最も多かった回答は「子どもとの会話」が51.0%と、圧倒的に多い結果となりました。子どもと会話しているうちに、博物館や美術館に行こうという流れになるのでしょう。
 

訪問の際重視することは、子どもへの教育的影響。入場料金は二の次!

次に、博物館・美術館・科学館を訪れる際に重視するポイントについて聞いたところ、未就学児、小学生を持つ親ともに7割以上が、「子どもの知識や興味への教育的影響」と答えています。博物館や科学館に行くことで、理科が好きになったらいいなと思うことも多いでしょう。
 
「開催イベントへの興味」も高くなっています。博物館のイベント内容や美術館の展示内容が子どもの興味にささりそうかは気になりますよね。その他は、「立地・場所」「入場料金」「展示物の豊富さ」などが挙げられています。
 
初めて訪れる博物館・美術館・科学館へのおでかけ先を決める場合、誰の意向が強いのか聞いてみると、未就学児、小学生の親とも「ママ」がそれぞれ44.2%、53.0%という結果に。次いでいずれも「子ども」で、パパの意向はあまり反映されていないようです。
 

子どもが体験できるイベントが人気

博物館・美術館・科学館へのおでかけ頻度については「半年~1年に1回程度」が未就学児の親では32.6%、小学生の親では33.6%で最も多く、次いで「2~3ヶ月に1回程度」が未就学児の親で25.6%、小学生の親26.2%と、傾向はほとんど同じでした。
 
大体イベントが2~3ヶ月程度のサイクルで変わるので、そのくらいの頻度なのかもしれませんね。
 
なお、ワークショップやプログラミング、スタンプラリー、クイズラリー、化学実験、サイエンスショーなど、「子供自身が体験できるイベント」が楽しかったという意見が多く集まりました。
 
博物館や科学館、美術館で、子どもが興味を持てるものが見つかるかもしれません。気になる展示やイベントがあったら、子どもを連れてお出掛けしてみてはいかがでしょう。
 
出典
※1:総務省統計局 家計調査 2019年 表番号4-1:<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※2:総務省統計局 家計調査 2020年 表番号4-1:<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※3:総務省統計局 家計調査 2021年 表番号4-1:<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※4:アクトインディ株式会社【博物館・美術館・科学館への来園意向・要望に関する調査】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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