更新日: 2022.03.10 その他暮らし

転職で後悔しないために確認すべきこととは? 金額の幅が広すぎる「給与応相談」は怪しいかも?

転職で後悔しないために確認すべきこととは? 金額の幅が広すぎる「給与応相談」は怪しいかも?
最近では、新卒時に入社した会社から、より良い条件や希望の働き方を求めて、新しい職場へ転職することがしばしばあります。
 
株式会社識学(本社:東京都品川区)は、全国の従業員数5人以上300人未満の企業に勤める20歳~59歳の男女で、直近3年以内に転職をしたことがある人を対象に、「中途採用に関する調査」を行いました(※1)。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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転職で失敗したことは「組織の風土・文化が合わない」「思ったより給与が低い」

これまでに転職で後悔・失敗した経験があるか尋ねたところ、58.7%が「ある」と回答しました。
 
「転職で後悔・失敗した経験がある」「どちらともいえない」と回答した人に、入社してから後悔・失敗したと感じたことを聞いたところ、最も多い回答は「組織の風土・文化が合わない」(48.2%)でした。特に50代では57.1%を占め、過去に在籍していた会社との違いに戸惑うことが多いのでしょう。
 
次いで「思ったより給与が低い」(46.8%)で、転職活動の際に想定していたよりも実際の給与が低く、失敗したと思った人が多いようです。
 
令和2年の雇用動向調査結果によると、前職の給与から「増加」した割合は34.9%、 「減少」した割合は 35.9%、「変わらない」の割合は 28.4%となっており、3人に1人は給与が減っています(※2)。
 
転職したからといって、必ずしも給与が上がるわけではないことは、心にとどめておかないといけません。
 
3位以下は「上司との人間関係」(35.6%)、「思ったより残業が多い」(30.2%)が続きました。
 
特に20代では「思ったより給与が低い」が78.6%と全体より30ポイント以上も高い数字となっているほか、「思ったより成長機会がない」(42.9%)、「思ったよりノルマが厳しい」(35.7%)も、全体より20ポイント以上高いことが特徴的です。
 
転職で、こんなはずではなかったと感じたことがあるかを聞いたところ、67.7%が「ある」と回答しました。求人情報や面接で企業から伝えられたことと、実際に入社し、業務や体制が違うことで「こんなはずではなかった」と感じる人が多いようです。
 

求人情報で、幅広すぎる”給与額応相談”は怪しいかも!

求人情報を見て、これは「怪しいかもしれない」と感じる言葉を聞いたところ、「幅が広すぎる“給与額応相談” (400万~1200万など)」が40.7%と最も多い結果となりました。
 
年収400万円と1200万円では大きな違いで、自分の職歴やスキルから高額な給与待遇が得られるのかと思ったら、低い方の金額しかもらえないということがありそうです。
 
次いで「アットホームな会社」(36.0%)、「ノルマはありません」(34.3%)が続きました。
 
転職で後悔・失敗をしないために、選考段階で確認した方がよいと思うことを聞くと、「実際の給与額」(48.7%)、「職務内容」(47.7%)、「経営状態」(44.7%)が上位を占めました。
 
想定していた給与より低く、こんなはずではなかったと思わないよう、実際の給与を事前に確認すべきですね。
 

今後転職する企業で魅力的なのは、福利厚生や明確な人事評価、柔軟な働き方

今後転職する際、企業選びにおいて魅力的に感じる取り組みや情報について聞いたところ、最も多い回答は「福利厚生の充実」(42.0%)で、次いで「明確な人事評価制度・給与制度」(31.7%)、「リモートワーク制度」「フレックス勤務制度」(いずれも30.0%)となりました。
 
時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を認める企業は、転職先として魅力的に映るようです。
 
さまざまな働き方がある今、転職は当たり前のことです。転職で失敗しないよう、福利厚生については事前に調べ、実際の給与についても把握しておきましょう。
 
出典
※1:株式会社識学 中途採用に関する調査 転職者編 転職後「こんなはずじゃなかった」と感じたことがある人 約7割
※2:厚生労働省 令和2年雇用動向調査結果の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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