更新日: 2022.03.10 その他暮らし

ジェネレーションギャップって実際どう? 親世代が思う若者のマネー感覚と実際のマネー事情とは

ジェネレーションギャップって実際どう? 親世代が思う若者のマネー感覚と実際のマネー事情とは
ジェネレーションギャップを身近で感じたことはありますか?
 
「最近、親と話していてなんだかちょっとかみ合わないんだよな」などと思うこともあるかもしれません。
 
お金回りの認識について、親世代と若い世代ではズレがあるのでしょうか?
 
株式会社大和ネクスト銀行が発表した、「『シニアが考える若年層イメージ』と『若年層の実態』に関する調査」の結果(※)を見てみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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貯蓄は? おこづかいは? シニア世代は子・孫世代を甘く見ているかも?

この調査は、全国の60歳~79歳の男女500名(シニア層)と、20歳~29歳の男女500名(学生除く、若年層)を対象に行われたものです。
 
まずは若い世代の貯蓄額をチェックしてみます。

【若年層の貯蓄額】

1位:0円 21.4%
2位:100万円~200万円未満 13.4%
3位:10万円~30万円未満 11.4%
4位:~10万円未満 9.8%
5位:300万円~500万円未満 9.4%
6位:50万円~100万円未満 9.2%
6位:200万円~300万円未満 9.2%
8位:500万円~1,000万円未満 8.6%
9位:1,000万円以上 4.4%

平均貯蓄額は「183万円」でした。
 
およそ2割の人はまだ貯金がゼロですが、200万円以上貯めているという人が3割を超えています。すでに1000万円を超えている人もちらほら。今の若者は意外と貯蓄が上手なのかもしれません。
 
さて、シニア世代は、若者がどれくらい貯金できていると想像しているのでしょうか?

【<シニアの考え>若年層の貯蓄額】

1位:100万円~」200万円未満 23.8%
2位:50万円~100万円未満 22.0%
3位:10万円~30万円未満 21.4%
4位:0円 9.4%
4位:300万円~500万円未満 9.4%

TOP5はこのような結果に。半数近くの人が、今の若者は50万円~200万円くらい貯めているだろうと考えていることがわかります。
 
ただ、予想は200万円未満に集中しており、200万円以上貯めていると予想した人は16.8%にとどまりました。
 
平均予想額は「132万円」でしたが、実際の若年層の平均貯蓄額は「183万円」でしたので、シニアが思うよりも、若い世代はお金を貯めているという結果になりました。
 
では、おこづかい(自由に使えるお金)についてはどうでしょうか。

【若年層のおこづかい額(月額)】

1位:1万円~2万円未満 22.0%
2位:3万円~5万円未満 18.2%
3位:5万円~10万円未満 14.8%
4位:2万円~3万円未満 12.4%
5位:5000円~1万円未満 11.0%
6位:0円 10.2%
7位:~5000円未満 7.0%
8位:10万円以上 4.4%

平均金額は「2万4657円」でした。使いすぎない程度のちょうどいいおこづかい額かもしれません。
 
全体を見ると、およそ半数が2万円未満と回答。意外と少ないおこづかいでやりくりしている人も多いようですね。
 
いっぽう、シニアの予想TOP5は以下のとおり。

【<シニアの考え>若年層のおこづかい額(月額)】

1位:3万円~5万円未満 34.6%
2位:2万円~3万円未満 28.2%
3位:5万円~10万円未満 19.2%
4位:1万円~2万円未満 14.6%
5位:5千円~1万円未満 2.2%

およそ8割近くの人が、2万円~10万円未満と考えているようです。平均金額は「2万7784円」でした。
 
実際のおこづかい額はおよそ半数が2万円未満だったのに対し、シニアの予想では2万円未満は18.0%にとどまりました。
 
シニアが思っている以上に、現実はシビアということでしょうか。これは大きなジェネレーションギャップと言えそうです。
 

リタイアまでに準備できそうな老後資金はいくら?

若い世代の中には、リタイアなどまだ先のことでいまいちピンとこないという人も多いかもしれません。しかし、若いからこそ老後資金について考えておきたいもの。
 
実際、若者はリタイアまでにいくらくらい準備できると考えているのでしょうか。

【若年層がリタイアまでに準備したいと思う老後の生活資金】

1位:2,000万円~3,000万円未満 24.6%
2位:1,000万円~2,000万円未満 20.0%
3位:0円 13.6%
4位:5,000万円以上 12.8%
5位:500万円~1,000万円未満 9.8%
6位:3,000万円~5,000万円未満 9.6%
7位:100万円~300万円未満 5.6%
8位:~100万円未満 2.8%
9位:300万円~500万円未満 1.2%

半数近くの人は、1000万円~3000万円近くまでは貯めたい考えていることがわかります。
 
そのいっぽうで、3位には0円がランクイン。極端な差のあるTOP3になりました。平均は2664万円と、比較的高めです。
 
では、シニアの予想はどうなっているでしょうか。

【<シニアの考え>若年層がリタイアまでに準備できると思う老後の生活資金】

1位:1,000万円~2,000万円未満 36.6%
2位:2,000万円~3,000万円未満 19.6%
3位:500万円~1,000万円未満 16.2%
4位:5,000万円以上 7.2%
5位:3,000万円~5,000万円未満 5.8%

TOP5はこのようになりました。若いうちから準備すれば少なくとも500万円~3000万円くらいは貯められるだろうという人が7割を超えています。
 
平均は2012万円。シニアが思うより、今の若者は老後資金を多く貯めたいと考えているということでしょうか。
 

最近の若者は推し活に興味ナシ?

最後に、若い世代の推し活にかけるお金をチェックしてみましょう。

【若年層の推し活費用(月額)TOP3】

1位:0円 71.8%
2位:~3000円未満 9.2%
3位:5000~1万円未満 7.0%

この調査における「推し活」は、アイドルやキャラクターなどの「推し」(贔屓)を応援するための活動を指します。
 
若者に、推し活にかけているひと月の費用を聞いたところ、最も多かったのは0円で、7割を超えていました。次いで多かったのは「3000円未満」と、極力お金をかけていないことがわかります。
 
今の若い世代は、アイドルやキャラクターの応援も、お金をかけずに楽しむ方法を心得ているのかもしれません。
 
これまでの調査結果を見ても、若年層はお金に対してかなり現実的に考えていることが伺えます。実際の結果を見ると、シニア世代も若年層の堅実さに驚くのではないでしょうか。
 
このような調査をきっかけに、お互いの理解を深めていけたらいいですね。
 
出典
※株式会社大和ネクスト銀行「『シニアが考える若年層イメージ』と『若年層の実態』に関する調査2022」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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