更新日: 2022.03.12 子育て
ランドセルの費用はいくら? みんなはどこで購入している? 購入時期・人気の色も調査
また、両親だけではなく、お孫さんをお持ちの祖父母世代にもランドセル購入は大きなイベントです。この記事では、「一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会」のアンケート結果をもとに、ランドセルの費用や購入時期などを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ランドセルの費用はいくら? 3年間で平均金額は4000円増加
小学校に進学する児童をお持ちの保護者が、どの程度の費用帯のランドセルを購入したのか「一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会」のアンケート結果を見ていきましょう。
【図表1】
2万4999円以下 | 6.6% |
2万5000円~3万9999円 | 12.1% |
4万円~5万4999円 | 24.0% |
5万5000円~6万4999円 | 24.7% |
6万5000円以上 | 27.8% |
不明 | 5.0% |
ランドセルの費用に6万5000円以上をかけた方の割合が最も多く、子どもにとっては記念となるランドセルの費用にはある程度予算をかけていることが分かります。
図表1のデータから、4万円以上のランドセルを購入した方の割合が76.5%を占めており、全体の4分の3以上の購入費用が4万円以上です。2021年の調査結果では、ランドセルの費用の平均は5万5339円で、2018年の平均額5万1300円よりも平均額が約4000円増えています。
ランドセルはどこで購入する? ランドセルの購入方法5つを紹介
ランドセルは、商品そのものの違いはもちろん、購入する店舗で費用が変わってくる場合があります。
近年では、ディスカウントの量販店やネット通販などでもランドセルを購入できますが、子どもへのお祝いの側面も高い品物ですので、安心できる店舗で買いたいという方も多いでしょう。
また、ランドセルは6年間の長期間にわたって利用するものなので、痛みや故障が出たときに修理できる店舗を選択しておけば安心です。
大手量販店
大手量販店では、広い売り場面積を生かして、豊富なメーカーのランドセルを取り扱っています。また、プライベートブランド商品で、独自のランドセルを安価で販売している店舗もあるため、費用を抑えたい方にはおすすめです。
ただし、常時売り場に専門のスタッフが常駐していないこともあるので、相談しながら購入したい方には不向きです。
百貨店
百貨店では、大手量販店ではないようなブランドのランドセルを取り扱っており、せっかくなら良いものを持たせてあげたいと思っている方におすすめです。百貨店は高級なイメージがあるため、孫のお祝いにランドセルを購入する祖父母世代に選ばれているようです。
メーカーショールーム
ランドセルメーカーのショールームでは、自社メーカーのランドセルを豊富に取り扱いしており、専門の知識を持ったスタッフと相談しながら購入できます。
ただし、当然ですが他社メーカーのランドセルは取り扱っていないため、購入するランドセルのメーカーを決めている方以外には不向きです。
メーカーのオンラインショップ
ランドセルメーカーもECサイトを運営しているケースが多く、ネット通販では不安という方でも安心して購入できます。
ただし、通信販売のため、子どもに試着して使い心地を確かめることができない点はデメリットです。最近では自宅に配送する試着サービスを用意している会社もでてきています。
大手ネット通販サイト
大手ネット通販サイトでも、幅広い価格帯・メーカーのランドセルを購入できます。ただし、あまりにも安価な品物は粗悪な品物である危険性があるため安さだけで選ばないように注意が必要です。
ランドセルはいつ買う? 人気の色は?
ランドセルを購入する時期は8月頃が最も多く、夏休み、お盆時期になるとテレビでもランドセルのCMが流れる機会が多くなっています。
図表2では、2021年4月に小学校に進学する児童のいる20歳~69歳の男性・女性がランドセルの購入を検討し始めた時期、購入した時期の割合をまとめます。
【図表2】
時期 | 検討開始 | 購入 |
---|---|---|
2019年12月 | 12.8% | 2.5% |
2020年1月 | 6.9% | 1.7% |
2020年2月 | 2.9% | 0.8% |
2020年3月 | 9.4% | 1.9% |
2020年4月 | 14.8% | 4.2% |
2020年5月 | 10.5% | 13.4% |
2020年6月 | 7.5% | 14.3% |
2020年7月 | 6.9% | 12.6% |
2020年8月 | 7.1% | 14.4% |
2020年9月 | 2.6% | 9.1% |
2020年10月 | 0.457% | 8.5% |
2020年11月 | 1.7% | 4.9% |
2020年12月 | 1.9% | 4.9% |
2021年1月 | 0.8% | 4.3% |
2021年2月 | 聴取なし | 聴取なし |
不明 | 10.0% | 2.6% |
ランドセルの購入を検討し始める時期は、入学前年の4月頃が最も多く、実際に購入した時期は8月が多くなっています。子どもが年長さんになったあたりから検討し始めて、3~4ヶ月検討のうえで購入していると想像できます。
男児は黒、女児は紫/薄紫が人気
購入したランドセルの色を、男女別に割合の多い順にあげていきます。
【図表3】
※調査年は2021年
男児では黒のランドセルを購入した方の割合が61.2%と圧倒的ですが、2020年の70.0%から8.8ポイント減少しています。また、女児では2019年・2020年に1位だった赤を抜いて、紫が1位です。
男児なら黒、女児なら赤という昔からのイメージではなく、好きな色のランドセルを選んでいる方が増えていると考えられます。
購入者は祖父母が半数以上
アンケート結果では、実際にランドセルの費用を支払った方の割合は、祖父母が半数以上です。
【図表4】
ランドセル費用の支払者 | 割合 |
---|---|
祖父母 | 53.2% |
両親 | 42.8% |
不明 | 4.0% |
ランドセルはお祝いの意味もあるため、祖父母が孫のために費用を準備するというケースが多いようです。
ランドセルの費用は増加傾向! 準備をしておこう
2021年の調査結果では、ランドセルの費用の平均額は5万5339円と、2018年の平均額よりも4000円増えています。また、75%以上の方が4万円以上のランドセルを購入しており、ランドセルの費用は増加の傾向にあります。
ただし、費用の平均額を下回るランドセルを購入したからといって、愛情が少ないわけではありませんので、無理のない範囲で予算をたてておきましょう。
出典
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2021年」
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2018年」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部