2022年、値上げされる銀行の手数料はどんなものがある? 通帳も有料化されるって本当?

配信日: 2022.03.13

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2022年、値上げされる銀行の手数料はどんなものがある? 通帳も有料化されるって本当?
最近、手数料の新設や改定を行う銀行が増えています。しかし、どこの銀行がどのように新設・改定したのか、具体的に把握できていない人もいるのではないでしょうか。
 
直近では、2022年1月17日から「ゆうちょ銀行」が一部商品・サービス料金の新設・改定をしました。また「三菱UFJ銀行」では、2022年4月1日以降に普通預金口座(総合口座を含む)を開設した人が紙の通帳を利用する場合は、手数料がかかります。
 
手数料が変わると、予想外のお金を支払う可能性があります。今回は、値上げされる銀行の手数料についてまとめたので、どのような変更があるのかをチェックしておいてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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ゆうちょ銀行の一部商品・サービスの料金を新設・改定

ゆうちょ銀行は2022年1月17日から、以下のように現金を扱う取引料金の値上げ、ATM手数料の新設などを実施しています。


・硬貨取扱料金の新設
・金種指定料金の新設
・ATM硬貨預払料金の新設
・ATM利用料金の新設
・ATM・CD提携サービスの手数料改定
・払い込みサービスを現金で利用する場合の料金加算の新設
・各種既存サービスの料金の新設・改定

料金について詳しくまとめたので、ぜひ参考にしてください。
 

硬貨取扱料金の新設

預け入れや払い込みなどの各種手続きの際に硬貨を持ち込むと、図表1のように枚数に応じた料金がかかります。
 
図表1

硬貨持ち込み枚数 料金
1~50枚 無料
51~100枚 550円
101~500枚 825円
501~1000枚 1100円

※以降、500枚ごとに550円加算
 
なお、硬貨取扱料金には以下のように注意事項があるので参考にしてください。


・硬貨の枚数を数えた後に、手続きを取りやめたり、金額を変更したりしても料金が発生

・同時に複数の手続きをする場合、硬貨の枚数を合算して料金を判定

・硬貨取扱料金の支払い方法は現金

・汚損硬貨や記念硬貨も算定対象

・店舗・郵便局の繁忙状況によっては、大量の硬貨持ち込みは断られる場合がある

・義援金の払い込みは対象外

金種指定料金の新設

貯金の払い戻しなどの手続きの際に、硬貨や紙幣の種類・枚数を指定すると、図表2のように金種指定料金がかかります。金種指定後に持ち帰る合計枚数に応じた料金がかかり、新券でない1万円札は枚数に含まれません。
 
図表2

金種指定後合計枚数 料金
1~50枚 無料
51~100枚 550円
101~500枚 825円
501~1000枚 1100円

※以降、500枚ごとに550円加算
 
払戻金額が2万円で、1万円と5000円、100円50枚を指定した場合、合計枚数は52枚となるので、支払う金種指定料金は550円です。
 

ATM硬貨預払料金の新設

ゆうちょATMで、硬貨を伴う貯金の預け入れや払い戻しをする際には、図表3・4のように硬貨預払料金がかかります。
 
図表3【預け入れ】

硬貨枚数 料金
1~25枚 110円
26~50枚 220円
51~100枚 330円

 
ATM での硬貨取り扱いは、預け入れ1回につき100枚が上限です。
 
図表4【払い戻し】

硬貨枚数 料金
1枚以上 110円

 
また、預け入れ・払い戻しにおいて、硬貨の取り扱いができない時間が、以下のように変更されています。


・変更前:平日の7:00以前と21:00以降、土曜日、日曜日・休日の9:00以前と17:00以降

・変更後:平日の7:00以前と18:00時以降、土曜日、日曜日・休日の終日

ATM利用料金の新設

駅・ショッピングセンター・ファミリーマートなどに設置されているゆうちょATMから、ゆうちょ口座へ預け入れ・払い戻しをした場合、図表5のように曜日・時間帯によって料金がかかります。
 
ただし、郵便局・ゆうちょ銀行ATMは、これまでどおり全時間帯無料で預け入れ・払い戻しが可能です。
 
図表5

利用時間 改定前 改定後
平日8:45~18:00 無料 無料
土曜日9:00~14:00 無料 無料
上記以外 無料 110円

ATM・CD提携サービスの手数料改定

ゆうちょ銀行のキャッシュカードを利用して、ローソン銀行ATM・イーネットATMで預け入れ・払い戻しした場合の手数料が、図表6・7のように改定されています。 
 
図表6【ローソンATM】

利用時間 改定前 改定後
平日8:45~18:00 110円 220円
土曜日9:00~14:00 110円 220円
上記以外(休日を含む) 220円 330円

 
図表7【イーネットATM】

利用時間 改定前 改定後
平日8:45~18:00 無料 220円
土曜日9:00~14:00 無料 220円
上記以外(休日を含む) 220円 330円

現金で払い込みサービスを利用する場合の料金加算の新設

各種払い込みサービスを利用する際に、現金で支払う場合は図表8のように料金が加算されます。
 
図表8

料金加算対象となる払い込みサービス 現金利用時の加算料金
通常払い込み
 ※税公金の払い込みは対象外
ゆうちょ Pay-easy(ペイジー)
 ※税公金の払い込みは対象外
電信払い込み
1件につき110円

 
ゆうちょ口座の通帳やカードで支払えば、料金はかかりません。また、払込料金加入者負担(料金受取人負担)でも、現金で支払う場合は、払込人にて加算料金の支払いが必要です。

各種既存サービスの料金の新設・改定

ゆうちょ銀行の各種既存のサービスのうち、料金が新設されたのは図表9のとおりです。
 
図表9

取り扱い内容 料金
普通為替の再交付
(1枚につき)
550円
定額小為替の再交付
(1枚につき)
200円
振替払出証書の再交付
(1枚につき)
660円
振替MTサービス
(郵送・直接交付)
月5万件以下:2万7500 円
月5万件超:5万5000 円
※2022年2月からの料金改定
投資信託残高証明書の発行
(証明書1通につき)
1100円
無通帳型総合口座の有通帳口座への切り替え
(1件につき)
1100円

 
また、各種既存のサービスのうち、料金が改定されたのは図表10のとおりです。
 
図表10

取り扱い内容 料金改定前 料金改定後
貯金残高証明書の発行
(証明書1通あたり)
520円 1100円
貯金の入出金照会
(1冊の通帳の回答あたり)
520円 1100円
普通為替の発行
(1枚あたり)
5万円未満:437円
5万円以上:662円
5万円未満:550円
5万円以上:770円
定額小為替の発行
(1枚あたり)
100円 200円
通常現金払(予約発行)
(振替払出証書1枚あたり)
418円 660円
簡易払 支払総額×(11/1000)
+配当金領収証枚数×11円
支払総額×(22/1000)
+配当金領収証枚数×22円
小切手帳の交付
(1冊あたり)
1650円 3300円
振替受払通知票等の再交付
(一の通知番号に係る再交付につき)
523円 1100円
振替口座の受払照会
(一の振替口座に係る再交付につき)
523円 1100円
振替口座の残高証明書発行
(証明書1通あたり)
個別発行:520円
定期発行:103円
個別発行:1100円
定期発行:550円
払込専用カードの発行
(1枚あたり)
167円 330円
払込書印字サービス
(請求1件あたり)
103円+払込書の枚数×1円 220円+払込書の枚数×3円
国債等振替口座記載事項証明書の発行
(証明書1通あたり)
366円 1100円

    

三菱UFJ銀行が紙通帳利用手数料を有料化

三菱UFJ銀行でも、ほかの大手メガバンクに続き、紙の通帳の有料化を実施します。
 
2022年4月1日以降に、普通預金口座や総合口座を新規開設する人が対象で、利用手数料は年間550円(税込)です。毎年2月18日(土日祝日の場合、翌営業日)に、口座から引き落とされます。
 
ただし、18歳未満もしくは70歳以上の個人、2022年3月31日以前に開設された普通預金口座は対象外となり、利用手数料の負担は発生しません。
 

新たな手数料に注意して利用しよう

銀行は毎日の生活にあたって、利用機会が多い身近な存在です。
 
しかし、利用手数料の改定や新設に伴い、いつもの簡単な取引でも手数料がかかる可能性があります。1回あたりに支払う金額はわずかだったとしても、回数が増えればまとまった金額を支払うようになるでしょう。
 
この機会に利用手数料がどのくらいなのかをチェックして、不必要なお金を支払わないように気をつけてください。
 
出典
ゆうちょ銀行 ゆうちょ料金新設・改定のお知らせ
三菱UFJ銀行 紙通帳利用手数料(2022年4月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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