更新日: 2022.03.24 子育て
子どもを私立大医学部に進学させたい。学費ランキングをおしえて!
今回は私立大学医学部の学費ランキングについて筆者が調査した結果を報告します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
私立大学の医学部に進学するならどれくらいの学費が必要なのか
私立大学の学費というのは学校により大きく異なる上、一般的にかなりの高額になります。特待生として入学するなどごく一部の例外的な事例を除き、同じ学部学科であっても国公立大学に比べて学費が2倍以上になるということも珍しくはないほどです。
こと私立大学の医学部においては学費が特に高額であり、学校によっては6年間の学費が3000万円どころか、川崎医科大学のように4000万円を大幅に超える学校もあります。
私立大学の医学部においては多くの大学が3000万円前から4000万円の間で学費が設定されているため、子どもを医学部へ進学させたいのであれば最低でも3000万円、できれば4000万円程度は学費を捻出する必要があるというのが現実です。
学費の安い私立大学医学部のランキング
子ども1人の大学の学費だけで3000万円から4000万円も用意するというのはなかなかできるものではありません。学費を抑えるのであればやはり学費の安い大学を選ぶことになります。学費の安い私立大学医学部のランキングとしては2022年3月現在、下記のようになります。
順位 | 大学名 | 6年間学費 |
---|---|---|
1位 | 国際医療福祉大学 | 約1850万円 |
2位 | 順天堂大学 | 約2080万円(寮費などを除く) |
3位 | 日本医科大学 | 約2200万円 |
4位 | 慶應義塾大学 | 約2206万円 |
5位 | 東京慈恵会医科大学 | 約2250万円 |
※筆者作成
上記表を見ていただければ分かるとおり、私立大学の医学部で最も安いのは国際医療福祉大学となっており、2000万円を切っています。少なくともここにある5つの大学に入学することができれば、一般的な私立大学の医学部と比べて格安の学費で進学することができます。
ただ、どの大学も非常に人気で偏差値倍率ともに高い大学であり、容易に入学できるものではありません。
子どもの医学部進学にかかる負担が重いときは?
医学部進学にかかる負担が重いという場合、奨学金や教育ローンの利用を検討することになります。しかし、教育ローンは家庭の経済状況などによっては借り入れの難しいことがありますし、いずれは返済することが必要であり、最終的な家計の負担がなくなるわけではありません。
奨学金の場合、多くは卒業後本人が返済していくものになります。中には成績が優秀であったり、卒業後所定の医療機関で一定期間貢献することなどを条件に返済が免除されるものもありますが、採用枠は小さく勝ち取ることは困難です。
とはいえ、教育ローンや奨学金が一時的に学費による負担を軽減してくれるという点は事実です。
子どもを私立大学医学部に進学させたいが学費が家計の重荷になるという場合、賄いきれない部分は後で返済する必要があるという点を認識した上で、奨学金や教育ローンを利用すると子どもの可能性を広げることができます。
無理に学費の安い大学にこだわりすぎると子どもがいつまでも進学できないということにもなりかねません。
私立大学医学部において学費はあくまでも参考程度に考えるべき
私立大学医学部の学費は高額ですが、国際医療福祉大学をはじめ学費の安い上位5大学なら2000万円前後に納まります。しかし、学費の安い大学にこだわりすぎると子どもがいつまでも望む道へ進めなくなってしまう可能性もあります。
私立大学の医学部に子どもを進学させたいと考えるのであれば、学費について時には子どもも含めて話し合いながら進学について考えていくべきでしょう。
出典
国際医療福祉大学 学生納付金
川崎医科大学 学納金(医学部医学科)
順天堂大学 学費・奨学金
東京慈恵会医科大学 学費
日本医科大学 学納金/特待生/奨学金について
慶応義塾大学 慶應義塾大学の学費一覧
執筆者:柘植輝
行政書士