手数料が値上げされても使いたい! メガバンクや都銀にないゆうちょ銀行だけの魅力とは?
配信日: 2022.03.25
しかし、ゆうちょ銀行はまだまだメガバンクや都銀にはない魅力を持っている金融機関です。今回は手数料が上がってもゆうちょ銀行を使いたいと思える、ゆうちょ銀行の魅力について紹介します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
ゆうちょ銀行の手数料値上げの概要
ゆうちょ銀行が2022年1月17日より値上げした各種手数料の概要は下記のようになります。
・郵便局、ゆうちょ銀行以外のATMを除き、一部時間帯以外での利用は110円の手数料が発生するようになった
・ATMで硬貨を伴う預け入れに110円から330円の手数料が、硬貨を伴う払い戻しに110円の手数料が発生するようになった
・現金で電信払込みやPay-easyや通常の払い込みをすると、払込料金を受取人が負担する場合であっても、1件当たり110円の手数料が発生するようになった(租税公課の払い込みは除く)
・残高証明書の発行に1100円かかるようになったり、これまで無料であった普通為替の再交付に550円の手数料がかかるようになるなど、各種手数料の値上げと有料化
特に硬貨を伴う預け入れに手数料が生じることで、小銭貯金を預け入れしたときに残高が増えるどころか、逆に残高が減ってしまうことも起こり得るとしてこの点は大きく話題となりました。
ゆうちょ銀行の魅力とは?
各種手数料の発生や値上げがあったとしても、ゆうちょ銀行にはメガバンクや都銀にはない魅力があります。主に次のような点に魅力を感じるのであれば、手数料が値上げされた後もゆうちょ銀行を使い続けてもよいと思います。
全国各地に店舗やATMが存在する
ゆうちょ銀行は全国各地に店舗やATMが存在しており、都会から田舎まで基本的に全国どこへ転居してもお金の入出金に困ることはありません。
2020年3月末時点で総店舗数は2万3881店、ATM設置台数は3万2005台と日本全国の地域を網羅しています。街中や住宅街の周辺はもちろん、駅や商業施設の中など非常に多くの場所に店舗やATMが存在しています。
職業柄移動や転勤が多いという方は、この点は非常に大きなメリットになります。
紙の通帳が無料
環境への配慮やコスト削減の観点から、紙の通帳の発行を取りやめたり、有料化されている金融機関も出てきました。その点、ゆうちょ銀行は紙の通帳について無料で発行しています。
紙の通帳が使えない場合は必然的にネットバンキングの利用となるため、ネットバンキングについて複雑に感じる方などは、まだまだゆうちょ銀行を使い続けるメリットがあります。
なお、紛失などをした場合の通帳の再発行は1100円の手数料がかかる点にご注意ください。
ゆうちょATMが終日無料
ゆうちょ銀行のATMは駅やコンビニにあるATMは有料となるものの、郵便局やゆうちょ銀行内にあるATMについては引き続き土日祝日含む全ての時間帯において無料で入出金を行うことができます。
都銀やメガバンクなどでは平日の午前から夕方18時までなど、限られた時間のみとなっていることが多いため、手数料無料で通常の入出金ができる時間帯が広いというのはゆうちょ銀行ならではの魅力です。
手数料値上げ後も使い続けたいほどに、ゆうちょ銀行には独自の魅力がある
2022年1月17日からの手数料値上げによってネガティブな意見の目立つゆうちょ銀行ですが、メガバンクや都銀と比較したり、従前から変更のない部分に着目すると、まだまだ使い続けたいと感じられる独自の魅力があります。
現在ゆうちょ銀行を使っている方で、手数料の値上げを機にメインバンクの変更を検討されている方は、もう一度ゆうちょ銀行の魅力について調べてみるのもよいかもしれません。
参考
ゆうちょ銀行 ゆうちょ料金新設・改定のお知らせ
ゆうちょ銀行 ゆうちょ銀行の概要
執筆者:柘植輝
行政書士