更新日: 2022.03.28 暮らし

保有資産階層における「アッパーマス層」「マス層」って貯蓄がどのくらいの人たち?

保有資産階層における「アッパーマス層」「マス層」って貯蓄がどのくらいの人たち?
日本における純金融資産保有額から5つに分類した保有資産階層の中で、アッパーマス層・マス層に位置するのは、どれくらいの貯蓄を持つ人達なのでしょうか?
 
保有資産階層の意味、すべての世帯の中でアッパーマス層・マス層が占める割合などの情報と合わせて、詳しく見ていきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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そもそも、「保有資産階層」って何?

 
マス層は、保有資産階層の中で定義される5つの分類の中のひとつです。アッパーマス層は、マス層の1つ上の分類に当たります。アッパーマス層・マス層を知るには、まず、「保有資産階層」について理解しておく必要があります。
 

「保有資産階層」とは金融資産保有額による5つの分類

 
アッパーマス層・マス層は、そもそも、国内最大手のシンクタンクである株式会社野村総合研究所(NRI)が行ったアンケート調査結果「NRI富裕層アンケート調査」に登場するワードです。
 
野村総合研究所は調査の中で、各世帯が保有する金融資産の合計額をもとにすべての世帯を5つの階層に分類しています。その5つの階層が、いわゆる”保有資産階層”と呼ばれるものです。保有資産階層は図表1のように分類されています。
 
図表1

※NRI「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」を元に作成
 

アッパーマス層の貯蓄額は3000万~5000万円

野村総合研究所のアンケート調査において、アッパーマス層に分類される人たちの純金融資産は、3000~5000万円と定義されています。つまり、アッパーマス層の貯蓄額は3000~5000万円となりますが、この金額は全世帯の中ではどれくらいのレベルになるのでしょうか?

 

アッパーマス層の貯蓄額は平均より多い

 
「総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果」によると、1世帯当たりの貯蓄額の平均値は1791万円です。したがって、およそ3000~5000万円というアッパーマス層の貯蓄額は、国内の平均値を大幅に上回っていることがわかります。
 

アッパーマス層は保有資産階層の上から4番目

 
アッパーマス層は、保有資産階層の分類の中で上から4番目に位置します。全世帯のうちアッパーマス層が占める割合は、およそ13%です。
 
アッパーマス層は「超富裕層・富裕層・準富裕層」という富裕層の名が付く分類には入りませんが、全世帯の大多数を占めるマス層よりも1つ上の階層にあたります。資産状況としては、比較的余裕のあるレベルに位置しているといえるでしょう。
 

マス層の貯蓄額は3000万円未満

 
野村総合研究所のアンケート調査で定義されるマス層は、純金融資産3000万円未満です。マス層の3000万円未満という貯蓄額は、どのようなレベルに位置しているのでしょうか。また、全国の世帯平均と比較するとどのようなことがいえるでしょうか?

 

マス層の貯蓄額はかなり幅広い

 
マス層の3000万円未満という貯蓄額は、他の階層の貯蓄額と比較すると大きな金額ではありませんが、かなり幅があります。なぜかというと、貯蓄がまったくない世帯から3000万円弱という比較的余裕のある世帯まで含まれているからです。
 
貯蓄額がゼロの世帯と3000万円近くある世帯とでは、資産状況にかなり差があるため、マス層には比較的余裕のある世帯とそうでない世帯が幅広く含まれているといえます。また、マス層を全世帯平均の貯蓄額1791万円と比較すると、平均よりも貯蓄額の多い世帯と少ない世帯の両方が存在していることがわかります。
 

マス層が保有資産階層の中で最も多い

 
マス層は保有資産階層の分類の中で一番下に位置しますが、全体のおよそ78%を占めています。つまり、すべての世帯の中で、貯蓄額が3000万円未満の世帯が最も多いということです。(mass(マス)という単語には「大多数」という意味があります) 
 

アッパーマス層・マス層は全世帯の91%を占めている

 
アッパーマス層の貯蓄額は3000~5000万円、マス層の貯蓄額は3000万円未満ということがわかりました。
 
保有資産階層におけるアッパーマス層・マス層が占める割合は91%なので、国内全世帯のおよそ9割が、貯蓄額5000万円未満ということになります。アッパーマス層のさらに上、わずか10%の分類を目指すなら、転職やキャリアアップで世帯年収を上げるだけでなく、投資で資産を増やす取り組みが大切です。
 
出典
総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編) -2020年(令和2年)平均結果- (二人以上の世帯) 」
NRI「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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