更新日: 2022.03.30 子育て
首都圏の私立大学、入学から卒業まで学費の平均はいくら?
首都圏の私立大学(法学部)へ進学した場合、4年間でおよそ450~480万円の学費が必要です。ただし、大学や学部、下宿の有無など、必要な学費は進学先や環境によって異なります。
この記事では、私立大学進学にかかる費用の平均金額、東京六大学の私立大学を例に4年間で必要な学費を公開します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
聞くのは耳ではなく心です。
あなたの潜在意識を読み取り、問題解決へと導きます。
https://marron-financial.com
私立大学で年間に必要な学費の平均
文部科学省「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学で1年間にかかる学費の平均は授業料91万1716円、施設設備費18万194円です。私立大学で1年間にかかる学費の平均は、授業料と施設設備費を合わせた109万1910円となります。
4年間の在籍とすると、436万3640円です。さらに、初年度は入学金を納入する必要があります。私立大学の入学金の平均は24万8813円であるため、入学から卒業まで461万程度の学費が必要です。
私立大学でも学部により学費に差
同じ私立大学でも、実習や実験が多い学部や、少人数指導のある学部は学費が高い傾向にあります。実習や実験に使用する専用の設備費や、きめ細かな指導を行うための人件費が必要になるためです。
図表1
入学金+授業料+施設設備費 | |
---|---|
文系 | 118万8991円 |
理系 | 156万6262円 |
医歯系 | 489万539円 |
その他(家政や芸術、体育や保健など) | 145万9612円 |
文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、図表1のとおり、入学金、授業料、施設設備費を合わせた初年度納入金額は、医学や歯学系学部で最も高くなっています。工学部や薬学などの理系学部の学費は、文系学部よりも年間で50万円ほど高額です。
また、医学、薬学、歯学系学部に関しては6年制であるため、2年分多く学費が必要になります。
授業料以外に必要な費用
入学から卒業までにかかる費用は、入学金、授業料、施設設備費だけではありません。教科書や専門書など教材代が別途必要です。
また、地方から首都圏の私立大学へ進学する場合、下宿にかかる費用も考える必要があるでしょう。自宅から通学する場合も、定期代などの交通費が必要です。
教材代
履修する授業によっては、指定された教科書や参考図書の購入が必須になることもあります。専門書では、1冊5000円以上、中には1万円以上するものもあります。
学部や履修する授業にもよりますが、年間で数万円の教材費用は見積もっておくとよいでしょう。4年間では10万円以上、医学部などでは数十万円かかるケースも想定されます。
下宿代
下宿代は、下宿生活を送るために必要な費用だけではありません。引っ越しや必要な家具家電をそろえるなど下宿を始めるための費用もかかります。
下宿を開始するために必要な費用は38万円程度です。さらに、下宿生活をするための仕送り平均額は、月あたり約8万円、年間約96万円です。4年間下宿生活をするとなると、約400万円程度の仕送りが必要になります。
令和4年時点での首都圏の私立大学の学費を紹介
首都圏の私立大学へ進学する場合、実際にかかる学費を具体的に調べました。
令和4年1月時点で、東京六大学から東京大学(国公立)を除いた大学の学費について
いずれも法学部で調査し、入学金や授業料、諸会費など初年度にかかる総額と、2年次以降にかかる年間総額費用を平均したものを足して計算しています。
早稲田大学
4年間で約470万円の学費が必要です。
令和4年度早稲田大学法学部の初年度納入金額は20万円の入学金を含めて、約117万円です。2年次以降、授業料や学会入会費などの諸会費を合わせた金額は年間で約116~120万円です。
慶應義塾大学
4年間で約484万円の学費がかかります。
令和4年度慶応大学法学部の初年度納入金額は、20万円の入学金や6万円の在籍料なども含めて約136万円です。2~4年次の在学生の年間納入合計金額は約116万円です。
明治大学
4年間で約467万円の学費がかかります。
令和3年度明治大学法学部(※)の初年度納入金額は、20万円の入学金なども含めて約131万円です。2~4年次では、平均して年間で約112万円が必要になります。
※明治大学は調査時時点で令和4年度の学費が公開されていなかったため、令和3年度の学費で計算しました。
法政大学
4年間で約451万円の学費が必要です。
令和3年(※)度法政大学法学部の初年度納入金額は、24万円の入学金なども含めて約131万円です。2~4年次では、約105~108万円が必要になります。
※法政大学は調査時時点で令和4年度の学費が公開されていなかったため、令和3年度の学費で計算しました。
立教大学
4年間で約472万円の学費がかかります。
令和4年度立教大学法学部の初年度納入金額は、20万円の入学金や授業料、諸会費なども含めて約133万円です。2~4年次での年間納入合計金額は約113万円です。
首都圏の私立大学の学費は早めの準備を
首都圏の私立大学の法学部へ進学した場合、4年間で450~480万円の学費がかかります。教科書代や下宿代を含めると、900万円程度必要になることもあるでしょう。学部によってはさらに多くの学費が必要です。足りない費用は教育ローンや奨学金で賄う方法もありますが、学資保険やジュニアNISAなどを活用し、早めに準備しておく事をおすすめします。
出典
文部科学省 私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
旺文社教育情報センター 2021年度 大学の学費平均額
文部科学省 令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)
河合塾医進塾 私立大医学部学費ランキング
早稲田大学 初年度学費
早稲田大学 2-4年次学費
慶応大学 2022年度学費について
(PDF)
明治大学 入学金・学費
(PDF)
法政大学 学部学費
立教大学 学費納入金
(PDF)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員