子供を都内の有名私立大学に通わせたい。学費の総額は平均いくら?

配信日: 2022.03.30

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子供を都内の有名私立大学に通わせたい。学費の総額は平均いくら?
都内の有名私立大学へ子供を通わせるにあたり、学費がどのくらいかかるのか気になるでしょう。
 
学費の総額は、学部や下宿の有無、教材費などにより異なります。例えば、下宿で都内有名私立大学の法学部に子供を通わせる場合、年間で230万円以上が必要です。
 
この記事では、私立大学での修学に必要な学費の平均額を解説したうえで、早慶やMARCHといった都内有名私立大学の学費を具体的に紹介します。
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監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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私立大学にかかる学費の総額

私立大学にかかる学費の総額は、年間でおよそ109万円程度です。さらに、初年度は入学金が25万円ほど必要になります。
 
私立大学にかかる学費は、入学金、授業料、施設設備費のほか、教材代も必要です。さらに、都内への通学が難しい場合は下宿費用も考慮しなければなりません。
  

私立大学で1年間にかかる学費の平均

 
私立大学へは、授業料と諸経費の支払いが毎年必要です。文部科学省の「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、1年間に必要な学費の平均額は図表1のとおりです。
 
図表1

授業料 91万1716円
施設設備費 18万194円
合計 109万1910円

 
施設設備費は、実験設備費など大学によって呼び方が異なります。学会会費などが含まれていることもありますが、諸経費と考えて差し支えありません。
 
さらに、初年度は入学金を納める必要があります。同調査結果によると、初年度の入学金平均額は24万8813円です。
 

学費は学部により差がある

  
私立大学でも、学費は学部によって差があります。文部科学省の「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」では、図表2のとおり医学部や歯学部の学費が最も高く、文系学部では低い結果になっています。
 
図表2

入学金+授業料+施設設備費
文系 118万8991円
理系 156万6262円
医歯系 489万539円
その他(家政や芸術、体育や保健など) 145万9612円

 
文系よりも理系や医学・歯学の学費が高額となっている一因として、実験や実習設備に費用がかかることが挙げられます。
 
また、医学や歯学、薬学は6年制です。他の学部よりも2年分多く学費を見積もる必要があります。
 

教材費

大学へ納入する費用以外にも、講義で必要な参考書などの教材費が必要です。履修する講義によっては指定された図書の購入が必須の場合もあります。専門書などは5000円や1万円以上するものもあり、年間で数万円は見積もっておくとよいでしょう。
 
参考書のほかにも、レポートの作成などでパソコンが必要になることもあります。パソコンやレポート作成に必要なソフトを購入すると、10~15万円程度必要です。
 

下宿費

自宅から都内への通学が難しい場合、下宿を検討する必要があります。
 
日本政策金融公庫の「令和3年度教育費負担の実態調査結果」によると、下宿を開始するために必要な費用の平均は38万円程度となっています。さらに、下宿している子供への仕送り平均額は、月あたり約8万円、年間約96万円です。
 

令和4年時点での都内有名私立大学の学費を紹介

都内有名私立大学である早慶とMARCHの学費を紹介します。いずれも法学部が共通して設立されているため、法学部入学初年度に必要な学費を調査しています。
 
初年度の1年間にかかる学費はおよそ120~140万円です。法学部は文系学部であるため、都内有名私立大学へ子供を進学させるのに必要な最低限の学費目安になるでしょう。
 

早稲田大学

 

早稲田大学の法学部では、初年度に約118万円の学費が必要です。
 

入学金 20万円
授業料+諸経費(1年間) 97万700円
合計 117万700円

 

慶應義塾大学

 
慶応義塾大学の法学部では、初年度に約136万円の学費が必要です。
 

入学金 20万円
授業料+諸経費(1年間) 116万3350円
合計 136万3350円

 

明治大学

 
明治大学の法学部では、初年度に約131万円の学費が必要です。
 

入学金 20万円
授業料+諸経費(1年間) 110万6000円
合計 130万6000円

 

青山学院大学

 
青山学院大学の法学部では、初年度に約141万円の学費が必要です。他の有名私立大学と比べると10~20万円ほど学費が高くなっています。
 

入学金 20万円
授業料+諸経費(1年間) 120万7000円
合計 140万7000円

 

立教大学

 
立教大学の法学部では、初年度に約133万円の学費が必要です。
 

入学金 20万円
授業料+諸経費(1年間) 112万6500円
合計 132万6500円

 

中央大学

 
中央大学の法学部では、初年度に約134万円の学費が必要です。
 

入学金 24万円
授業料+諸経費(1年間) 109万7300円
合計 133万7300円

 

法政大学

 
法政大学の法学部では、初年度に約135万円の学費が必要です。
 

入学金 24万円
授業料+諸経費(1年間) 111万4600円
合計 135万4600円

 

都内有名私立大学の年間学費総額は約230万円以上

都内の有名私立大学へ子供を進学させる場合、学部や下宿の有無、教材にかかる費用により必要な学費総額も異なります。
 
今回調査した都内有名私大法学部の場合は、初年度1年間で120~140万円程度が必要です。下宿費で年間100万円、教材費で年間10万円と見積もると、230万円程度になります。
 
大学入学まで十分な期間があれば、学資保険や投資などで計画的に準備するのもよいでしょう。用意が難しい場合は、教育一般貸付や日本学生支援機構の奨学金で賄うことも可能です。
 
出典
文部科学省 私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
文科省 令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)
日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
早稲田大学 令和4年度学費
慶應義塾大学 令和4年度学費
明治大学 令和3年度学費
青山学院大学 令和3年度学費
立教大学 令和4年度学費
中央大学 令和4年度学費
法政大学 令和3年度学費
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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