更新日: 2022.03.30 子育て
初めてのクレジットカードを選ぶ際に知っておきたいこと
これから初めてクレジットカードを作る方も現在クレジットカードを利用している方も、クレジットカードの注意点についてもう一度確認してみましょう。
執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)
田久保誠行政書士事務所代表
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員
行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。
目次
クレジットカードとは? その特徴は?
クレジットカードとは、後払いができるカードのことです。実店舗だけでなく、オンラインショッピングや水道光熱費等の公共料金、税金等さまざまな支払いに利用できるカードです。
特徴としては、一種の信用取引でもありますので現金を持っていなくても買い物ができたり、支払いをするたびにポイントが貯まったり、海外旅行保険が付帯したりします。
クレジットカードで購入した場合の仕組みは?
クレジットカードは、「利用者」「加盟店」「カード会社」の3者によって成立しています。図にすると図表1のようになります。
【図表1】
まず、<1.カードを利用>利用者が実店舗等の加盟店でカードを使います。加盟店はその後、<2.利用額の支払い>カード会社から利用者の利用代金を受け取ります。カード会社は利用者に対して請求を実施し、<3.利用した店舗の全額をまとめて支払い>利用者は代金をカード会社に支払います。
また、1.の利用者がカードの利用日を「決済日」、2.の加盟店がカード会社からの支払われる日を「入金日」、3.の利用者の口座から代金を引き下ろされる日を「引落日」と呼びます。
クレジットカードで購入した場合の支払い方法は?
クレジットカードで購入した場合の支払い方法の主なものは、図表2のとおりです。
【図表2】
1回払い、2回払い、ボーナス払いは手数料がかかりませんが、分割払い、リボルビング払いは手数料がかかってきます。特にリボルビング払いは多額の利用をした場合、支払期間が延び、手数料も増えてきますので利用時には注意が必要です。
デビットカードやプリペイドカードとの違いは?
同じ「カード」でも、デビットカードやプリペイドカードと呼ばれるものがあります。これらの違いは図表3のとおりです。
【図表3】
デビットカードの場合、預金口座の残高を超えて支払うことはできませんので、使い過ぎの心配はありませんね。
また、プリペイドカードは、事前にチャージした分だけ利用が可能ですので、デビットカード同様使いすぎてしまう心配はありませんが、チャージした分がなくなってしまったら、当然再びチャージを行うことになりますので、それについては手間になってしまうかもしれません。
また、クレジットカードを発行するためには審査を必要としますが、デビットカード、プリペイドカードは審査が不要です(一部年齢制限があります)。
計画を立てた利用を心掛けよう
手持ちの現金がなくても買い物ができるのは魅力的ですよね。しかし、買ったものに対していつかは支払いをしなければなりません。
翌月やボーナス時に支払いが可能であればまだしも、分割払いやリボルビング払いを利用してまでの買い物は、計画を立てて行わないと多額の手数料が必要となってしまいます。
また、成年年齢が引き下げられますが、2022年4月以降もクレジット会社によっては、学生のうちは成年になっても親の同意を必要としている場合や、高校生ではクレジットカードを発行しないクレジット会社もあります。
クレジットカードは計画的に利用しましょう。
(出典)
一般社団法人 日本クレジット協会 ホームページ
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表