高校から大学まで私立を選択。子ども二人なら教育費はトータルいくらかかる?

配信日: 2022.03.30

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高校から大学まで私立を選択。子ども二人なら教育費はトータルいくらかかる?
中学までの義務教育を終えて、進路選択として私立の高校や大学に進学する場合、どのくらい費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
 
子どもが2人いればかかる費用は2倍です。子どもの教育費を今から準備する上で、高校から大学まで私立を選択した場合、どのくらいの費用がかかるのかご紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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高校の教育費はどのくらいかかる?

高校の教育費として、文部科学省が2019年12月に発表した「平成30年度子供の学習費調査」からご紹介します。
 

・高校の学習費総額はいくら?

高校の学習費総額は、学校教育費のほか、塾や習い事などの学校外活動費も含まれています。金額は図表1のようになります。
 
【図表1】

1年間の学習費総額 3年間の学習費総額
公立 45.7万円 137.1万円
私立 97万円 291万円

 
私立の学習費総額は、公立の約2倍かかります。そして子どもが2人の場合、私立では3年間で582万円の教育費がかかることになります。
 

・高校の学習費総額の内訳はいくら?

次に高校の学習費総額の内訳として、学校教育費と学校外活動費の金額を見ていきましょう。金額は図表2のようになります。
 
【図表2】

1年間の学校教育費 1年間の学校外活動費 3年間の学校教育費 3年間の学校外活動費
公立 28万円 17.7万円 84万円 53.1万円
私立 71.9万円 25.1万円 215.7万円 75.3万円

 
学校教育費と学校外活動費には次の費用がかかっています。

・学校教育費:授業料、修学旅行費、通学費、制服代など
・学校外活動費:補助学習費として学習塾費や家庭教師費など、その他としてスポーツや芸術活動といった習い事の月謝など

私立高校に通う家庭の方が大学受験を見据えた補助学習費の支出が多い傾向にあります。
 

大学の教育費はいくらかかる?

大学の私立には、文科系や理科系など種類があり、それぞれ費用が異なります。文部科学省が発表している資料からご紹介します。
 

・大学の教育費はいくら?

大学の教育費を学部別にまとめています。金額は図表3のようになります。
 
【図表3】

1年間の大学費用 4年間の大学費用
私立文系学部 118.9万円 407.9万円
私立理科系学部 156.6万円 551.2万円
私立医歯系学部 489.1万円 2396.2万円(6年間として計算)
私立その他学部 146万円 507.4万円
国立 81.8万円 242.5万円
短期 112.8万円 201.8万円(2年間として計算)

 
一般的に私立文系学部が多く、2人の場合、4年間でかかる費用は、815.8万円です。また医師や歯科医師を志望する場合、多くの費用がかかるため、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。
 

・大学の教育費の内訳はいくら?

次に大学の教育費の内訳として、入学金と授業料、施設設備費があります。金額は図表4のようになります。
 
【図表4】

入学料 1年間の授業料 1年間の施設設備費
私立文系学部 22.6万円 81.5万円 14.8万円
私立理科系学部 25.1万円 113.6万円 17.9万円
私立医歯系学部 107.6万円 288.3万円 93.1万円
私立その他学部 25.5万円 96.9万円 23.6万円
国立 28.2万円 53.6万円
短期 23.8万円 72.3万円 16.7万円

 
大学の費用のほかにも実習費やゼミ代、交通費などがかかります。もし1人暮らしをする場合、家賃などがかかることも覚えておきましょう。
 

まとめ

2人の子どもを高校から大学まで私立に通わせた場合にかかる費用は次のようになります。
 
・高校私立・私立文系学部の場合:1397.8万円
 
・高校私立・私立理系学部の場合:1684.4万円
 
高校や大学に進学するために、教育費の準備は、早いうちから積み立てていくことが必要です。また子どもの教育費が少なく、余力があるときに多く積み立てていくことができれば、後々の資金づくりが楽になるため覚えておくようにしましょう。
 
出典
文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について
文部科学省 令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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