更新日: 2022.03.30 子育て

共通テスト後に子どもが私大に進路変更。学費の不安どうやって解決する?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

共通テスト後に子どもが私大に進路変更。学費の不安どうやって解決する?
大学入学共通テストは、毎年1月中旬ごろに行われます。そこで子どもが国公立大学から私立大学に進路変更した場合、学費が高くなることを心配される方も多いのではないでしょうか。
 
そこで国公立大学や私立大学で掛かる学費と、学費の不安を解決する方法として奨学金制度をご紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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国公立大学や私立大学でかかる学費

国公立大学や私立大学でかかる主な費用は、入学金、授業料、施設設備費です。さらに学費以外にかかる費用として学生生活費があります。
 
初年度の学費を支払うタイミングは、2~3月の入学手続き時に大学が指定する期限までに納め、9~10月頃に後期分の授業料を納めます。
 
2年目以降は4月に前期分、9〜10月頃に後期分を納めることになるため、まとまった費用がその都度必要です。
 

・国公立大学の学費(2021年国公立大学授業料・入学金)

国立大学と公立大学には、施設設備費がありません。1年目は、入学金と1年間の授業料の両方を支払う必要があるため、大きな費用がかかります。
 

国立大学 公立大学
入学金 28万2000円 39万1305円
授業料 53万5800円

4年間の授業料
214万3200円

53万6363円

4年間の授業料
214万5452円

合計 242万5200円 253万6757円

 

・私立大学の学費(2021年私立大学初年度納付金平均額)

私立大学は、国公立大学と比べると理科系学部や医歯系学部の場合、大きな費用の違いがあります。
 
特に医歯系学部は、初年度に約396万円と文系学部の4年間の授業料よりも高い費用を支払わなければならないため、事前に準備しておく必要があるでしょう。
 

私立大学
文科系学部
私立大学
理科系学部
私立大学
医歯系学部
私立大学
その他学部
入学金 22万5651円 25万1029円 107万6278円 25万4836円
授業料 81万5069円

4年間の授業料
326万276円

113万6074円

4年間の授業料
454万4296円

288万2894円

6年間の授業料
1729万7364円

96万9074円

4年間の授業料
387万6296円

施設設備費 14万8272円

4年間の施設設備費
59万3088円

17万9159円

4年間の施設設備費
71万6636円

93万1367円

6年間の施設設備費
558万8202円

23万5702円

4年間の施設設備費
94万2808円

合計 407万9015円 551万1961円 2396万1844円 507万3940円

 

奨学金制度の利用

国公立大学から私立大学の急な変更によって学費の準備期間がない場合の方法として、奨学金制度の利用が挙げられます。
 
奨学金制度は、経済的余裕がない学生に向けて入学金や授業料を援助するために貸与または給付を行う制度になります。
 
奨学金の貸与型は、学費を借りるタイプのものです。在学中に返済する必要はなく、卒業後に返済することになります。貸与型には、利息が付く有利子タイプと無利子タイプの2種類があります。
 
無利子タイプは利子が付かない分条件が厳しく、有利子タイプの場合、利子が付くため返済額は大きくなるものの、多くの人が利用しています。
 
奨学金の給付型は、返済の必要がないタイプです。しかし貸与型と比べると条件がさらに厳しいため、利用者は少ないのが現状となります。
 

まとめ

これまで国公立大学や私立大学でかかる学費そして学費の不安を解決する方法として、奨学金制度をご紹介してきました。
 
国公立大学入学のために準備してきた教育費用を私立大学に充てるものとして、足りない分は奨学金制度などの利用を検討してみるとよいでしょう。
 
出典
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
文部科学省 令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
独立行政法人日本学生支援機構 奨学金制度の種類と概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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