更新日: 2022.04.09 子育て

4月より成年年齢が18歳に引き下げ。新成人対象年齢の人はどう思っているの?

4月より成年年齢が18歳に引き下げ。新成人対象年齢の人はどう思っているの?
2018年6月13日、民法の成年年齢を20歳から18歳に引き下げるという民法の一部を改正する法律が成立し、2022年4月1日から施行されました。
  
ライフネット生命保険株式会社(本社:東京都千代田区)は、成年年齢引き下げにより、2022年4月から新たに成人の扱いとなる18歳・19歳の男女500名を対象に、成年年齢引き下げに関する調査を実施しました(※)。
 
彼らは成年年齢引き下げに対し、どのように考えているのでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

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成人年齢の引き下げに期待している人より不安を感じている人の方が多い

ライフネット生命調べによると、成年年齢が18歳に引き下がることを知っているか聞いたところ、全体の98.4%が「知っている」と回答しました。
 
2022年から自分たちの年齢で「成人」になることについての心境を聞いたところ、「期待している」(13.4%)、「どちらかというと期待している」(25.2%)と、38.6%が期待していると回答がありました。
 
一方で、「どちらかというと不安」(32.6%)、「不安」(9.2%)と、41.8%が成人になることに対して不安を抱いていることが分かりました。
 
不安を抱く理由として、トラブルに巻き込まれてしまうことや、できるようになることについてよく知らないことなどが挙げられました。
 

「親の同意なく契約可能」が認知度も不安度も高い

成年年齢引き下げにより、18歳からできることが増えます。その中で、知っていること、不安に思っていることはあるか聞きました。
 
その結果、認知度が最も高いのは「親の同意なく、契約可能」(78.0%)、「結婚」(64.2%)が突出しており、「国家資格の取得・登録」(25.6%)、「10年期限のパスポートの取得」(24.4%)となりました。
 
不安に思っていることのトップも「親の同意なく、契約可能」(53.6%)ですが、2位は「不安に思っていることはない」(28.2%)、以下は「裁判・訴訟を起こす」(26.4%)、「結婚」(15.4%)という順となりました。
 
不安を抱いている理由については、「勧誘やトラブルに巻き込まれること」(62.9%)が最も多くなりました。
 
次いで「高額な買い物をしたり、ローンを組めるようになること」(57.8%)、「自分ひとりでやること」(55.9%)、「情報が少ない、教わっていないこと」(51.4%)による不安がある人が多いようです。
 

将来不安なことは、学費や収入などのお金や進学・就職について

成人になってやりたいことを聞いたところ、「趣味を作る、極める」(50.8%)、「一人旅、旅行」(49.4%)が最も多く、次いで「貯蓄」(39.0%)、「クレジットカードの契約」(36.2%)をしたいと回答した人が多い結果に。
 
また、将来について不安に思っていることを聞くと、「お金の不安(学費・収入など)」を挙げる人が67.4%で最も多く、次いで「進学・就職に関する不安」(53.2%)を挙げる人が多くみられました。
 
18歳は大学受験したり、就職したりする年齢です。大学に進学する場合は学費の心配やその先の就職に不安を感じているようです。また、31.2%が「老後の不安」を挙げました。これについては、老後2000万円問題や年金問題の影響と考えられます。
 
生命保険や医療保険の契約をする場合、情報収集をどう行うのか聞いたところ、63.4%が「親に聞く」と回答しました。取りあえず、親などの身近な人に聞くようです。
 
それ以外では「保険会社のウェブサイト」(51.2%)、「インターネットの保険比較サイト」(46.0%)など、ウェブサイトを見て情報収集をしている人が多いです。
 
親の方も保険商品の最新情報を知っていることは少ないですから、信用できるウェブサイトで情報収集するように、子どもにアドバイスしてあげたらいいでしょう。また、約2割がTwitterやYouTubeを利用すると回答しました。
 
18歳では自分で保険の契約など判断するのは難しいと思われます。学生で収入がない場合は親のお金で保険料を支払うことが多いと思われますが、親に任せっきりにするのではなく、自分でも情報収集し、どの商品を選んだらよいか考えさせるとよいでしょう。
 
出典
※ライフネット生命保険株式会社 ライフネット生命保険 成年年齢引き下げに関する調査を18歳・19歳の男女500名に実施
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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