高3の親が大学入試の時期に支払う費用の平均額とは?

配信日: 2022.04.10

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高3の親が大学入試の時期に支払う費用の平均額とは?
大学入試でかかる費用は受験料だけではありません。大学入試にはさまざまな形があり、あらかじめ準備しておかなければ、そのときになって何をしないといけないのか分からなくなってしまうこともあります。
 
前もって大学入試に必要になる費用の目安を知っておけば、入試から入学までの行程をスムーズに進めることができるでしょう。
 
ここでは大学入試で必要になると想定される費用を細かく解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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大学入試でかかる受験費用

大学入試を受ける際にまず必要になるのは受験料です。これを払わなければ入試そのものを受けることができません。
 
まず、国公立大学に入学した人が払った受験費用の平均は27万7000円になります。また、私立文系の大学に入学した人が払った受験費用の平均は31万3000円、理系なら32万2000円になっています。
 
受験費用には入学した大学のほかに、第二志望など結果として入学しなかった学校に払った受験料や受験会場に行くまでにかかった交通費や宿泊費なども含まれます。そのため、受ける大学が少なかったり、近くの大学を受験したりする場合は平均額よりも少なくなるかもしれません。
 
そのほかに、特に国公立大学を受験するほとんどの場合に必要になるのは、共通テストの費用です。国公立大学は、まず共通テストを受けて、大学独自の入試(2次試験)を受けるのが一般的です。そのため、国公立大学を受験する場合は大学に払う受験料のほかに、共通テストの費用も考えておくとよいでしょう。
 

入学にかかる費用

入学する大学が決まればさらにお金が必要になります。大学にもよりますが多くの場合、入学までに入学金や寄付金、授業料などを納める必要があります。これを納めないと、せっかく合格した大学に入学できないので注意しなければなりません。
 
国公立大学の場合、学校に納付する費用は28万6000円が平均です。それに対して私立大学は文系なら40万6000円、理系なら46万6000円が平均になります。国公立大学のほうが私立大学よりも10~20万ほど入学にかかる費用が安いことが分かります。
 

見落としがちな費用とは

大学入試にかかる費用のなかで見落としがちな費用は、入学しない大学に納付するお金です。「入学しない大学に受験料以外で何を払うのか」と疑問をもつ方もいるでしょう。しかし、この費用は大学入試において重要なお金になります。
 
例えば、A大学を第一志望で、A大学が不合格だった場合を考えて、受かる可能性が高いB大学を第二志望で受けるとします。そして、B大学の合格が先に分かりA大学の発表待ちということになりました。こういったときに、B大学の入学金の納付期限がA大学の合格発表の日よりも前という場合があります。当然、入学金を期限内に納付しないとB大学に入学することはできません。
 
また、もし入学金を払った後でA大学に入学することが決まっても、B大学に納付したお金は返金されません。しかし、A大学が受かっているか分からない状態でB大学の入学資格を捨てるのはリスクが高い行為なので、B大学に入学金を納付することになります。
 
このように、入学しない大学に納付するお金が必要となります。そのため、大学入試では行かない大学にもお金を納める可能性があるということを想定しておいたほうがよいでしょう。もし一般入試よりも早く行われることが多い推薦入試などで第一志望の大学に受かった場合は、これらの費用はかからない、もしくは少なくなります。
 
国公立大学に入学した人がそれ以外の学校に払った平均的な納付金額は10万8000円ほどです。この費用は私立でも大きな違いはなく、私立文系で9万9000円、私立理系で10万円が平均です。
 

大学入試は志望大学のほか、費用も計画的に

大学入試にはかなりの費用がかかります。そのため、あらかじめどういった費用が必要なのかをシミュレーションしておくことが大切です。家族でよく話し合い、計画をしておかなければ目的が曖昧な状態で勉強に取り組むことになり、効果的な学習ができないかもしれません。
 
まずは、子どもが志望する大学とかかる費用を総合的にみて、入試の計画を立てることからはじめましょう。
 
出典
日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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