更新日: 2022.04.12 子育て

さあ、大学生! 1人暮らしをするために必要な費用は?

さあ、大学生! 1人暮らしをするために必要な費用は?
大学入学おめでとうございます!
 
新しい生活に期待と不安が入り交じり、これから本格的に1人暮らしをする方は準備に忙しい時期でしょうし、すでに初めての1人暮らしをスタートした方も、新生活に加え引っ越したばかりの部屋の整理整頓など、多忙な時期かと思います。
 
新生活では、いったいどんな費用がどれくらいかかるのか? あらかじめ目安を知っておきましょう。
黒澤佳子

執筆者:黒澤佳子(くろさわよしこ)

CFP(R)認定者、中小企業診断士

アットハーモニーマネジメントオフィス代表
栃木県出身。横浜国立大学卒業後、銀行、IT企業、監査法人を経て独立。個別相談、セミナー講師、本やコラムの執筆等を行う。
自身の子育て経験を踏まえて、明日の子どもたちが希望を持って暮らせる社会の実現を願い、金融経済教育に取り組んでいる。
また女性の起業,事業承継を中心に経営サポートを行い、大学では経営学や消費生活論の講義を担当している。

https://www.atharmony-office.jp/

1人暮らしがスタート! 最初にどんな費用がかかるの?

まず、1人暮らしをスタートさせるとき、初期費用はどれくらいかかるものなのでしょうか? すでに引っ越しがお済みの方もいらっしゃるかと思いますが、おさらいしてみましょう。
 
1人暮らしを始めるまでにかかる費用は大きく3つ。

(1) 部屋を借りるためにかかる費用
(2) 新生活用品の購入費用
(3) 引っ越し費用

です。
 
部屋を借りるためには、敷金・礼金、仲介手数料、家賃、火災保険料などがかかります。敷金は部屋を借りる際に大家さんに「預ける」お金、礼金は部屋を借りる際に大家さんに「支払う」お金です。仲介手数料は部屋を借りる際に不動産会社に払うもので、賃貸契約の際には火災保険の加入も必要になります。
 
さらに、1ヶ月分の家賃は前払いなので、敷金・礼金がそれぞれ家賃2ヶ月分だとすると、仲介手数料が家賃1ヶ月分と合わせて家賃の6ヶ月分が必要です。ただし、学生向け物件の中には敷金礼金が1ヶ月分やゼロのものもあり、物件によって違ってきます。
 
家賃は今後の生活費にかかってくるので、少しでも低く抑えられれば助かりますが、大学や駅までの距離や防犯、住環境などを考慮して、考えなければなりません。
 
大学生の1人暮らしの家賃は平均5~6万円ですが、家賃の相場には地域差があり、首都圏では6万円以上の物件になることも多いので、都心部と地方では月額2万円以上の差が開くこともあります。地域の相場はあらかじめ調べておいたほうがよいでしょう。
 
続いて、家具・家電など新生活用品の購入費用はさほど地域差はなく、あくまで一例ですが、30万円前後かかる傾向にあります。
 
初めて1人暮らしをする場合、家具や家電一式を購入することが多く、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、洗濯機、掃除機などの家電類、カーテン・照明器具、寝具・ベッド、テーブル・机などの家具、テレビ・パソコンなどを買いそろえることになります。家電量販店などでは、「新生活に必要な家電一式でいくら」とセット販売している場合もあります。
 
さらに、自身の移動に伴う交通費を含め、引っ越し費用がかかります。引っ越し業者に頼む場合は、荷物の量や移動距離、引っ越しの時期によって料金が決まります。単身の場合は3~8万円が目安ですが、業者やエリアによっても異なりますので、複数の業者から見積もりをとるとよいでしょう。
 
初めての1人暮らしであれば、少しでも費用を抑えるために、大きな家具や家電は購入時に配送し、引っ越し荷物を最小限にして、宅配便などで送る、自家用車で運ぶ、などの方法も考えられるかもしれません。
 
以上を合わせると、家賃5万5000円の場合で初期費用は約70万円かかる計算になります(表1参照)。

図表1

 

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毎月の生活にかかる費用はいくら?

1人暮らしにかかる費用は、住居費、食費、水道光熱費、通信費などです。他にも、交際費、書籍費、勉学費等は自宅生同様にかかりますが、大学の近くに住む場合、通学費はあまりかからないかもしれません。
 
また、大学生になると、高校生のときよりも行動範囲が広くなり、交友関係も広がるため、交際費が増える傾向にあります。
 
では、それぞれどれくらいかかるのか平均値を見てみましょう(表2参照)。

図表2

 
家賃は、地域差があることは先述のとおりなのですが、月額5000円の差が年間6万円、4年間で24万円の差となるため、ランニングコストとして響いてきます。物件選びは慎重になりますね。
 
食費も大変個人差が大きい費用の1つです。
 
「自炊するかしないかで金額が大きく変わる」「外食ばかりでは健康面が心配」と考える方もいらっしゃると思います。しかし、今はスーパーやコンビニなどの中食や弁当も、安くてボリュームがあるものもあります。また、栄養バランスを考慮した体にやさしいものも豊富にあります。
 
自炊をするためには道具や調味料をそろえないといけない、毎日続けて自炊をしなければ食材が余る、あるいは1人分ではかえってフードロスになってしまう可能性がある、などと考えると“絶対に自炊がよい”とも言い切れません。
 
また、入学後にアルバイトを始めると、そのアルバイト先に「まかない」があり、食費を浮かせられるといったケースもあります。ご自身の考え方や生活環境などを踏まえて、検討するとよいでしょう。
 

通信費についても考えておこう

そして、近年特に注目すべきなのは、携帯電話やインターネット回線等の通信費です。
 
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン授業が取り入れられるケースが多くなりました。また、以前から「スマホ世代」の学生たちのなかには、家に固定電話をひかずスマホのみ、しかも無料通話アプリなどを使いこなしている方もいらっしゃると思います。
 
長時間スマホで通信するためにも、オンライン授業を受けるにも必要なのは、Wi-Fi等の通信環境なのです。家族や友人との連絡手段だけであれば、人によってはスマホの通信容量で事足りるかもしれませんが、パソコンで授業を受けるとなるとインターネット環境が必要になる可能性があります。
 
賃貸物件の中には、すでに回線が整備されており、個別に回線契約をしなくてもよく、中には一定の通信料が家賃に含まれている場合もあります。
 
オンライン授業を受ける際、パソコン、スマホどちらでも可とする大学もあります。できればパソコンのほうが授業は受けやすく、レポートや課題提出にもパソコンのほうが便利なのですが、パソコンがないといけないかどうかは、大学による、といったところです。
 
初期費用とランニングコストをトータルで考えて決められるとよいのですが、大学生活がスタートする前は、実感としてよくわからないということもあるかと思います。
 
当初は必要最低限のモノや環境を整えて様子をみて、大学生活に慣れたころにプランを見直してもよいかと思います。
 
出典
日本学生支援機構 ホームページ
 
執筆者:黒澤佳子
CFP(R)認定者、中小企業診断士

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