更新日: 2022.04.15 暮らし

太陽光発電は光熱費の節約に効果的? 太陽光発電のメリットと注意点とは

執筆者 : 中村将士

太陽光発電は光熱費の節約に効果的? 太陽光発電のメリットと注意点とは
「太陽光発電は光熱費の節約になる」と、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。屋根の上に太陽光パネルを載せている家を見かけるのも、珍しくありません。
 
太陽光発電は、本当に光熱費の節約になるのでしょうか。光熱費の節約になるのであれば、検討をしたいという方もいらっしゃることでしょう。本記事では、太陽光発電のメリットと注意点を確認しながら、光熱費の節約に効果的かどうかを解説します。なお、本記事は太陽光発電システムを自宅に設置することを前提としています。
 
中村将士

執筆者:中村将士(なかむら まさし)

新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー

私がFP相談を行うとき、一番優先していることは「あなたが前向きになれるかどうか」です。セミナーを行うときに、大事にしていることは「楽しいかどうか」です。
 
ファイナンシャル・プランニングは、数字遊びであってはなりません。そこに「幸せ」や「前向きな気持ち」があって初めて価値があるものです。私は、そういった気持ちを何よりも大切に思っています。

太陽光発電のメリット

太陽光発電システムを自宅に設置した場合、自宅の電気は、そのシステムで発電された電気によって賄われることになります。これが「電気代を節約できる」といわれる直接的な要因になります。
 
太陽光は「再生可能エネルギー」のひとつであり、それによって発電した電気を「固定価格買取制度(FIT制度)」によって電力会社に売却(売電)することができます。
 
例えば、自宅に設置した太陽光発電システムで発電した電気を自宅で消費し、余った電気を電力会社に売却することで収入を得るということも可能というわけです(この収入を売電収入といいます)。なお、2022年以降の買取価格(調達価格)は図表1のとおりです。
 
図表1


出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「固定価格買取制度」
 
また、経済的なメリットではないのですが、太陽光発電はこのほかにも「災害時の停電対策になる」「環境に優しい」といったメリットもあります。
 

太陽光発電の注意点

太陽光発電システムを設置するには、当然、費用がかかります。2022年における住宅用太陽光発電の設置費用は、1キロワット当たり20~30万円が相場といわれています。
 
仮に4.5キロワットの太陽光発電システムを設置するとしたら、90~135万円の費用がかかる計算になります。メーカーや設置場所、設置方法により、費用は異なってきますので、設置する場合はしっかりと確認をするようにしたほうがよいでしょう。
 
なお、太陽光発電システムで発電するためには、太陽光が太陽光パネルに当たる必要があります。夜間は発電されません。天候や季節にも、発電量は影響されます。悪天候はもちろんですが、冬は日照時間が少ないため、発電量は少なくなります。
 
このような場合には、売電収入を得られないだけでなく、自宅の電気の全てを賄えない可能性があることも念頭に置いておいたほうがよいでしょう。
 
太陽光発電システムは、あくまで設備であり、耐久消費財です。より長持ちさせるために、計画的なメンテナンス(定期点検や部品交換など)を行うべきです。ただし、メンテナンスには費用がかかりますので、メンテナンスの計画に合わせた資金計画を立てておくのが望ましいです。
 

まとめ

太陽光発電は、投資のような考え方ができます。つまり、資本を投下して(太陽光発電システムを設置・メンテナンスして)、回収していく(光熱費の節約する、売電収入を得る)という図式ができます。利回りの計算もできます。利回りとは、投下資本に対する利益の割合です。
 
太陽光発電が光熱費の節約に効果的かどうかは、利回りの考え方で説明ができます。利回りが高いほうが効率的といえます。利回りを高くするためには、回収金額(節約金額や売電金額)を大きくするか、投下資本(初期費用やメンテナンス費用)を小さくするかです。光熱費の節約のために太陽光発電の設置を考えている方は、この利回りの考え方から検討してみるとよいでしょう。
 
ただし、天候や季節により、回収金額が異なる可能性があることには注意が必要です。メンテナンスのため、追加の投下資本が必要になる点も見逃せません。ただし、ある程度予想のできるものであれば、最初から計画に入れておくことでリスクを軽減できます。
 
設置場所も重要な要素です。まずはご自宅が太陽光発電システムを設置するのに適しているかどうかをメーカーなどに相談してみましょう。適していれば具体的に話を進めてもよいでしょう。適していなければ、設置をしないほうがよいかもしれません。客観的な判断が必要になりますので、迷われた際には本記事を思い出していただけると幸いです。
 
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく! 再生可能エネルギー 固定価格買取制度
経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく! 再生可能エネルギー 固定価格買取制度
東京電力エナジーパートナー 暮らしの電化 太陽光発電のメリット・デメリット
 
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー

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