更新日: 2022.05.10 その他暮らし
家事を外注したい! お金を掛けるなら収入のうち何%くらいまでがよさそう?
家事より優先したいことがあったり、家事が苦手だったり、さまざまな理由で家事の外注を検討している方もおられるかもしれません。家事を外注するなら、いったいいくらぐらいの予算を考えておけばいいのでしょう?
この記事では、家事を外注するなら、収入のいくらまでがベストなのかを調べてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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外注できる家事の種類と費用
家事を外注することを考えたときに、まず思い浮かぶのは家事代行ではないでしょうか。
家事代行に依頼できる内容は、掃除をはじめ、ゴミの分別やゴミ出し、庭の植栽の水やりや手入れ、クリーニングの受け渡しも含む洗濯全般、食料品の買い物や料理の作り置き、子どもの送り迎えや郵便物の受け取り、靴磨きなど、多岐にわたります。
家事代行サービス会社によって料金は異なりますが、一般的には1時間2000~4000円ぐらいが相場となっており、基本的に2時間から依頼することができます。1回2時間で4000~8000円程度になり、週1回で1ヶ月頼むと1万6000~3万2000円程度になります。
ただし、定期的に頼むのであれば、お得な料金プランなどが設定されている場合もあるので、もう少し安くなるかもしれません。
また、より専門的な内容の家事を外注することができるのが、ハウスクリーニングとベビーシッターです。
ハウスクリーニングは、専門の技術を持ったプロが業務用の道具を使い、浴室やエアコンなど、特定の場所を集中してお掃除してくれたり、家全体のクリーニングをしてくれたりするサービスです。ベビーシッターは、お子さんのお世話に特化したサービスです。
ハウスクリーニングは、どこの掃除をどれぐらいの範囲で頼むかにもよりますが、浴室だけなら1万2000~1万8000円ぐらい、エアコンのクリーニングなら8000~1万5500円ぐらい掛かります。ベビーシッターは、シッターさんの資格の有無などにもよりますが、1時間1000~2500円程度となっています。
収入のいくらまでなら家事の外注を頼めるのか
日々の生活の中で、家計を圧迫しない程度の金額となると、いったいいくらぐらいなのでしょうか?
家事の負担を減らし、生活を便利にし、自由に使える時間を手に入れることができるのなら、そして、その分仕事に集中できたり、子育てに専念できたりすると考えるのなら、それは自分への投資の金額だとも考えられます。
毎月の自由に使えるお金のうち、約10%は投資に回せる可能性があるといわれています。自由に使えるお金というのは、家計調査でいうところの黒字のことです。総務省統計局が実施した、2020年の家計調査年報の「家計収支の概況(二人以上の世帯)」をみると、黒字率(可処分所得に対する黒字の割合)の平均は約38.7%となっています。
そのうちの10%ということは、およそ収入の3.8%が投資できる金額であり、この金額が家事の外注に掛けられる金額であるといえるのではないでしょうか。
家事を外注して便利に暮らす
自分で家事をしたり、家族が家事をしたりすることは、お金が掛かっていないように感じるかもしれませんが、そうではありません。例えば、その家事に費やしている時間と同じだけの時間、仕事をしていたとしたら、いったいいくらぐらい収入を得られるでしょうか?
家事を外注することで費用は掛かりますが、家事にあてる時間は空きます。その時間を使って、仕事や育児に集中できたり、体を休めてリフレッシュしたりできるのなら、家事の外注に掛ける費用は、非常に有意義だといえます。そして、家事を外注することで、生活を便利にすることにもつなげることができるかもしれません。
今の生活にあわせて、無理のない範囲で家事を外注することを検討してみてもよいのではないでしょうか?
出典
総務省統計局 2020年家計調査年報(家計収支編)より「家計収支の概況(二人以上の世帯)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部