一人暮らしの大学生は毎月いくら生活費を使ってる?バイト代と仕送りの割合は?
配信日: 2022.05.29
ここでは一人暮らしの大学生の、1ヶ月当たりの収入と支出額を紹介します。また仕送り額やアルバイト収入についても説明していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人暮らしをする大学生の生活費
全国大学生活協同組合連合会の「第57回学生生活実態調査(2021年10月~11月に調査)」によると、一人暮らしをする大学生の、平均的な支出額は、1ヶ月当たり12万5040円でした。生活費の内訳を見ますと、食費が2万4880円、住居費が5万3920円となっていて、教養娯楽費は1万1760円、書籍費が1700円、勉学費が1900円となりました。
一人暮らしの大学生の、1ヶ月当たりの平均的な支出額は10年前と比べると増加傾向にありますが、1万円ほどしか上がっていません。2020年の調査よりは増えていますが、新型コロナウイルス感染症が流行する前の2019年と比べると4000円ほど少なくなっています。
なお、一人暮らしをする、東京近郊の私立大学に通う1年生の保護者を対象にした調査によると、入学までに家賃や敷金・礼金、生活用品をそろえる費用として62万2700円ほどがかかることが分かっています。
一人暮らしの大学生の平均的な収入は、1ヶ月当たり12万5280円でした。内訳の平均を見ますと、仕送り額の平均が7万1880円、アルバイト収入が2万9130円、奨学金が2万380円となっています。収入に占める仕送り額の割合は57.3%で、アルバイト収入の割合が23.2%です。
アルバイトの仕送り額の平均はここ10年ほど横ばいですが、1ヶ月当たり10万円以上仕送りする家庭の割合は27年前の1995年と比べると半分以下になっています。また、一人暮らしをしている大学生の7.5%は仕送りをもらっていません。なお、奨学金を受給している学生の割合は自宅から通っている学生だと25.6%ですが、一人暮らしの学生で34.4%、寮に住んでいる学生では49.6%にのぼります。
アルバイトの平均月収は4万3833円
「第57回学生生活実態調査」で、アルバイトをしている大学生に半年間のアルバイト収入を尋ねたところ、平均額は26万3000円でした。これを1ヶ月当たりに換算すると4万3833円となります。1年生は半年で18万4000円と他の学年に比べて少ないものの、2年生から4年生では28万円台になっています。
アルバイト収入の使い道を尋ねたところ、貯金が33.1%で最も多く、生活費のゆとりの29.5%、生活費の維持の25.4%が続きました。貯金と答えた割合は新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降増えていて、新型コロナウイルス感染症の流行を機に学生の生活意識が変化したことがうかがえます。
学生と保護者の負担感に差
大学生を対象とした「第57回学生生活実態調査」からは、63%が暮らし向きを「楽な方」と答えていることが分かりました。大学生の暮らし向きの捉え方は新型コロナウイルス感染症の前後で大きくは変わっていません。一方、保護者を対象とした「私立大学新入生の家計負担調査」のアンケートからは、家計の苦しさを訴える声が上がりました。
東京近郊の私立大学に通わせる保護者の平均年収は972万3000円ですが、保護者の9割ほどが経済的な負担が重いと感じています。東京都では私立高校に通う学生の授業料相当額を助成していますが、所得制限に該当し十分に助成を受けられなかった保護者の中には、子どもが食事の回数を減らしていることを訴える人もいました。
一人暮らしの大学生の生活費は月額12万5040円
一人暮らしの大学生が1ヶ月に使う生活費の平均は12万5040円です。このうち仕送りの平均が7万1880円で、アルバイト収入が2万9130円でした。また、アルバイトをしている学生の平均月収は4万3833円で、1年生よりも2年生から4年生のほうが多くなることが分かっています。学生の生活に対する意識は、コロナ禍の前から変わっていませんが、子どもを支える親の9割が経済的な負担を感じています。
出典
全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)第57回学生生活実態調査
東京私大教連私立大学新入生の家計負担調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部