更新日: 2022.05.31 子育て

成人した18歳が親の同意がなくても簡単に契約できるものとは?

成人した18歳が親の同意がなくても簡単に契約できるものとは?
民法の改正により、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳になったことで、何が変わったのか気になる人も多いでしょう。今まではできなかったことが、今後は18歳でも可能になることも少なくありません。
 
この記事では、18歳で親の同意がなくても簡単に契約できるようになったことを解説します。また、成人年齢の民法改正により、変わったこと、変わらないことも紹介するので参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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18歳成人により親の同意がなくても契約できるようになったこと

成人年齢を18歳とする民法の改正により、さまざまな契約が自分の意思でできるようになりました。18歳成人により、親の同意なしで契約できるようになった主なものは「クレジットカードの契約」「ローンの契約」「一人暮らしの賃貸物件の契約」「携帯電話の契約」などです。
 
ここでは、それぞれの契約について解説します。
 

・クレジットカードの契約

18歳が未成年だったときのクレジットカード契約は親の同意が必要でしたが、18歳が成人となった現在は自分の意思で契約できます。ただ、商品によっては「安定収入が必要」「学生不可」などの申し込み条件がありますので、全ての商品が対象ではありません。
 

・ローンの契約

高額商品を自分の意思で、ローン契約し購入できるようになりました。ただ、成人年齢が18歳になったからといってローンの審査が優遇されるわけではありません。クレジットカード同様に、ローン商品により「安定収入が必要」「学生不可」などの申し込み条件があります。
 

・一人暮らしの賃貸物件の契約

18歳から親の同意なしで賃貸物件の契約を行えます。自分の意思で好きな所に住めるということです。ただ、保証会社の審査を通過する必要があります。保証会社が使えなかった場合は、契約できないことや連帯保証人が必要になるケースもあるでしょう。
 

・携帯電話の契約

携帯電話も親の同意なしで契約できます。ただ、未成年者取消権の対象になりませんので、注意しましょう。
 

成人年齢18歳の民法改正で変わったこと

18歳成人により変わったことは、「専門資格の取得最低年齢」「結婚年齢」「10年有効パスポートの取得」などです。
 

・専門資格の取得最低年齢

2022年4月1日以前は20歳が最低年齢だった専門資格の取得が、18歳になりました。主な資格は、公認会計士や行政書士、司法書士、社会保険労務士などです。医師や薬剤師免許も対象ですが、大学での6年間を修了する必要がありますので、現時点では現実的ではありません。
 

・結婚年齢

男性は変わらず18歳ですが、女性は16歳から18歳に引き上げられました。
 

・10年有効パスポートの取得

改正前は5年パスポートしか取得できませんでしたが、18歳でも10年パスポートを取得できるようになりました。
 

成人年齢18歳の民法改正でも変わらないこと

成人年齢18歳の民法改正で変わらないのは、「喫煙や飲酒」「競馬や競輪などの投票券の購入」「養子をとること」などです。こられは、健康面への配慮や非行防止、青少年保護の観点により18歳成人でも変わっていません。
 

18歳成人で親の同意なしでできる契約は増えたがハードルは高い

民法の改正により、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳になったことで、親の同意なしで契約できることが増えました。
 
ただ、契約は自分の意思でできますものの、クレジットカードやローン商品、賃貸契約など審査を要するものがあります。これらは支払い能力が問われますので、「安定収入が必要」「学生では難しい」ことなどは理解しておきましょう。
 

出典

政府広報オンライン 18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。
川崎市 未成年者取消権について
法務省 民法改正 成年年齢の引下げ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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