更新日: 2022.05.30 家具・片付け

片づけの美学121 小さなオモチャが増える ― 処分のタイミングがわからない

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学121 小さなオモチャが増える ― 処分のタイミングがわからない
自然と増えていく子どもの小さなオモチャ。おまけでもらったり、ランチに付いていたり、気軽に買ってあげたり……手に入る機会が無数にあるように感じます。
 
「いくらでもほしい」というのが、子どもの本音だとは思いますが、親としては、増えるほど悩みの種に。小さなオモチャは、飽きられるのも早くて、すぐに使われなくなるという傾向も困りものです。
 
お別れのタイミングや今後の付き合い方を攻略していきましょう。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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小さなオモチャの捨て時を見極める

子どもが大切にしている小さなオモチャは、捨てる必要などありませんが、まったく使っていないモノは、処分の対象ですよね。いざ処分と思っても、子どもに聞くと、「まだ遊ぶ」と答える可能性が大。そんな場合、年齢によって、判断方法を変えてみましょう。
 

■小学生と小さなオモチャ処分

小学生くらいの子どもには、小さなオモチャを入れる箱などの収納グッズを渡します。そして、大切だなと思う順番にオモチャを入れていくように伝えます。
 
箱がいっぱいになったころに残っているオモチャは、子どもにとっても「どちらでもよいオモチャ」である可能性が高くなります。残ったオモチャを処分するかどうかは、その子の気持ちによるでしょう。
 
「必要かな?」と聞くことで、処分することができるかもしれません。置いておきたい場合は、親預かりとして、別の場所に保管します。1ヶ月程度置いても、「あのオモチャを使いたい」と言ってこなければ、処分してもよいと思います。
 

■未就学児と小さなオモチャ処分

未就学児の子どもには、「処分する」という決断は難しい作業でしょう。そんなときは親が判断して、遊ぶオモチャだけがある環境を作ってあげたいですね。
 
もう遊んでいないなと感じたら、1ヶ月程度、別の場所で保管しておきます。その間に、子どもがオモチャを探さなければ、処分してもよいと思います。
 
子どものおもちゃは、不燃ごみになることが多いので、不燃ごみと一緒に保管しておくのもおすすめです。次回のゴミ捨てのときに一緒に捨てることができるので、処分忘れがありません。
 

小さなオモチャは増える一方

小さなオモチャは、意識せずに生活していると、どんどん増えていきます。子どもが大切にしているなら価値はありますが、すぐにポイっとされているようなら、とても残念ですよね。
 
だけど、壊れていないと捨てづらいし、子どもに聞くと、「使う」と答えるので多くの方が処分に困っています。“入口”を絞っておかないと、収納で困ったり、片づけに時間がかかったりして、良いことはありません。
 
余裕があるうちから、「増やさないようにする」というブレーキをかけておきましょう。減らさない限り、自然とオモチャは増えていきます。入ってくる量を少しでも減らすことが大切です。
 

小さなオモチャを増やさないためのアクション

子どもがほしいと言っても、気軽には買わないようにしたいですね。まずは、「買わない」が、増やさないための第1ステップです。
 
お金の節約にもなるので、子どもにも「すべてを買うことはできない」と話しましょう。年齢によっては、買ってあげないと、泣いたり騒いだりして余計に大変ということもありますが、子どもの様子を見て、お話で解決したいですね。
 
安価なオモチャであれば、「自分でお金を貯めて買うように」というルールを作ってもよいでしょう。おまけなどでもらう小さなオモチャも、断れるようなら、受け取らないという方法もあります。
 

小さなオモチャは増やさない

気がつくと増えていく小さなオモチャは、「壊れたら処分する」だけでは、追いつかないほど、入ってくる機会がたくさんあります。オモチャの入ってくる量と処分する量に気をつけながら、遊びやすい環境を整えてあげたいですね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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