更新日: 2022.06.02 家具・片付け
片づけの美学120 春から小学生が2人に。ランドセルをどこに片づける?
親としては、
・ランドセルを自分で片づけてほしい
・オモチャと学びの道具は分けたい
・上の子が下の子に教えてあげてほしい
などの希望があるでしょう。
春から小学生が2人になるご家庭の場合、学用品が単純計算で2倍に増えることになります。
モノが増えるなと、漠然と不安に感じているご家庭も多いはず。スムーズなスタートを切るために、「ランドセルをどこに片づける?」というお悩みを解消していきたいですね。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
学用品はリビング収納がおすすめ
学用品収納は、小学生が2人になっても、やはりリビング周辺がおすすめです。
理由は、
・親がすぐにチェックできる
・朝の出発がスムーズにできる
などがあげられます。
1年生のときは、プリントの有無など、ランドセルの中を親がチェックする機会が多くなります。
また、週末の持ち帰りの体操袋・給食袋など、洗濯が必要なモノのチェックも避けられません。スペースの問題で難しい場合もあると思いますが、親の負担を減らすためにも、すぐに見られる場所に置いておきたいですね。
ランドセルラックや棚を新調すべき?
リビング周辺に学用品を置くための収納家具がない、というご家庭もあるでしょう。その場合、「ランドセルラックを新調したほうがよいのかな」と考える方もいらっしゃいます。
ただ、その数年後には、上の子が個室で学用品を管理するようになったり、小学校を卒業するというライフスタイルに変化が生じたりすることもあるでしょう。柔軟に対応するために、きっちりとした家具を用意してあげるよりも、手持ちの家具を使い、対応するほうがよいと思います。
リビング周辺にオモチャを置いているなら、場所を譲って、ランドセル置き場へのチェンジを検討してみましょう。
同じ片づけ方法にチャレンジ
下の子が小学生になったとき、上の子と、できることが大きく違っていることもあるでしょう。それでも、収納は同じものを並べて使ってもらうほうがよいと思います。
下の子が親の期待ほど上手にできないこともあるでしょう。上の子の行動をまねることで、片づける力が身についていくのが魅力です。応援しながら、見守りたいですね。
使いやすさチェック
収納を整えてあげたら、実際に子どもに使ってもらって、動作チェックをしましょう。
子どもの目の高さで、
・見えやすさ
・見つけやすさ
は適切でしょうか?
子どもの力で扉はあけやすいか? ランドセルの出し入れはスムーズか? など、実際に子どもが使ってみないと分からないこともたくさんあります。
収納場所に扉がある場合は、持ち物リストや出発の時間などを掲示することができます。子ども自身でチェックできるので、自発的な行動が期待できるかもしれません。
段取りは大人の仕事
「片づけなさい!」と伝えるだけでは、子どもは片づけることができません。
片づけられるような環境を作ってあげるのは、周りの大人の仕事です。「しからない」でよいように、事前に準備をしてあげたいですね。
子どもの目線で収納を準備してあげることは、案外難しいことです。「こんなことができたんだ!」「これは難しいんだな」という、子どもの知らなかった一面を知ることもできます。
新学期が始まって少し経過してから、「使いやすさは大丈夫かな?」という再確認をしてあげてもよいかなと思います。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表