大学入学後に奨学金を申し込み。最短でいつ振り込まれる?毎月の振込日はいつ?
配信日: 2022.06.09
この記事では、大学に入学した後に奨学金の申請をする場合に申請可能な奨学金の種類、申請手順及び支給スケジュールについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大学入学後の奨学金申請の詳細:種類・申請手順・支給開始日及び振込日・注意点
・奨学金にはどんな種類がある?
日本学生支援機構の奨学金には、返還が免除される「給付型」と卒業後に返還が必要な「貸与型」があります。前者は「給付奨学金」、後者は「第一種奨学金」と「第二種奨学金」という名称です。
貸与型の第一種は、無利子ですが貸与条件が決まっており、月額がそれほど多くありません。一方、第二種は、貸与条件はそれほど厳しくなく、月額も12万円まで利用できるのですが、返還時には利息を払う必要があります。
・奨学金申請手順は?
大きく分けて3段階で進めます。まず、提出書類を準備しましょう。申込用紙や奨学金の案内冊子は大学の担当部署や、地方公共団体の事務所などで配布されています。また、日本学生支援機構のwebサイトからPDF形式でダウンロードすることも可能です。
次に、所属する大学の奨学金窓口に書類を提出します。日本学生支援機構の奨学金は、奨学金を受給している期間は基本的に大学を通して手続きをすることになりますので、在学する大学の学生課などが担当部署です。書類に不備があると修正依頼の連絡をもらえます。不備のままにしておくと支給開始が遅れることもあるので、連絡先の電話番号などは誤りなく伝えておくようにしましょう。
最後に、申請者本人が「スカラネット」と呼ばれるインターネットを利用した情報入力システムを使って申請を行います。
・奨学金の支給開始時期と振込日
基本的には、申請から2カ月後に支給が開始されます。たとえば、4月から5月の間に給付奨学金を申請して採用された場合、最短で6月から奨学金を受け取ることができます。9月から10月に申請した場合は、最短で11月から受け取ることができるのです。
なお、振込日は原則として「毎月11日」となっています。例外として、4月は21日、5月は16日となり、振込日が金融機関の休業日となる土日祝日にあたる場合は「前営業日」に振り込まれます。
・在学採用の申し込みの注意点
大学進学後に奨学金の給付が決定されることを「在学採用」と呼びます。「給付型」と「貸与型」で募集時期が異なる点に注意しましょう。原則として「給付型」は毎年春と秋の2回、「貸与型」は毎年春のみ募集があります。
なお、高等学校在学中に申請する「予約採用」枠で不採用になった人も、再度申し込みは可能です。
書類は早めに準備しましょう
大学入学後に奨学金を申請する在学採用では、入学後すぐに申請しても支給開始日は早くても6月以降になります。
春の新入学時期には教科書購入などで出費がかさむものです。とくに、親元を離れて通学するのであれば、引っ越しなどの費用負担も生じます。提出書類の不備で支給開始が遅くなることがないように、書類作成などの準備は早めに対応しましょう。
出典
日本学生支援機構 奨学金振込日カレンダー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部