更新日: 2022.06.21 子育て

【コロナで減少傾向!?】1人暮らしの学生への「仕送り」はどれくらい必要? 相場と注意点を解説

【コロナで減少傾向!?】1人暮らしの学生への「仕送り」はどれくらい必要? 相場と注意点を解説
子どもが大学に進み、実家を離れて1人暮らしを始めるとき、気になるのは仕送りの費用です。実際に、仕送りはいくらくらいを目安にするべきなのでしょうか。
 
本記事では、日本学生支援機構(JASSO)が行った調査をもとに、大学生が1人暮らしをする際の生活費と仕送り額の目安について紹介します。
川辺拓也

執筆者:川辺拓也(かわべ たくや)

2級ファイナンシャルプランナー

下宿は生活費だけで年間100万円かかる

JASSOの調査では、大学でアパートや下宿等で生活している学生の生活費は年間で110万8000円かかると明らかになりました。
 
図表1 アパート等で生活する学生の生活費

 
図表1にある通り、属性によってばらつきはありますが、生活費は短期大学(昼間部)を除けば全て100万円以上となっています。また図表2の通り、自宅から通学する場合とアパート等で1人暮らししている場合の生活費を比較しますと、約50~80万円の差が開いていることがわかります。
 
図表2 課程別学生の生活費比較

 
高校まで同居している場合には、1人暮らしを始めてから生活費の水準が変化することに注意が必要です。
 

自宅生と下宿生の差が大きく開く理由は食費と住居費用

自宅と下宿では生活費に大きな開きが生じる原因は、食費と住居費の違いにあります。
 
図表3 設置者別大学昼間部の生活費比較

 
図表3で示した通り、食費だけで比較した場合でも、自宅生の約3倍の費用がかかっていることが見て取れます。住居費を合わせますと、自宅生と比べ負担は40万円以上増えることになります。(※実際の差額は状況によって変化します)
 

家庭からの仕送りは月10万円ほどを基準にしている世帯が多い

それでは、家庭からの仕送りの相場はいくらくらいでしょうか。JASSOの調査では、大学生(昼間部)が受け取る仕送りの目安は年間114万4700円となっています。
 
図表4 各課程の学生に対する仕送り額の変化

 
大学の属性ごとにバラつきはありますが、大学生で毎月10万円程度を目安と考えてよいでしょう。
 

仕送り額の減少によって生活が苦しくならないように対策が必要

今回は下宿している学生の生活費と、仕送り金額の目安について解説してきました。また、2021年度は新型コロナウイルスの影響もあり、親からの仕送り額が減少しています。1人暮らしの中、学業などやりたいことに専念してほしいと願うのであれば、教育資金については生活にかかる費用についても考慮に入れながら、余裕をもって準備することが大切です。
 

出典

独立行政法人 日本学生支援機構 令和 2 年度 学生生活調査結果
 
執筆者:川辺拓也
2級ファイナンシャルプランナー

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