更新日: 2022.06.28 その他暮らし

【2022年6月義務化】ペットの「マイクロチップ装着」が義務化!登録の手順は? 「迷子防止」に役立つ?

【2022年6月義務化】ペットの「マイクロチップ装着」が義務化!登録の手順は? 「迷子防止」に役立つ?
飼っている犬や猫が迷子になった経験を持つ人は少なくありません。これまでは、迷い犬や猫として保護されても飼い主が誰か分からないため、元の飼い主の元に戻りづらいケースが多々ありました。
 
2022年6月1日からブリーダーやペットショップなどに対して、犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されています。この制度の概要や期待される効果、登録の手順などについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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犬や猫へのマイクロチップ装着とは


2022年6月1日からブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫に対し、マイクロチップを装着登録することが義務付けられました。現段階でマイクロチップが埋め込まれていない犬や猫を飼っている一般の飼い主に対しては、マイクロチップの装着は努力義務とされています。
 
マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されており、専用のリーダーで読み取ることでデータベースに登録された飼い主の情報と照合することが可能です。
 

犬や猫へのマイクロチップ装着によって期待される効果

飼っている犬や猫が迷子になったり脱走したりした場合や災害時に飼い主と離れ離れになった場合に、マイクロチップが埋め込まれていれば飼い主の情報が分かるため、飼い主の元に戻りやすくなります。逆にいえば、マイクロチップが埋め込まれていなければ飼い主が誰か分かりませんので、無事戻ってくることが難しいといえるでしょう。
 
弁護士ドットコム株式会社が運営する法律ポータルサイトの「弁護士ドットコム」の一般会員に対してアンケートを採った結果では、これまでに犬や猫が迷子になった経験があると回答した人は30%いました。犬や猫が迷子になるケースはまれではないため、マイクロチップの埋め込みは、迷子犬や猫を減らすための有効な手だてとなるでしょう。
 
また、犬や猫の愛護団体からは、飼育放棄など無責任な飼い主に対する一定の抑止力になることも期待されています。
 

犬や猫へのマイクロチップ装着を登録する手順


マイクロチップは外側が生体適合ガラスで覆われた直径2mm、長さ12mm程度の円筒形をしており(近年では直径1.4mm、長さ8.2mmとより小さいものが主流になっている)、獣医師によって皮下に注射器で埋め込まれます。埋め込みを行った獣医師から「マイクロチップ装着証明書」が発行され、飼い主はデータベースへの情報登録が必要です。
 
費用は登録・変更登録1回に対してオンライン申請で300円、紙申請で1000円が必要です。情報登録は環境大臣の指定登録機関である公益社団法人日本獣医師会に対して行います。情報登録はパソコンやスマートフォンからオンラインで行うことができ、登録の際にマイクロチップ装着証明書の添付が必要です。情報登録が完了すると登録証明書が発行されます。
 
ブリーダーやペットショップなどで犬や猫を購入する場合や、既にマイクロチップを装着した犬や猫を動物愛護団体や知人から譲り受けた場合は、新たな飼い主の情報に変更登録しなければなりません。変更登録の際にはブリーダーやペットショップ、以前の飼い主などから渡される登録証明書が必要です。変更登録が完了すれば新しい登録証明書が発行され、以前の登録証明書は無効になります。
 

マイクロチップ装着により不幸な犬や猫を減らす効果が期待される

ブリーダーやペットショップなどに対する犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されることで、犬や猫が迷子になって誰かに保護されたとき、飼い主の元に戻る可能性が高まります。
 
マイクロチップを未装着の犬や猫を飼っている人は装着が努力義務とされているのが現状です。飼い主が分からない不幸な迷い犬や猫を減らし、大切な犬や猫を失う悲しみを経験しないようにするため、マイクロチップ装着を前向きに検討してはいかがでしょうか。
 

出典

環境省 自然環境局犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A
株式会社バイオフィリア 【バイオフィリア 犬猫調査リリース#7】マイクロチップ義務化賛成が80%も装着ためらう飼い主90%。体への負担や心理的嫌悪感が影響
弁護士ドットコム株式会社 犬猫のマイクロチップ装着義務化について調査~7割超が義務化に賛成、3割がペットの迷子を経験~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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