更新日: 2022.06.28 その他暮らし

「健康保険証を捨てちゃいました!」マイナンバーカードの健康保険証利用開始で「まさかの誤解」

「健康保険証を捨てちゃいました!」マイナンバーカードの健康保険証利用開始で「まさかの誤解」
ポイント還元を受けられるマイナポイント第2弾をきっかけに、マイナンバーカードの健康保険証登録を済ませたという人も多いのではないでしょうか。ただ、マイナンバーカードの保険証利用は、まだ発足して間もない事業でもあるため、サービスの内容を誤解している人も多いようです。
 
そこで今回は、マイナンバーカードの保険証利用にまつわる誤解を解きほぐし、カードを保険証として正しく利用していくための使い方を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

マイナンバーカードの健康保険証利用にまつわる誤解


マイナンバーカードは、身分証明書や各種行政手続きにも利用できる便利なカードです。利用登録すれば健康保険証としても使うことができ、専用のサイトから特定検診や薬の情報を閲覧できるなど、従来の健康保険証より便利なサービスを受けることもできます。ただ、健康保険証としてのマイナンバーカードは、まだ従来の健康保険証と全く同じように使えるわけではありません。
 
というのも、医療機関によってはマイナンバーカードの保険証利用にまだ対応していないことがあるのです。医療機関や薬局でマイナンバーカードを使うには、専用のカードリーダーでICチップを読み取る必要があります。その設備の導入が未整備のところがあり、そのような医療機関や薬局を受診する場合は、従来の健康保険証の提示が必要です。
 
ですから、マイナンバーカードを保険証登録したからといって、従来の健康保険証が不要になるわけではありません。マイナンバーカードが使えない医療機関で、健康保険証を持参せずに受診することになりますと、医療費を全額負担しなければならないケースもあります。そのため、マイナンバーカードを保険証登録した後も、従来の健康保険証は捨てずに持ち歩くようにしましょう。
 

整備が進めばもっと便利に使えるようになる


政府の方針では、令和5年3月末までには、ほぼ全ての医療機関などでマイナンバーカードが使えるようになるようです。ただし、これはあくまで目標にすぎないため、それ以降も医療機関によっては依然としてカードを使えないことも考えられます。ですから、令和5年3月以降も、引き続き従来の健康保険証は捨てずに持っておいたほうが安心でしょう。
 
このように、まだサービスとして至らない点も多いマイナンバーカードではありますが、健康保険証として利用すればメリットもたくさんあります。例えば、医療機関の受付はマイナンバーカードをカードリーダーに読み込むだけで済ませられますし、限度額を超える医療費の一時支払いも窓口で支払う必要はなくなります。
 
また、従来の健康保険証では、転職や転居によって保険の管轄が変わりますが、マイナンバーカードであれば生活が変わっても依然と同じように利用可能です。医療機関や薬局などでのシステム整備が進めば、マイナンバーカードを健康保険証としてさらに利用しやすくなりますので、今のうちから利用登録しておくメリットは大きいといえるでしょう。
 

慣れれば便利!マイナンバーカードを健康保険証として登録しよう

マイナンバーカードの健康保険証利用はまだまだ発展途上のサービスです。少なくとも政府が目標に掲げる令和5年3月末まで、マイナンバーカードと一緒に従来の健康保険証もなるべく携行しておいたほうが安心です。
 
ただ、使い慣れればさまざまな恩恵がありますので、マイナポイント第2弾のキャンペーンに合わせて、なるべく早くマイナンバーカードを取得して健康保険証として利用登録すると良いでしょう。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部