更新日: 2022.07.05 その他暮らし

【地方在住】「車なし」でも暮らしていける? 代わりの「移動手段」って?

執筆者 : 柘植輝

【地方在住】「車なし」でも暮らしていける? 代わりの「移動手段」って?
地方移住において、必ずといっていいほど課題となるポイントに、車の存在があります。
 
地方は車が必須といわれることもありますが、実際に地方では車なしで暮らしていくことができないのでしょうか? また、車の代わりとなる移動手段はないのでしょうか?
 
地方移住の車の所有について考えます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

地方移住で車が必要な理由

地方移住において、車が必要だといわれるのには理由があります。それは、公共交通機関が都市部ほど発達していないこと、お店など日常で利用する施設の場所がまとまっていないことなどが挙げられます。
 
東京23区内を中心に都市部では、電車やバスといった公共交通機関は5分、10分単位の短い頻度で到着し、電車やバスも深夜まで動いているなど公共交通機関が利用しやすい状況になっていることがほとんどです。
 
しかし、地方では電車が1時間に1本どころか、朝や夕方の通勤通学の時間帯を除いた昼間の時間は1本も電車が来ない、ということもあります。また、1駅の間隔も広く駅から駅まで歩くというのが現実的でないことも多いです。
 
また、地方では首都圏の都市部と異なり、生活に必要な商業施設も自宅付近には存在しなかったり、駅前など1カ所にまとまっていないことも多く、快適に買い物をするためには車が必要だということも多いのです。
 
このように、車がないと快適な生活を送ることが困難であることから、地方移住では車が必須といわれるのです。
 

地方移住で車なしで暮らしていくことはできるのか

移住先がかなり絞られてきてしまいますが、政令指定都市をはじめとする地方都市や中核市といった、比較的公共交通機関が発達している地域に移住することで車なしの状態でも無理なく生活することができます。
 
地域によっては、地方都市などでなくとも、商業施設がまとまっていて利便性が高い地域や、比較的公共交通機関が発達していて車が必須とまではいえない地域もあります。
 
ただし、テレビや雑誌などで見られる、豊かな自然に囲まれたような田舎暮らしは難しいでしょう。そういった地域で車なしとなると、買い物をはじめとする日常生活における移動の負担が大きくなります。
 
地方に移住して車なしでの生活をするのであれば、移住先となる地域について、十分に検討して移住先を選択する必要がありそうです。地域を選んで地方移住すれば、車なしで生活していくことも不可能ではありません。
 

地方移住で車の代わりになり得る移動手段

地方移住で車の代わりになる得る移動手段には、電車やバスといった公共交通機関(路面電車などを含む)が候補に挙がります。
 
地域によっては、車を運転できない高齢者などに向けてコミュニティバスを走らせるなど、車がなくても移動手段に困ることがないよう対策を講じている地域もあります。ただ、やはり地域によっては公共交通機関が発達していないという場合もあります。
 
そういった場合は、自転車が候補にあがります。近年では電動自転車も普及しているため、多少の距離があったり、アップダウンのある道であっても自転車で楽々移動できることも少なくありません。
 
前後に籠や荷台を付ければ、多少であれば荷物も楽に運ぶことができます。また、免許をお持ちであれば原付やバイクというのも移動手段として候補に挙がります。
 
それ以外にも、絶対に車が必要だというタイミングだけレンタカーやカーシェアサービスを利用するという手もあります。
 
どうしても移住する地方により差が出てしまう部分ではありますが、地方移住においても、車の代わりの移動手段が全く用意できないというわけでもありません。
 

車なしでの地方移住は地域次第で可能なこともある

車が必須といわれることもある地方移住ですが、地域を絞り、あらかじめ移動手段を確保しておくことで、車なしでも暮らしていくことが可能な場合もあります。
 
しかし、自身の心身や考え方の変化、住環境の変化によっては移住後に車が必要となることもあります。
 
地方移住は車があった方が絶対に便利です。それでも、車なしで地方移住をするというのであれば、十分に移住先の状況を調査して、車がなくても生活できると判断した地域へ移住するようにしてください。
 
執筆者:柘植輝
行政書士
 

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